今回は2017年に公開された映画『ユリゴコロ』をご紹介します。
主演は吉高由里子さん、松山ケンイチさん、松坂桃李さんです。
一人の女性の手記と思われるノートに書かれていたのは、あまりにもショッキングな殺人の記録?でした。
果たしてその女性の正体と、結末は?
今回は、あらすじと感想を中心に紹介します。
『ユリゴコロ』のキャスト
美紗子・・・吉高由里子
亮介 ・・・松坂桃李
洋介 ・・・松山ケンイチ
千絵 ・・・清野菜名
みつ子・・・佐津川愛美
細谷 ・・・木村多江
『ユリゴコロ』のあらすじ
カフェを経営する亮介(松坂桃李)は、店のスタッフ・千絵(清野菜名)と婚約し、幸せな日々を送っていました。
しかしある日突然千絵は失踪してしまいます。
その上、男手一つで育ててくれた父・洋介(松山ケンイチ)が余命わずかと宣告され、亮介はどうして良いかわからなくなっていました。
そんなある日、亮介は実家で一冊のノートを見つけます。
表紙に『ユリゴコロ』と書かれたそのノートの内容は、まるで殺人犯の手記のようでした。
それを途中まで読んだところで父が帰宅してしまい、亮介は慌ててノートを元の場所へしまいます。
亮介はノートを読んでしまったことを、父に話すことができませんでした。
しかしそれ以来、その続きが気になった亮介は、仕事も手につかなくなってしまいます。
とうとう我慢できなくなり、父がいない時を見計らって、再びノートを読みに実家へ行く亮介。
そのノートを書いたのは美沙子(吉高由里子)という名前の女性でした。
「その女性は本当に殺人犯なのか?その女性の正体は?父との関係は?」
最後まで読んでしまった亮介に、厳しい現実が突きつけられます。
そして婚約者失踪の謎が解き明かされた時、ノートの中の美沙子が、亮介の前に現れるのですが…その時亮介が取った行動とは?
『ユリゴコロ』の見どころ
密かににキャストが豪華な作品です。
あらすじで紹介した登場人物のほかにも、学生時代の美沙子を清原果耶さんが演じています。
この作品はミステリー映画です。決してホラー映画ではないのですが、ある意味とても怖い内容になっています。
しかし同時に、犯罪心理に興味がある人には、とても深い作品になっていると言えるでしょう。
ノートには残酷な犯罪記録と、その後犯人がどう思ったのかが書かれています。
私たちはそれを文字で見るのではなく、過去の犯罪を再現フィルムのように見せられますので、内容が理解しやすいです。
『ユリゴコロ』の感想
劇中で松坂桃李さん演じる亮介が、「ノートの続きが読みたくて我慢できない」という気持ちと、「読んではいけない」と葛藤している様子が伺えます。
まさにこの映画を観ていると、「怖いけれど続きが気になって見たい!」という心理になっていきました。
タイトルになっている『ユリゴコロ』という言葉は、幼い頃から他の子には理解できない主人公を象徴していると思います。
このタイトルの魅力は、観終わった後に痛切に響いてきて、胸が締めつけられました。
まとめ
今回は日本映画『ユリゴコロ』をご紹介しました。
殺人の快楽にとりつかれた女性の半生は、やはり悲しい物語でした。
それが「人には理解できない病気」だったとしても、決して許されることではありません。
この難しい役を演じた吉高由里子さんは、ドラマのイメージとは一味違います。
この映画に興味を持った方は、是非本編をご覧になってみてください。