「Googleで気候変動について検索すると住んでいる地域によって予測変換で出てくる内容が変わる」
「フェイクニュースは真実の6倍の速さで伝わる」
都市伝説?ただの噂?いいえ、事実です。
私たちが普段使っているソーシャルネットワーキングサービス(SNS)にはそんな知られざる事実がまだまだたくさんあるのかもしれません。
このドキュメンタリーが注目したのはそのSNSを開発した側の人々。
この映画は私たちが普段使っているSNSに隠された仕組みを暴いていきます。
目次
『監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影』キャスト紹介
原題: The Social Dilemma
監督: ジェフ・オルロフスキ
出演者: トリスタン・ハリス、エイザ・ラスキン、ジャスティン・ローゼンスタイン他
上映時間: 94分
ジャンル: ドキュメンタリー
公開年: 2020年
『監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影』あらすじ
この映画ではドキュメンタリーパートとドラマパートが交互に織りなされます。
ドキュメンタリーパートでインタビューを受けるのは、FacebookやTwitter、Instagramといった今や誰もが使うSNSの開発に携わった人たちです。
そんな彼らが口々に昨今のデジタル社会に対する不安を吐露します。
彼らが危惧するSNSの危険性とは一体何なのでしょうか。
ビッグデータに基づく行動予測を利用した広告収益モデルによって兆単位の利益を生み出す巨大市場ができているという監視資本主義社会の実態が語られます。
またテクノロジーが人間の行動や心理に及ぼす影響やそれに関連する社会問題にもスポットライトが当てられます。
ドラマパートではインタビューで語られるSNSやAIの仕組みが身近な例によって再現されていきます。高校生のベンは両親と姉と妹の5人家族で暮らしています。
家でも学校でもスマホが手放せないベンや、自撮りをアップするのに夢中な妹のアイラに対して姉のカサンドラのみが懐疑的な目を向けています。
カサンドラの提案で一家はスマホへの依存を減らそうと試みます。ベンはスマホなしで一週間過ごすことができるのでしょうか。
その裏側ではAIがスマホを使わせようとアルゴリズムを使ってベンの興味を引こうと試みます。
『監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影』感想・評価
この映画をおすすめする理由は、この映画からテクノロジー業界内部の実情とSNSの裏側が垣間見れるというところです。
SNSの危険性という身近な問題を開発者からの告発という形で世界にアピールする手法は、さすがNetflixのドキュメンタリーといったところでしょうか。
私はFacebookやInstagramなどのアプリが無料で使えることに何の疑問も持っていなかったので「タダで商品を使っているのなら、君がその商品だ」という言葉に思わずハッとさせられました。
私たちの個人情報がどのような使われ方をするのか、正しく知ることが大切だなと思いました。
最後に(まとめ)
気がつくと常にスマホが手にある、おすすめの動画を見始めたら止まらない、メッセージが来てないか常にスマホをチェックしないと気が済まない…そんな経験が誰にもあるはずです。
でもなぜここまでスマホやSNSアプリに夢中になってしまうのか考えたことはありますか?
タイトルを見ると少し堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、この映画はSNSとの付き合い方を変えるきっかけになるのではないでしょうか。