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「ネバーエンディングストーリー」のあらすじ・キャスト・感想・まとめ

「ネバーエンディングストーリー」ってどんな映画?

1984年公開の「ネバーエンディングストーリー」という作品はご存じですか?「モモ」の原作者ミヒャエル・エンデの、「果てしない物語」を映画化した作品ですが、いじめられっ子の少年が本を読むことにより、本の中の少年と世界を救うために共に旅をしていくというファンタジー作品です。個性的なキャラクターがたくさん登場し、映画を観ている側も一緒に冒険しているように思わせてくれる名作です。それでは早速ご紹介していきましょう。

「ネバーエンディングストーリー」のあらすじ

バスチアンは母親を亡くし、仕事で忙しく厳格な父親と二人だけの寂しい生活を送っていました。本を読んだり、絵を描くことが好きなバスチアンは、学校ではいじめの標的になっていて、いじめっ子に追いかけられ、偶然逃げこんだ本屋で不思議な本を見付けます。本屋の店主はこの本は危険だから読んではいけないと言いますが、気になってしまったバスチアンは、店主が電話に出ている隙に本を持って行ってしまいます。遅れて学校に行ったバスチアンは授業には出ず、学校の物置で「ネバーエンディングストーリー」という表題の書かれた本を読み始めます。

夢の国「ファンタージェン」では突然何もかもが消えて無くなってしまうという現象があちこちで起きていました。危機的状況を打開するため紳士のティニー・ウィニーや、岩男のロックバイターは、象牙の塔にいる女王様の元へ向かいます。

象牙の塔に集まった人々の元へ女王の使いカイロンが現れ、「無」がファンタージェンを破壊しようとしていると伝え、このせいで女王も危篤状態にあると伝えます。ただ一つ助かる方法は、バッファロー狩りを得意とする部族の中に、人並外れた勇気と能力を持つ「アトレイユ」という人物がいて、その者がファンタージェンを救ってくれるのだと言います。ところが現れたのは幼い少年でした。しかし強い心を持ったアトレイユは快諾し、一人で世界を救うために、愛馬のアルタクスと共に旅に出発します。

行く当てのない旅を続けるアトレイユは、1週間もあちこちを探し走り続けましたが、何も見つけられず、唯一の望みの「悲しみの沼」にいる亀のモーラに教えを請いに行きました。「悲しみの沼」は恐ろしい泥に埋もれていて、悲しみに取りつかれると誰もが沼に沈んでしまうと言われていました。ところが勇敢に進むアトレイユの後ろを歩く、馬のアルタクスの足取りが徐々に重くなり、やがて止まってしまいました。悲しみに取りつかれたのだと悟ったアトレイユはアルタクスを泥から引っ張り出そうとしますが、アルタクスは悲しみには勝てず沈んでしまいました。

愛馬を失った悲しみに暮れるアトレイユは、モーラも見付け必死に教えを請います。モーラは「南のお告げどころ」へ向かう様に言いますが、その場所は1万5千キロも先にあるというのです。

アトレイユは「南のお告げどころ」を目指し、ひたすら歩き続けますが、ついに力尽きようとしたその時、後ろから物凄い速さで迫りくる敵に襲われる寸前にアトレイユを救い上げたのは真っ白な竜のファルコンでした。

ファルコンは「南のお告げどころ」の手前までアトレイユを連れていきます。そこでは「南のお告げどころ」を研究する夫婦が、傷の手当をしてくれ、「南のお告げどころ」を無事に通るための研究をしていました。「南のお告げどころ」の第1の門には2体のスフィンクスの番人がいて、その2体の間を通る時に少しでも恐怖を感じてしまうと番人の目が開き殺されてしまうというのです。

ところが勇敢なアトレイユは臆することなく門へ向かい、女王を助け、ファンタージェンを救うために第1の門へ戦いを挑みます。

「ネバーエンディングストーリー」のキャスト

バスチアン(バレット・オリバー)

いじめられっ子で臆病だが、本が大好きな少年。いじめっ子に追いかけられ、偶然入った本屋で不思議な本を見付けます。本を読むことによってバスチアンもアトレイユと冒険を共にします。

アトレーユ(ノア・ハザウェイ)

ファンタージェンと女王を救うために選ばれし勇者。愛馬のアルタクスと一人きりで旅に出発し世界を救うため戦います。

女王(タミー・ストロナッハ)

象牙の塔に住むファンタージェンの女王。「無」のせいでファンタージェンは崩壊しかけ、女王も危篤の状態。

 

「ネバーエンディングストーリー」の感想・まとめ

子供の頃から何度も見返していますが、「悲しみの沼」で愛馬のアルタクスが悲しみに取りつかれ沈んでしまうシーンと、「南のお告げどころ」でアトレイユが2体のスフィンクスの間を勇気を出して通ろうとするシーンは何度観ても手に汗握ります。1984年の映画ですが、臆病ないじめられっ子の少年が、不思議な本を読むことにより、強い勇気を手に入れる話は現代の子供たちが観ても楽しめるはずです。ぜひ多くの世代の方に観て頂きたい名作です。