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「インビクタス/負けざる者たち」マット・デイモンのラグビー映画の名作!キャスト・感想

「インビクタス/負けざる者たち」ってどんな映画?

2019年のラグビーワールドカップ日本大会盛り上がりましたね~。そこで今回ご紹介するのはラグビー映画の名作2009年に公開された「インビクタス/負けざる者たち」です。あのクリント・イーストウッド監督の作品で、南アフリカがアパルトヘイトを経て、ネルソン・マンデラ大統領が黒人初の南アフリカ大統領となり、1995年のラグビーワールドカップの自国開催での快進撃の様子を映画化したものです。マンデラ大統領役にモーガン・フリーマン、ラグビー南アフリカ代表のキャプテンをマット・デイモンが演じました。モーガン・フリーマンの神のような存在感と、マット・デイモンがラグビーチームを率いて、チームの仲間だけでなく全ての南アフリカ人を引き付ける強い力で演じ、最後のワールドカップ決勝戦のシーンは涙無くしては観れませんので、ぜひ観て頂きたいので御紹介致します。

「インビクタス/負けざる者たち」のあらすじ

*写真引用『インビクタス/負けざる者たち』場面写真© Warner Bros. Entertainment, Inc.

南アフリカ共和国のネルソン・マンデラは反政府活動家として27年間刑務所に投獄されていました。1990年に釈放され同国の黒人初の大統領となりましたが、それまで幅を利かせていた白人官僚達は自分達は排除されると思い恐れをなしていました。ところがマンデラ大統領は白人黒人問わず、より良い南アフリカを新しく作る為に協力して欲しいと官僚達に伝えました。大統領を守るSP達も例外ではなく、黒人達だけだったSPチームにもマンデラ大統領の命により白人達も入り、「許しは魂を自由にする」と人種を問わず新しく南アフリカを作り上げていこうとするマンデラ大統領の考えに、官僚達も国民も戸惑いながら賛同しているような状況でした。

そんな中白人に人気のラグビーは、南アフリカの黒人達には不人気なスポーツでした。南アフリカ代表チーム「スプリングボクス」は成績も思う様に揮わず、人気も低迷し、黒人選手もわずか一人のみという状況でした。アパルトヘイトの象徴ともとれる「スプリングボクス」のチーム名も、ユニフォームのデザインすら国民は嫌い、チーム名とユニフォームの変更を求める意見も上がっていましたが、マンデラ大統領は「スプリンボクス」のチームとユニホームこそが白人と黒人の垣根を無くし、民族の融和の象徴と国民に存続の意思を示しました。

そしてマンデラ大統領は「スプリングボクス」主将のフランソワ・ピナールをお茶に招き、南アフリカの発展と国民の団結のため、1995年に南アフリカで開催されるラグビーワールドカップ では必ず結果を残すように伝えました。

スプリングボクスのメンバーに、マンデラ大統領は貧しい子供たちにラグビーを教えるように命じます。厳しいトレーニングの中、そんなことは出来ないとメンバーからは不満が上がりますが、主将のフランソワだけはマンデラ大統領の意図をくみ取り、国民に支持されるチームでなければならないと、他のメンバーを説得し子供たちにラグビーを教えました。子供たちや選手の楽しそうな様子は南アフリカ全土に伝わり、チームの成績も上がると共に、チームを支持する国民が増え、ラグビー自体も白人のスポーツという考えが薄れ、国民に人気が高まってきました。

そして迎えた1995年ラグビーワールドカップ南アフリカ大会で、スプリングボクスは見事な快進撃を見せ、国民は熱狂しました。そして残すはあのニュージーランド代表のオールブラックスとの決勝戦です。フランソワ率いる南アフリカ代表はマンデラ大統領のために、応援してくれている南アフリカの全国民のため、優勝することが出来るのでしょうか?

*写真引用『インビクタス/負けざる者たち』場面写真© Warner Bros. Entertainment, Inc.

「インビクタス/負けざる者たち」のキャスト

ネルソン・マンデラ大統領(モーガン・フリーマン)

南アフリカ共和国の黒人初の大統領。反政府活動家として27年間投獄されていました。大統領に就任後は、黒人と白人の垣根を無くし、民族の融和の象徴こそラグビー南アフリカ代表「スプリングボクス」とし、1995年のラグビーワールドカップの自国開催に全精力を注ぎました。とても優しく聡明で、国民を想ってくれる神のような大統領です。

フランソワ・ピナール(マット・デイモン)

ラグビー南アフリカ代表「スプリングボクス」のキャプテン。低迷が続いたチームをマンデラ大統領の意思をくみ取り、国民に愛されるチームに成長させ、チームをまとめ上げワールドカップでの快進撃を率いた立役者。

 

「インビクタス/負けざる者たち」の感想・まとめ

マンデラ大統領と、南アフリカ代表「スプリングボクス」のメンバー、そして南アフリカの全国民の想いを、クリント・イーストウッドが映画化したラグビー映画の名作です。マンデラ大統領本人が映画化されるなら、自身の役はモーガン・フリーマンにお願いしたいと言っていたことが実現されたキャスティングだそうですが、圧倒的なオーラは正にマンデラ大統領そのものと言える程の存在感でした。

マット・デイモンはフランソワ・ピネールに近づけるため、本人からリーダーシップについての話を聞いたり、増量し体を鍛え上げ、ラグビー選手としても見劣りしないほど逞しい体に仕上げてきました。フランソワ同様、人を導く力、まとめる力は映像に強く伝わっていて、最後の決勝戦で、オールブラックスと必死に戦う姿は涙無くしては観れません。

この映画は地上波では、2019年のラグビーワールドカップ日本大会の直前に放送されましたが、その時はまだ日本代表の快進撃の前で、これほど日本国民が熱狂するほど日本代表が強くなっていることが周知される前でしたので、ラグビーの面白さを知った上でこの映画を観て貰うと尚素晴らしさが伝わるはずです。ぜひ多くの方にご覧になって頂きたいオススメの映画です。