ベストセラーとなったリリー・フランキーの自伝小説を原作とした、母と子の絆の感動物語です。
ゲストが豪華であることでも、話題になった作品。
映画『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。
目次
映画『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』概要
公開日:2007年4月14日
上映時間:142分
【スタッフ】
監督…松岡錠司
脚本…松尾スズキ
原作…リリー・フランキー
配給…松竹
主題歌…福山雅治「東京にもあったんだ」
映画『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』あらすじ
1960年代、毎晩酒を飲んではくだをまき、夜遅くに家で暴れる夫・オトンに愛想を尽かした妻・オカンは、まだ幼い息子・ボクを連れてオトンの実家を飛び出し、女手ひとつでボクを育て上げました。
温かいが母子ふたりの貧しい生活。今の生活を変えたい一心で、ボクは大学は東京にある美大に行きたいとオカンに話します。オカンはボクの気持ちを応援しようと背中を押し、東京で一人で暮らすボクのため時々お金を送ってやっていました。
しかしそんなオカンの想いも知らず、ボクは自堕落な学生生活を送り、ついに卒業時には単位が足りず、卒業ができないところまで追い込まれます。中退か留年で悩みますがオカンの説得で何とか留年し卒業できたボク。
その後もすぐに就職は決まらずふらふらしていましたが、同棲していた友人が人生を見つめ直そうと部屋を出ることに決めた時、ボクもこれからのことしっかり考えようと、オカンを東京に呼んで一緒に再び暮らすことを決心します。仕事にも本腰を入れ少しずつ回り始めるのでした。
15歳でオカンのもとを離れ、15年ぶりに再び共に暮らしはじめ、毎日友人をたくさん呼んでオカンとともに楽しく過ごしていた矢先、オカンに癌が見つかるのです。
映画『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』キャスト紹介
ボク…オダギリジョー
オカン…樹木希林
若い頃のオカン…内田也哉子
タマミ…伊藤歩
平栗…勝地涼
磯山…平山浩行
オトン…小林薫
映画『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』感想(評価)
ボクのオカンを思う気持ちがジーンと伝わってきました。
何もわからず必死にもがいていた学生時代。その時はオカンの心配する気持ちや寂しい気持ちを、わからないようにしてきましたが、大人になってようやくオカンを大切にしたいと思えるようになった、等身大の青年の想いが描かれていて、自然に物語に入っていけたように思います。
きっと誰もがこんなふうに大人になっていくのだろうなと、まるで友人の話を聞いているような感覚のある作品です。
オカンが癌になってからの、ボクの心の動きやそのつらい気持ちを隠すところは、まさに見どころのひとつです。背伸びせずありのままでそこにいるボクを見て、感じることがたくさんありました。
映画『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』まとめ
今まで強いと思っていたオカンが、いつのまにか実は弱くて自分が守ってあげないといけないと思うほどに自分が大人になった時、この映画と一緒にボクの立場で想いを分かち合えるような、そんな友人のような作品でした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。