下町人情喜劇『男はつらいよ』シリーズ第10作。
数々の恋をしてきた寅次郎。今回はそんな恋多き寅次郎に、いつもとは違う展開が待っています。
映画『男はつらいよ 寅次郎夢枕』のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。
目次
映画『男はつらいよ 寅次郎夢枕』概要
公開日:1972年12月29日
上映時間:98分
配給:松竹
観客動員数:211万1000人 (前作は188万9000人)
配給収入:7億6000万円 (前作は5億1000万円)
ロケ地…奈良井(長野県) 、甲府 (山梨県) 、東京・亀戸天神 (東京都)
【スタッフ】
監督・原作…山田洋次
脚本…山田洋次、朝間義隆
撮影…高羽哲夫
音楽…山本直純
美術…佐藤公信
映画『男はつらいよ 寅次郎夢枕』あらすじ
甲州路を旅している時に食事をとらせてくれた旧家の奥様の話で、少し前に寅次郎のテキヤ仲間がそこで最期を迎えたという末路を知らされ、いろいろな思いを胸に柴又の帰ってくる寅次郎。
すると二階の部屋には御前様の甥っ子で、東大の助教授の岡倉金之助が下宿していました。不機嫌になってまた旅に出ようとしていると、帝釈天の門前で美容院を始めた幼馴染の千代がとらやにやってきて再会します。
小さい頃は「お千代坊」と呼んでいた千代はすっかり美しくなり、友人以上の想いを抱いた寅次郎は、頻繁に美容院へ遊びに行くようになります。そこで千代が離婚して子供に会えない寂しさを知り、元気づけてやっていました。
そんな中、岡倉先生は千代を見て一目惚れ。最初はそのことをからかっていた寅次郎でしたが、恋煩いにかかってしまった岡倉先生をみて同情します。岡倉先生に頼まれ千代の想いを聞きに行くのですが、なんとそこで思わぬことが起こったのです。
映画『男はつらいよ 寅次郎夢枕』紹介
車寅次郎…渥美清
14歳の時に父親(今は他界している)とケンカ別れして家を出てから、20年間故郷に帰らずに旅に出ていましたが、第1作目で帰ってきて以来、旅に出たり帰って来たりを頻繁に繰り返すようになりました。異母兄弟の妹さくらがいます。家業はテキヤ。
さくら…倍賞千恵子
寅次郎の異母兄弟です。博と息子の満男と3人で暮らしています。
志村千代…八千草薫 《マドンナ》
門前で美容院を始めた、寅次郎の幼馴染でバツイチの女性です。
御前様…笠智衆
柴又帝釈天のご住職です。
車竜造(おいちゃん)…松村達雄
寅次郎の父親の弟です。寅次郎とさくらにとっては、叔父にあたります。さくらの育ての親。和菓子「とらや」の店主です。
車つね(おばちゃん)…三崎千恵子
おいちゃんの奥さんです。寅次郎とさくらにとっては叔母にあたります。さくらの育ての親。和菓子「とらや」をおじちゃんと一緒に切り盛りしています。
諏訪博…前田吟
共栄印刷の職工のひとりです。さくらと息子・満男の3人暮らしです。実家は岡山県。
小倉梅太郎(共栄印刷社長・タコ社長)太宰久雄
中小企業の社長の大変さをとらやに来てはこぼしています。子だくさんの父親でもあります。
諏訪満男…中村はやと
博とさくらの一人息子です。
登…津坂匡章
寅次郎の舎弟で弟分です。寅次郎に憧れていて、一度は堅気になろうと旅行会社に勤めました、テキヤに戻りました。青森県八戸出身です。
源公…佐藤蛾次郎
帝釈天の寺男をしています。
旧家の奥様…田中絹代《ゲスト》
あるテキヤの最期を看取った旧家の奥様です。
岡倉金之助…米倉斉加年《ゲスト》
御前様の甥っ子で、東京大学の素粒子物理学専攻の助教授をしています。
映画『男はつらいよ 寅次郎夢枕』感想(評価)
いつもと異なるお話の展開に、少し嬉しい気持ちになりました。こんなこともあったのかと。二階の物置部屋で一人座って、事の真相をさくらに伝えようとして伝えなかった寅次郎の背中が忘れられません。
素敵な人に出会えた時、自分が養っていける状態にあるか、その人のことを本当に生涯幸せにできるのか、自分のこれまでの生き方とこれからの生き方、できることできないこと。寅次郎の背中からそんなことが伝わってきました。
お正月に千代の本当の気持ちと寅次郎の想いを、ちゃんと感じとり受け止めることをしたのはさくらだけのようでしたが、観ているこちらとしてはなんだか粋でかっこいい去り方だったと感じました。
岡倉先生の初恋も実に見ごたえがあり、おもしろかったです。
映画『男はつらいよ 寅次郎夢枕』まとめ
恋多き寅次郎のいつもとは少し違う展開の物語で、新鮮でおもしろかったです。
罪作りな男ですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。