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「チェイサー」あらすじ
最初から最後までハラハラドキドキを楽しむことができる韓国映画で日本のネットフリックス内では急上昇中の作品です。
主人公であるジュンホはデリバリーヘルスを営んでいました。
ある日仕事の予約が入ったので風俗嬢であるミンジを男性のもとへ送り込みますが次の日になっても連絡が取れず家にも戻っていませんでした。
一方で当日ミンジは体調不良にて寝込んでいたのにも関わらずジュンホからの電話によって重い身体を起こして仕事に向かうことになりました。
愛娘を置いての出勤です。
待ち合わせの場所にいた男性はごく普通の目立たない外見の男の人でした。
男性の車に乗り込んだミンジは住宅地の中にある男性の家へと向かったのです。
ジュンホのもとには別件でも立て続けに手付金を払ったばかりの二人の女性に逃げられていたことで腹を立てているところでした。
ジュンホはそんな中ミンジを送り込んだこともあり少し気になっていました。
逃げた女の携帯が車内から発見し着信履歴を見たジュンホは見覚えのある番号を目にします。
ミンジのことが心配になったジュンホはこの一連の出来事にこの着信相手、つまり今ミンジが一緒にいる男が関係していると踏んでミンジに連絡をしました。
その男の家に着いたらトイレに行きそこから今いる場所を送るとようにです。
到着した男の家はどこか君が悪い雰囲気が漂っていて物騒です。
その物騒さになんだか不安になり部屋に入るなりシャワーを借りたいと男に告げて向かいますがいざジュンホに連絡をしようとすると圏外となってしまい連絡すらできません。
そこにあった小窓もレンガのようなものでかなり頑丈に固められていて中から外へのアクセスはできそうにもありませんでした。
ふとシャワーの排水溝へ目をやると女性の髪の毛が血が混じったように落ちていたのです。
ミンジはすぐに男に「コンドームを忘れたから車にとりにいきたい」と伝えますが玄関もかなり頑丈に施錠されていて玄関から外へ出ることができませんでした。
こんな不気味な男と家で二人きりとなりここからどうなっていくのでしょうか。
また、ジュンホはミンジの居場所を見つけることができるのでしょうか。
「チェイサー」キャスト紹介
キム・ユンソク(オム・ジュンホ役)
1968年1月21日
大韓民国の俳優で映画監督も務める
この映画ではデリバリーヘルスの経営者で元刑事を演じる
ハ・ジョンウ(チ・ヨンミン役)
1978年3月11日
大韓民国の俳優であり映画監督も務める
この映画では風俗嬢を家に招いてはどんどん殺してしまう連続殺人犯を演じる
ソ・ヨンヒ(キム・ミジン役)
1980年6月13日
大韓民国の女優
この映画ではジュンホに雇われているヘルス譲を演じる
「チェイサー」感想
とにかくジュンホの強さに驚かされ、連続殺人犯であるヨンミンのサイコパス具合に驚かされ息をするのも忘れてしまうほどハラハラさせられました。
風俗嬢という仕事は男性の家へいくことが当たり前のことだということを知り、とてもじゃないけど私にはできないしとても勇気のいる仕事だなと感じました。
こんなに危険と隣り合わせの仕事は他にありません。
なおさらこの映画でのヨンミンの家の雰囲気では怖すぎてなにもできなくなってしまいそうです。
全然自分自身のことに置き換えることすらできないことなのにいつの間にかミンジの立場にいていつの間にか恐怖と隣合わせでした。
元刑事ということもあり、他の刑事よりもジュンホの方がよっぽど警察らしく行動力もすごかったです。
ヨンミンとジュンホがひょんなことで出会ったシーンは必死に気付け~と願っていました。
ミンジには子どもがいたのでその子のためにもジュンホが熱くなっていて感動しました。
いつも強気でデリヘル譲にも強引な態度ではありましたが、こういうときにこそ頼りになる人は素敵だな、と思います。
ヨンミンが自分で連続殺人犯であることを暴露したシーンではもう答えあわせしちゃうの?と不安にもなりましたがそこからの展開も面白かったです。
雇い主であるジュンホと連続殺人犯であるヨンミンが映画の序盤で顔見知りとなっていくところに韓国映画らしさを感じました。
かなり残虐なシーンも多く最後までずっと重い雰囲気は続いていくので見終わったあともずーんと沈んだ気持ちになりました。
一人でそっと映画を楽しみたいときにはお勧めです。
「チェイサー」評価
サイコパスとは何を意味するのか。
サイコパスの真実を知ることができます。
なんといっても韓国で起こった20人連続殺人事件が元になっているというところがとても恐ろしいことです。
ありえないでしょ、と最初は思いましたがかなりリアルな描写にかなり想像も膨らみました。
連続殺人犯役を演じたハ・ジョンウさんの演技力が本当に高くてどんどん引き込まれていきました。
殺人犯として警察で取り調べをしているシーンなんかはなにかされるのではないかとひやひやしてしまいます。
日本映画には少なめな最後までどんよりとした重い空気感の漂う作品です。
後味は良いとは言えませんが韓国映画が好きな方にはハマる映画だな、と感じました。
これぞ韓国ノワール作品といえるでしょう。
警察の実態もこの映画ではよくわかりました。
目の前に連続殺人をしたと自白している連続殺人犯が目の前にいるのにそれ以上の証拠がなく逮捕することができないなんてもどかしすぎます。
こうやってなにかをすり抜けてきた頭の良い犯人たちがこの世にいると思うととても恐ろしさを感じます。
そんな警察が存在するからこそ救えた命さえも犠牲になるという悲しい現実が待っているのです。
恐怖の地からやっとの思いで逃げてきた被害者がまた同じ殺人鬼にやられるなんて想像を越えてきています。
感情のもっていきかたの難しい作品でした。
一度見たらお腹一杯です。
最後に
これぞ韓国ノワール映画!
韓国映画独特の残酷さや重い雰囲気の映画が好きな人にはぴったりの映画です。
韓国ノワールの世界を十分に楽しんでみてください。