「ナチョ・リブレ」ってどんな映画?
ジャック・ブラックの「ナチョ・リブレ」という作品をご存じですか?↑上の広告ポスターを見ただけでも笑ってしまいますが、まさにジャック・ブラック劇場といった作品で、最初から最後まで笑いが止まりません。更にサブタイトルは「覆面の神様」ですからおもしろくないわけがありませんね。大笑いして諦めないことの大切さや、元気をくれる作品をご紹介致します。
「ナチョ・リブレ」のあらすじ
父は神父、母は牧師という家に生まれながらも、両親は死んでしまい、現在は修道院で身寄りのない子供たちのためにイグナシオ(ジャック・ブラック)は食事を作り続けていました。しかし神父たちから与えられる食費は少なく、教会用に寄付されたチップスなどを使い、毎日の食事をやりくりしていましたが、子供たちに美味しくて満足な食事を与えられず歯がゆい思いをしていました。そんな中修道院にシスター・エンカルナシオン(アナ・デ・ラ・レゲラ)というとても美しくて、優しい教師が赴任してきて、イグナシオは一目でシスターに恋をしてしまいました。
イグナシオは町にチップスを貰いにいくと、薄汚れた男スティーブン(エクトル・ヒメネス)にひったくりにあってしまいます。憤慨しながらもイグナシオは町を走っていると、ルチャリブレ(スペイン語でプロレスのことです)でスター選手のラムセス(セサール・ゴンザレス)が高級車から降り立ち、ファンに囲まれ、美しい女性を連れ歩く姿を見て、不甲斐ない自分を情けなく思いましたが、そこで偶然「新人ルチャドールトーナメント」のポスターを発見し、優勝賞金200ドルを獲得し子供たちやシスターのために新鮮な食材で食事を作りたいと考えます。
いつものように残り物で作った朝食を修道院で神父や子供たちに配ると、「チップスは無いし今日の食事はひどすぎる!」と神父たちに罵られ、怒ったイグナシオは「もっと向いている仕事があるはず」と修道院を出て行ってしまいます。そこでイグナシオはひったくり男スティーブンを捕まえ、一緒にルチャドールに出て賞金を獲得しようと持ち掛けます。イグナシオとスティーブンはコンビを組み、二人で密かに特訓を重ねます。
そしてついにイグナシオは覆面レスラーの「ナチョ」としてリングに上がります。初戦で負けはしたものの観客を大いに盛り上げたイグナシオたちは、多額のファイトマネーを貰います。そのお金で修道院で新鮮な食材で食事を作ることが出来て、神父や子供たちも納得させることが出来たイグナシオは、次戦に向けて修道院のソファカバーや、盗んだテーブルクロスなどを使い試合用の衣装や覆面を手作りします。その後も二人は試合へ出続け、ファイトマネーを稼ぎ、やがて修道院の食事だけではく、自分たちの着る服や生活も派手になっていきます。しかしシスターや子供たちに「ナチョ」としてルチャに出ていることを隠していることや、観客を盛り上げられはしたものの、負けてばかりの試合内容に嫌気がさし、いつしかイグナシオは本当に強くなり勝利を掴みたいと思う様になります。そしてイグナシオとスティーブンは、7人の強者が集う勝ち抜き戦のバトルジャムに出場して、優勝賞金を1万ペソ勝ち取り、ルチャの絶対王者ラムセスへの挑戦権を獲得するため戦いを挑みます。
「ナチョ・リブレ」のキャスト
イグナシオ(ナチョ)ジャック・ブラック
両親と死に別れ、同じような境遇で修道院に暮らす子供たちのために食事を作っています。ルチャリブレに憧れ、子供たちやシスターに新鮮な食材で食事を作ってあげたいと、覆面レスラー「ナチョ」としてスティーブンとコンビを組んでリングへ上がり、ファイトマネーを稼ぎます。
スティーブン(ヤセ)エクトル・ヒメネス
イグナシオの持つチップスをひったくりしたことを切っ掛けに、イグナシオからコンビを組んでルチャに一緒に出ようと強引に誘われます。最初は賞金目当てでしたが、一緒に戦っていくうちに徐々にイグナシオの気持ちを思いやるようになります。
シスター・エンカルナシオン(アナ・デ・ラ・レゲラ)
修道院に新しく赴任してきた美人で心優しいシスター。他の神父たちのようにイグナシオを見下すことはなく、優しく接してくれます。レスリングは神に背く行為とルチャを嫌っています。
「ナチョ・リブレ」の感想・まとめ
最初から最後までジャック・ブラックワールド全開で、笑わずにはいられない作品です。ジャック・ブラックの表情や仕草だけでも笑えますが、更に小ネタが多いので本当に楽しい映画です。言葉を発せずともこれだけ表情と仕草で笑いをとれる俳優ジャック・ブラックは天才と言っても過言ではありません。難しいことは考えず、ジャック・ブラックワールドを楽しんで、「諦めなければ何でもできるかも」と思わせてくれるような元気をくれる作品です。