【HOMIE KEI ~チカーノになった日本人~】あらすじ・感想・まとめ

映画

こんにちは、今回はネットフリックスで配信されているドキュメンタリー映画『 HOMIE KEI ~チカーノになった日本人~ 』をご紹介します。

監督はサカマキ マサ氏 

日本のヤクザだったKEI氏、FBIのおとり捜査で捕まり収監されたアメリカの刑務所でメキシコ系アメリカ人の「チカーノ」との出会いで始まったKEI氏の壮絶ドキュメンタリー。

KEI氏は「KEI チカーノになった日本人」「チカーノKEI ~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~」などの著書、ほかテレビ番組などで知られる。

普通では思いつかないような経験談にただただ驚かされる作品です。

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【HOMIE KEI ~チカーノになった日本人~】あらすじ

KEI氏の生い立ち
育児放棄をされた幼い頃、やがてKEI氏は不良少年に。

包丁を持ち歌舞伎町などをブラつく少年時代、バブル期になり、外車輸出業を営み始めます。

アルパチーノなど外国映画でコカインを吸うシーンを見て、大量ののコカインを手に入れ、自ら吸引するようになり密輸も始めます。

そのような世界を全く知らない私からすると、なんて大胆なんだろうと思うけれど、ご本人はそうでもなさそう……そんなところが凄いというか言葉が出ないところ。

思い出話では、KEI氏たちがした経験は思いつくこともしないほど壮絶でした。

友人の落合氏の言葉通り、人生って運なんだと、KEI氏は運の人間だという言葉通り、頭を撃ちぬかれた壮絶な経験の末、確かに生き残っていますね。

KEI氏は覚せい剤の密輸でFBIに逮捕され、極悪刑務所で服役することになります。

アメリカの極悪刑務所と聞くだけで怖い……入ったら即殺されそうなイメージがありますが、その中で「チカーノ」と呼ばれるメキシコ系アメリカ人のグループに出会います。

普通なら、日本人たった一人でしかも異国人、リンチに合いそうだけど仲間になるというところが引き付けられる魅力の一つなんでしょうね。

彼自身も死を覚悟したと語っています。そらそうですよね、一人対多勢ですから。

家族や仲間を大切にするチカーノに感銘を受けたKEI氏、いずれ「ホーミー(仲間)」として認められます。

そして8年の服役を経て2011年の春に日本へ帰国し、自分が経験したような行き場のない子供たちのために無償で慈善事業を始めます。

参加した子供たちは口をそろえて、KEI氏のことを優しくて、面白いと言います。アメリカの刑務所での経験が、彼をフレンドリーな人に変えたのは間違いないでしょう。

【HOMIE KEI ~チカーノになった日本人~】感想・まとめ

環境が、罪をおかした犯罪者が収容されている刑務所なわけですが、 どの様な世界であっても、生き抜いていくためには、その世界での信頼と人間性は必要なんですね。

KEI氏にはそんな過酷で、仲間愛を大切にする彼らに仲間として認められる、言葉にはできない何かを持ち合わせた魅力のある人なんでしょう。

自分が犯した罪は罪、全てを認め、受け入れ、今は慈善活動をしています。

何をしても成功させる人には、人の罪も自分が犯した罪も全てを受け入れる、すごく大きな器を持ち合わせているという共通点があるように思います。

ちなみに私は小鉢なので、同じようなことはできません……

ただ心残りのように、母親との接し方が分からないと言っていたKEI氏ですが、残念ながら、本当の親子関係を取り戻る前にお母さんは亡くなられてしまうんです。

KEI氏の話では母親と遊んだ記憶などないし、親らしいこともしてもらわなかったとのことですが、お母さんは、親孝行が足りないと言っていました。

普通では中々そんなことは言えませんが、お母さんも根性人だなと、KEI氏の母であることをしみじみ感じましたね。

単純な言い方になりますが、昔を反省し、それを生かした慈善活動をするってすごくいいことだと思います。

同じ境遇にある人をどうやったら救えるか、寄り添えるか、自分が経験しているからこそわかり、アドバイスができるんですよね。 

みんな平等で幸せになる権利はあります。それは誰もが分かっているけれど、現実にどうしても、社会からつまはじきになってしまう人は出てきます。

そのような人をどうやって救い、立ち直らせていけるか、その役割を誰がするのか、そして経済的な援助に至るまで、これは私たちが抱える永遠の課題のように思います。

悪行と善行とは
殺されたり、ひどい目に合った人たちはそれを忘れることはなく、悪行の痕跡はなくなることはない。だけれども、3倍、4倍の徳を積むことでそれが薄れていく。

その言葉に救われる人は多いのではないでしょうか。
その反面、自分が被害者やその家族ならどのような気持ちになるのかと、問われた気もしました。

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