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「謝罪の王様」あらすじ
2013年に登場した脚本を宮藤官九郎がてがけ、監督を水田伸生が務めたこれぞ日本のコメディ映画!
阿部サダヲ演じる主人公黒島は、東京謝罪センター所長を務めていてお客様の代わりに謝罪をすることを仕事としています。
様々な「謝罪」の境遇にいるお客様から様々な「謝罪」を頼まれる毎日を過ごしているのです。
ヤクザと交通事故を起こしてしまった帰国子女の女性は、生粋の日本人とは違って謝ることが負けることとという考えがあるため、仕事を依頼します。
そこで黒島は、その女性の兄としてヤクザの弟子入りをして様々な謝罪の方法を試していくのです。
危険な身を犯して潜入し、無事に許してくれることはできるのでしょうか。
謝罪の仕事は次から次へと舞い込んできます。
セクハラ事件、大物俳優の息子の傷害事件、娘・王国への謝罪・・・
それぞれに適応する謝罪をかなりコミカルに描いています。
「謝罪の王様」キャスト紹介
阿部サダヲ(黒島譲役)
1970年4月23日
劇団大人計画所属
主人公である「謝罪師」。東京謝罪センター所長を務める。
井上真央(倉持典子役)
1987年1月9日
明治大学卒業
アン・ヌフ所属
司法書士になりたい帰国子女役を演じる
岡田将生(沼田卓也役)
1989年8月15日
スターダストプロモーション所属
下着メーカーの社員でセクハラ男を演じる
「謝罪の王様」感想(ネタバレ)
まず初めに言いたいことは、出演している俳優陣が豪華過ぎます!
ちょい役であったとしても知名度の高い俳優さんが演じているので、次は誰が出てくるんだろうとワクワクしてしまいます。
また、こんなに最初から最後まで飽きずにずっと面白く笑っていられる映画に初めて出会いました。
コメディ映画でもすべっている感じがあるものはすぐに飽きてしまうのですが、個性豊かな登場人物によって主人公がどんどん面白い味を出してくるところはたまりません。
特に主人公のキャラクターが私は大好きです!
主役が阿部サダヲさんなので主人公が全部個性を持っていくのかと思いきや他の登場人物のキャラクターも素晴らしくて主人公が振り回される感じもたまりません。
また、こんなに時が経っても忘れずに内容を覚えているコメディ映画はこの作品くらいなんです。
そしてなんといっても日本人の究極の謝罪は土下座だと思っていますが土下座の向こう側を知ることができる映画なのです。
ツカミがが完璧でいつのまにかこの作品に夢中になっていました。
沢山の謝罪方法を紹介してくれるので、友達に試したくてうずうずしている自分もいました。
きっとそれをされた友達はムカつくこと間違いなしです。
とにかくこの癖になる笑いの取り方をみなさんにもご覧になって頂きたいです。
「謝罪の王様」評価
誰もがこの映画を見終わってすぐにあのフレーズを誰かに言いたくなるのではないでしょうか。
「鼻毛ボーボー、自由の女神ー!」
どうしてここまで頭に残ってしまうのかわかりませんがかなり中毒性のあるキャッチコピーで、少し時間の経った今でもそのシーンを思い出してにやけてしまいます。
たいていのコメディ映画は、笑いの部分が濃くて内容が薄いためすぐに忘れてしまいます。
しかし、このコメディ映画は内容もしっかりある上でのコメディを展開してくれるので内容も覚えていますし、どんなお笑いの要素があったのかもよく覚えているのです。
話の展開もそれぞれの謝罪の話で話を分けているので一つずつを新たな気持ちで見ることができるので飽きることもないです。
主要な人物は主人公を囲んでずっと登場してくれるのでファンにも嬉しい構成になっています。
「謝罪」というイメージのあまり良くないこの言葉を面白くさせた天才的な映画です。
最後に
とにかくとにかく一度見たら「謝罪の王様」の虜になってしまうこと間違いなしです!
こんなに展開が面白く、ずっと楽しんでいられる映画はめったに出会うことができません。
この映画をみた人たちはきっと街で謝罪している人の姿をみたらくすっと笑ってしまうだろうし、仕事でなにか謝罪の場面でも沈まずにきちんと謝ることができるのではないでしょうか。
そして映画を見終わったらみんなで一緒に「鼻毛ボーボー、自由の女神ー!」