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「うさぎドロップ」あらすじ・キャスト紹介・感想・評価

「うさぎドロップ」あらすじ

ある日突然平凡なサラリーマンが祖父の隠し子を育てることになり、てんてこ舞いな日々を送るストーリーです。

 

独身で普通のサラリーマンとして過ごしていた大吉は、祖父の死をきっかけに人生が180度変わっていきます。

祖父のお葬式に現れたどこか寂しげにしている6歳の女の子、この子はなんと祖父の隠し子だったのです。

お葬式に集まっていた親戚の人たちの女の子の存在を知らなかったので一同で驚きます。

祖父が育てていた女の子りんは、祖父が亡くなってしまったため育てる人がいません。

親族内で誰がこの子を引き取るのか、と会議をしますが当然立候補者などは現れません。

突然現れた一人の女の子をこれから育てていくなんて誰がやりたいと思うのでしょうか。

施設に預ける案などが出されながら家族会議が進みましたがその話し合いの大人たちの身勝手さに大吉は怒りを覚えます。

「俺の家にくるか?」とりんに話かけりんが頷きました。

大吉が家族の中でも祖父に似ていることもあり、まだ口はきいてはくれませんが大吉には反応を見せてくれました。

この日を境に子育てなどしたことのない独身のサラリーマンが子育てに奮闘していくことになるのです。

「うさぎドロップ」キャスト紹介

松山ケンイチ(河地大吉役)

1985年3月5日

ホリプロ所属

この映画で主人公を演じる

芦田愛菜(鹿賀りん役)

2004年6月23日

ジョビィキッズプロダクション所属

この映画では大吉の戸籍上の叔母を演じる

香里奈(二谷ゆかり役)

1984年2月21日

テンカラット所属

この映画ではコウキの母親を演じる

佐藤瑠生亮(二谷コウキ役)

2004年8月12日

ケイファクトリー所属

この映画ではりんの友達を演じる

「うさぎドロップ」感想(ネタバレ)

最後まで心があったまる映画でした。

隠し子として突然現れたりんは周りの大人たちには心を開きませんでしたが、大吉に引き取られてから一緒に時間を過ごしていく中でどんどん大吉に心を開いていきました。

その様子は、本当の親子のような関係性でこんな家族の在り方があるのかと考えさせられました。

大吉の普通な雰囲気がとてもリアルで好感が持てました。

りんは一緒に過ごす時間が長くなっていくにつれてどんどん大吉を好きになっていきますし、大吉も忙しい日々を過ごしながらもりんのためにと沢山行動してくれます。

子育てもしたことのないサラリーマンが自分の仕事をしながらもりんのために保育園へ送り迎えをしたり、と子育てに奮闘する姿はかっこよかったです。

そんな二人の関係性の変化はとても素晴らしいものです。

りんとコウキがいなくなったシーンは、私自身も親の立場になって胸が締め付けられていました。

無事に見つかって抱きしめるシーンは涙を流して感動しました。

大吉とゆかりの関係性も見ていてとても良い気持ちになる関係性で見ていてほっこりしました。

二人が本当の家族になっていく姿が本当に美しく素敵でした。

特に子役二人の演技力には圧巻です。

可愛らしさも存分に発揮しているので虜になってしまいました。

「うさぎドロップ」評価

こんな家族の在り方があっていいものかと最初は思うのですが、観た人は誰もがこの二人を本当の親子だと認めてしまうでしょう。

主人公が実の叔母を育てるなんてすごい話ではありますが、こんな家族の在り方があってもいいのかもな、と思ってしまいました。

子育ては誰にとってもとても難しいものです。

みんなが難しいと思う子育ての問題をリアルに描いているので子育ての問題について共感できるシーンはとても多くなっていると思います。

シングルファーザー、シングルマザーぞれぞれの苦労もきちんと表現されている映画です。

親の共働きが当たり前となっている現代社会だからこそ起きている社会問題についても考えさせられる映画です。

望まれずに生まれてきた子どもや片親に育てられた子どもが置かれる社会的立場は特に考えてしまいました。

ただこんな親子にはどれだけ周囲の協力が必要なのかもわかりました。

子役二人の演技力がこの映画の力となり、いつの間にか親の目線でみてしまう映画です。

最後に

子育て中の人にも片親として仕事に育児に頑張っている人、妊娠されている人、子どもと関わって過ごしている人にとってきっと素敵な作品となります。

この映画を観た後には子どもを大切にしたい、と思う気持ちを改めて実感することができます。

大吉の子育てに対する奮闘ぶりとりんの心の優しさにきっと感動させられること間違いなしです。