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「殺人者の記憶法」あらすじ
アルツハイマーの元連続殺人鬼VS新たな連続殺人犯というとっても気になる映画です。
ベストセラー小説がついに映画化されたのです!
主人公のビョンスが重く不思議な雰囲気で森の中をゆっくりと歩くシーンから物語が始まります。
彼は獣医として働いており、現在はアルツハイマーを患っていますが元連続殺人鬼という過去を持っています。
記憶があいまいになってからの彼は日常に起きた出来事を忘れないようにレコーダーで録音をする習慣をつけるようにしていました。
そんな中ある日、車同士の接触事故に遭ってしまいます。
接触した相手の車から降りてきた男性はかなり特殊な雰囲気をもっており、ビョンスは不思議に思います。
ただ彼の目つきから察するに自分と近しいものを持っていることに気づきだします。
殺人鬼だと確信して警察へ通報するもアルツハイマーを患っている老人の言うことを警察はまともに取り合ってくれませんでした。
そんな時です。
大切に育ててきた娘の彼氏としてあの謎の男が現れたのです。
ビョンスは娘が危険な目に遭うまいとどうにかテジュを捕まえようとしますがなかなか思う様にいきません。
ビョンスは日に日に記憶があいまいになりどんどん混乱していきます。
ビョンスとテジュの娘を間に挟んだ戦いはどんな結末を迎えるのでしょうか。
またテジュは本当に連続殺人犯なのでしょうか。
「殺人者の記憶法」キャスト紹介
ソル・ギョング(キム・ビョンス役)
1968年5月1日
舞台役者からスタートし韓国の俳優として活躍をしている
この映画ではアルツハイマーの元殺人鬼を演じる
キム・ナムギル(ミン・テジュ役)
1980年3月13日
日本でも人気のある韓国の俳優
この映画では連続殺人鬼を演じる
キム・ソリョン(キム・ウンヒ役)
1995年1月3日
日本でも大人気の韓国グループであるAOAのメンバーの一人
この映画では父の素顔も恋人の素顔も知らない純粋な女の子を演じる
「殺人者の記憶法」感想
娘をこんなにも思っている父親がまさかの元連続殺人鬼だったなんて信じられませんよね。
連続殺人鬼同士の猟奇的な戦いからは目が離せませんでした。
ビョンス役を演じたギョングの演技力の高さにも怖さを感じるほどでした。
最初のシーンでは本当に目が引きつっている老人の方が演技をされているのではないかと疑うくらい自然な演技ででした。
またテジュ役を演じたナムギルも同様です。
連続殺人犯でもあるのに娘のウンヒの前ではただの好青年なのです。
二つの立場を演じていて全く違うナムギルの演技力に圧倒されました。
この二人の演技力の高さがあったからこそこの映画の深みがきちんと出ているのだなとも感じました。
韓国映画特有のダークさとスリルを併せ持っているので韓国映画好きにはたまらない映画だと思います。
物語の進み方も面白くてどんどん夢中になりましたしもどかしさからか早く結末を知りたくて仕方なかったです。
最初は娘を連続殺人鬼から守るとても良い父親であったのに彼自身も元々は連続殺人鬼だという事実を知ったときにはかなり同様しました。
ずっとお父さん頑張れと応援をしてきたのに裏切られましたし、誰をかばい誰を応援していいのか困惑してしまいました。
でもそんなところも面白さの一つなんです。
「殺人者の記憶法」評価
韓国では小説が発売されるやいなやすぐに一位を達成しました。
小説から映画化されているせいかかなり構成がしっかりとされていてじれったさやどんでん返し、ユーモアの含まれるサスペンスという感じで最初から最後まで楽しむことができました。
韓国映画ならではの暗く重い雰囲気はより一層この映画に深みを持たせていたと言えます。
主人公を演じたソル・ギョングの演技力は素晴らしいものでした。
出だしのシーンから彼の演技力にもっていかれ不思議な雰囲気を味わうことができたのです。
アルツハイマーの元連続殺人鬼という主人公のキャラクター設定からこの作品の素晴らしさを感じてしまいます。
こんな興味をそそる映画に出会えたのは本当に久しぶりです。
この映画の面白さは観た人にしかわからないどんでん返しがあるところです。
ビョンスとテジュの連続殺人犯同士の戦いも見どころではありますが、この映画は単なる連続殺人犯同士の戦いではないからです。
多くの伏線や大どんでん返しを回収していくのは難しいのですがどんどん明らかになっていく様子はとても見ごたえのあるものでした。
ストーリーが進んでいくにつれてだんだんとハラハラドキドキが増していく感じもとても好きです。
最初は不思議ななんとも言えない謎ばかりなのですがどの謎が明らかになるにつれてハラハラ感が加速していくのも韓国映画特有のものだなと感じました。
演技力にしろ、構成にしろ本当によくできている作品だな、と思います。
最後に
ありえない人物たちの恐ろしい戦いから目が離せません。
色んな感情が入り乱れるこの韓国映画のディープな世界へ足を踏み込んでみてはいかがでしょうか。