柳本光晴さんのコミック「響~小説家になる方法~」を原作とした本作。
マンガ大賞2017で大賞にも輝いた作品を、数々の恋愛作品を手掛ける月川翔監督で実写映画化されました。
15才の天才少女が「自分を曲げない」ことを貫き、文芸の世界に衝撃をもたらします。
目次
「響-HIBIKI-」のあらすじ
15歳の天才少女、鮎喰響。
自分の感覚を確かめるためだけに、出版社へと原稿を送ります。
一方で、出版社では応募書類はデーターで送ることが取り決められていたため、原稿用紙に書かれた響の原稿は廃棄となっていました。
出版社の文芸部で働く花井ふみ。
彼女は廃棄ボックスの中に捨てらていた響の原稿に興味を持ち、仕事が終わってから読んでみようと自分の手元へと原稿を持ち去りました。
ふみは仕事後、原稿を読み始めると面白いくらいに手が止まらず、響きの原稿は世の中に送り出すべきだ!これを世に広めるために自分は編集者になったんだ!と先輩に話し、響の原稿をデータ化し始めることに。
しかし、送り主である封筒には”鮎喰響”と名前しか書いておらず、連絡先が分からないことに困るふみ。
でも、いずれ響から電話がくることを待ちながら、原稿のデーター化を進めます。
ある日、ふみは担当作家である祖父江秋人の自宅へ原稿を取りに行くと、そこには秋人の娘である凛夏がおり、自宅へとお邪魔させてもらうことに。
凛夏はお父さんの書斎に原稿があることをふみに告げ、ふみは書斎へと向かうことになります。
するとそこには1人の少女がいました。
ふみは作家の書斎に勝手に入ることはいけないと少女に伝え、部屋から出ていくように言い聞かせますが、少女はふみの話に耳を傾けようとしません。
すると次第に2人は言い争いになり、少女はふみに襲い掛かります。
物音が聞こえ、凛夏が書斎へやってくるなり、2人の争いを止め、響に暴力はやめるように話します。
その途端ふみは、少女が、あの連絡がつかなかった響だと知りとても喜ぶのです。
この出来事をきっかけに、ふみは響の編集者となり、響の原稿を世の中に広めようと奮闘しますが、響にはある問題があり…
「響-HIBIKI-」の見どころ
本作が映画初主演となる、鮎喰響演じる平手友梨奈さんのお芝居に注目してほしいです。
鮎喰響きは15歳という天才少女ですが、今作で平手さんは19歳ながら存在感のあるお芝居を
しています。
とても初主演とは感じさせないお芝居は見どころです。
そして芥川賞を目指すそれぞれの人間には、それぞれの物語があるところも注目ポイントです。
スポットが主に当たるのは、もちろん主演である響ですが、個人的には山本春平演じる小栗旬さんのお芝居にはとても印象に残りました。
なぜ彼は賞を取ることにこだわるのか!? 響との出会いが彼を救います。
その点も見どころの1つです。
「響-HIBIKI-」のキャスト紹介
鮎喰響:平手友梨奈
年齢:19歳
出身地:愛知県
事務所:Seed&Flower合同会社
花井ふみ:北川景子
年齢:34歳
出身地:兵庫県
事務所:スターダストプロモーション
祖父江凛夏:アヤカ・ウィルソン
年齢:23歳
出身地:カナダ
事務所:Sugar&Spice
神田正則:高嶋政伸
年齢:53歳
出身地:東京都
事務所:東宝芸能
田中康平:柳楽優弥
年齢:30歳
出身地:東京都
事務所:スターダストプロモーション
山本春平:小栗旬
年齢:37歳
出身地:東京都
事務所:トライストーン・エンターテイメント
鬼島仁:北村有起哉
年齢:46歳
出身地:東京都
事務所:TOM company
矢野浩明:野間口徹
年齢:47歳
出身地:福岡県
事務所:ダックスープ
「響-HIBIKI-」感想
月川監督の作品ではめずらしいなと思いました。
私が思うに、月川監督は恋愛もののイメージが多くあったのですが、今作は”文芸の世界”が
舞台ということもあり、ヒューマンストーリーといういつもと変わったテイストで面白かったです。
成功者の後ろには敗北者がいて。人間1人1人にストーリーがあって。
響の生き方を見ていると、ある意味正しいことなのかなと生きる勇気を貰える作品でした。