「不能犯」あらすじ・キャスト紹介・感想・評価

映画

「不能犯」あらすじ

東京ではある都市伝説が広まっていました。

「電話ボックス男」

それは殺したい人の名前と理由、自分の連絡先を書いた紙を公衆電話に張り付けておくと何者かが代わりに殺してくれるというとても奇妙なものでした。

しかし、この都市伝説には条件がありました。

それは、殺意が純粋な心でない場合は殺人を頼んだ人自身も殺されてしまう、というものです。

近頃、奇妙な殺人事件が多発していました。

原因不明の殺人事件が起こるようになっていました。

ある日闇金を扱う木島ファイナンス社長がカフェで変死体で見つかったのです。

死因は心臓発作だったのですが蜂に刺された傷が沢山あったのです。

この事件に駆け付けた刑事の多田は、お店の防犯カメラを確認しました。

そこには黒いスーツの男が映っていました。

しかもその男はこの防犯カメラの方をみてニヤッと薄気味悪い笑みを浮かべているのです。

この黒いスーツの男が関係しているのは明らかですがこの男は被害者の男に水をかけただけで直接手をくだしてはいませんでした。

なので防犯カメラで犯人を捕らえることができなかったのです。

これがこの映画の題名を意味する「不能犯」なのです。

このカメラの映像があったとしても直接犯罪を犯している訳ではないので、このスーツの男が殺人をしている証拠にはならないのです

そんな「不能犯」は次から次へと犯罪を楽しむように犯していきます。

なんていったって警察に捕まることはないのですから。

黒いスーツの男、宇相吹は一体どうやって犯罪を犯しているのでしょうか。

またそんな連続殺人鬼を警察は捕まえることができるのでしょうか。

「不能犯」キャスト紹介

松坂桃李(宇相吹正役)

1988年10月17日

俳優・モデルとしてトップコートに所属

この映画では常にスーツを着る経歴不詳の男を演じる

沢尻エリカ(多田友子役)

1986年4月8日

女優・モデル・歌手としてスペインの個人事務所に所属

この映画では宇相吹のマインドコントロールが効かない数少ない人物を演じる

新田真剣佑(百瀬麻雄役)

1996年11月16日

俳優としてトップコートに所属

この映画では多田の先輩を演じる

間宮祥太郎(川端タケル役)

1993年6月11日

タレント・俳優としてトライストーン・エンタテイメントに所属

この映画では元不良少年を演じる

「不能犯」感想

いつもテレビでは優しく柔らかい印象のある松坂桃李くんが出だしからめちゃくちゃ怖かったです。

この人に近づいたら危ない、と感じるようなそんな危ない雰囲気です。

この怪しい男の演技がうまくて本当に宇相吹に息が吹き込まれているようでした。

「不能犯」という言葉を初めて聞きましたが、とても興味深いものでした。

「不能犯」がどんな風に犯罪を犯していくのかどんどん次が気になってたのです。

他の人が絶対に手に入れることのできない能力なので格好良くみえたりしちゃいました。

それにその方法がこちらの予想を超えてくるので見ものです。

一つ目の事件はとても印象に残る事件でした。

カフェにいる男性が蜂に大量に刺されて殺されるなどどうやってこうなるのか中々想像がつきませんでした。

しかし、この犯罪方法がマインドコントロールだということがわかったとき、そういうことか!ととてもスッキリしました。

多田にはマインドコントロールが効かない、というところもこの作品の面白いところだな、と思います。

全てがうまくいくわけではないという絶妙なストレスによってどんどんこの映画に夢中になりました。

「不能犯」評価

「戦慄怪奇ファイル」シリーズなどの白石晃士が監督を務めた、ジャンプ連載コミックを映画化したサスペンス映画です。

主人公が悪者を死にやるダークヒーローに見えました。

そんなダークヒーローを世間のイメージとはギャップのある俳優さんを起用することで人気を集めたともいえます。

そして刑事役の多田が原作と映画では性別が違ったりと工夫されているところもこちらを飽きさせない工夫がされているなと感じました。

沢尻エリカの刑事役もとても良かったです。

そして不能犯の手法がマインドコントロールなのですが、これがワンパターンではなく豊富な種類があるのがこの作品の主面白いところです。

今度はどんなマインドコントロールをして悪者を追い詰めていくのかと想像が膨らみこちらにワクワク感を楽しませてくれるのです。

そんなところがハマる人にはめちゃくちゃハマってしまうのではないでしょうか。

そしてサスペンス映画好きにもたまらない作品です。

人間のとても弱い部分に付け込んでくる連続殺人鬼ほど恐ろしい人はないですからね。

人間の感情って本当にしょうもない。

宇相吹がそんな風にも思わせてきました。

この宇相吹ももちろん悪い人間ではあるのですが、一番は人に頼んで殺人をお願いする依頼人が一番残酷な人間だと思うのです。

だからこそ宇相吹の言葉一つ一つが重く感じられました。

結論、「不能犯」という証拠のない殺人犯、とっても面白かったです。

最後に

犯罪を意図した行為でもその実現が不可能であれば罪に問われない、という裏目をよく捉えている映画です。

「不能犯」がどうやって次々と犯罪を犯していくのか。

大注目です!

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