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アルキメデスの大戦215話最新ネタバレ・考察感想まとめ 『山本の腹案』

 

2020年4月27日発売「週刊ヤングマガジン」掲載の『アルキメデスの大戦』のネタバレ・あらすじ情報です。


米国との戦争を回避するため、政府首脳と陸海の重鎮に対して、南洋諸島と北方列のアリューシャン列島の領土を交換して“国会百年の大計”を語る櫂。


北方諸島には誘導ロケット基地と高速ミサイルを搭載した潜水艦を配備して欧州や北米を一方的に支配して、経済ではアメリカに満州株を売却金で借金を完済してから貿易で栄えることを切に訴えます。


陸軍からは反対意見もでますが、海軍の山本五十六は地球儀を見つめながら、

櫂の意見に賛同するのでした。

 

 

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アルキメデスの大戦215話 山本の腹案 最新話あらすじとネタバレ


南洋諸島の譲渡を了承した連合艦隊司令官の山本五十六。
いきなりの心変わりに、呉鎮守府司令長官の嶋田繁太郎や海軍大臣の吉田善吾は驚きを隠せません。


米国本土に近い領土を手に入れる絶好の機会を逃してはならないとして、

北方を抑えれば太平洋を制することができると考えているのです。
山本が地球儀を掴んだその先にハワイ諸島。
櫂は山本がハワイ攻略の拠点として北方諸島を利用するつもりだと推測します。
地球儀を真上から眺めて発見した、まさに発想の転換。
アリューシャン列島のアッツ島からハワイ諸島までは目と鼻の先の距離にあります。
ハワイ攻略のために解決出来ない問題の答えが出たと、

まさに視界が開けたことを実感する山本。
奇襲攻撃で大事なことは、いかに敵に気付かれることなく攻撃目標に接近するかです。
遠方からの南洋航路は航行する船舶の数が多く、

艦隊移動は目撃されて敵に報告される可能性は高いです。
そして最大の懸案は、日本海軍艦艇の航続距離の短さと、油槽船の不足という問題が

あります。


本来の日本海軍艦艇は南洋での太平洋決戦を想定したもので、

航続距離は4,000海里(7,408km)しかありません。
トラック島の軍港からハワイ諸島までは往復で約1万2,000kmもあり、

低速の油槽船を同行しての大艦隊の移動は危険で不可能です。

一方、北方諸島のアッツ島からならば往復でも約9,000kmです。

しかも米国の監視が手薄の北方ルートならば、発見されずにハワイへの接近が可能になります。
交通量の少ない北太平洋航路から空母を主力とする機動部隊が密かに侵攻。
接近したところで艦載機を発進させて奇襲攻撃。
航空基地と滑走路の破壊と、港湾の封鎖による敵戦艦の閉じ込め。
最後は建造中の超大型戦艦「大和」の艦砲射撃で猛攻を加えます。


撃って、撃って、撃ちまくる!!


ハワイの軍事能力を奪い米国本土との補給戦を断ち、ハワイ以西を無力化する。
山本の中でハワイ攻略作戦が完成しました。
櫂は和平を進めるはずの自分が軍事作戦に加担してしまったのです。


陸軍航空総監の東條英機は軽挙になるなと待ったをかけますが、山本は海の話だからとして嶋田たちと内輪話を始めます。
吉田や嶋田たちに軍人という職務を思い出させる山本は、連合艦隊司令官として南洋を失っても後で取り返せばいいと約束をします。
今の国際情勢の中では、いつ条約が破棄されても珍しくない状況です。


日米開戦となれば、北方諸島からハワイを強襲し、西太平洋を丸裸にしたところで南洋を奪還して北と南の両方を制する。


山本の全く新しい野心的な戦略。
失敗すれば全てを失いかねませんが、

100回勝負して最後の1回大勝ちすれば賭けは成功だと語る山本。
こうして海軍首脳部は北方諸島の受け入れを了解しました。

 


これを聞いて思わず安堵する枢密院議長の近衛文麿に対して、

櫂は承認を得られはしましたが戦争の危険度を高めてしまったことを危惧します。
外務省の丹原康介は、まず一つの懸案を処理して満足しているようです。
近衛の提案で一旦休憩に入ることを阿部信行総理大臣も了承しますが、

櫂の気はまだ緩むことはなく次の目標に切り替えます。
次に提示する合意事項は、最後にして最大の難関である「大和」売却。
海軍首脳の絶対反対が予想されます。

 

アルキメデスの大戦215話 山本の腹案 感想と考察


本来櫂は北極海を中心に郵送ミサイルを配備する抑止力として

戦争回避を考えていましたが、

結果的に櫂の目論見は山本の作成立案のアシストする格好になるなど、

やはり山本の方が一枚上手だという感じがしました。
ともあれ、領土の交換については承認を得られたことから、

会議は一歩前進といったとことでしょうか。
ところで。
この時の総理大臣として紹介のあった阿部信行。
「安倍」ではくて「阿部」ですが、このお方は確か陸軍出身のはずです。
当時の陸軍と海軍の仲の悪さはご承知でしょうが、阿部内閣が退陣したのも

結局軍部の対立を抑えきれなかったからです。
そんな犬猿の仲の両軍において、陸軍出身の海軍大将などあり得ません。
正しくは「予備役陸軍大将」だと記しておきます。
海軍と間違えたのは外務大臣を務めていた野村吉三郎と間違えたのかな?
輻輳する職務や肩書、多数の登場人物が出てくる作品だからこそ、

校正・校閲は厳にお願いしたいところです。

 

アルキメデスの大戦216話 展開の予想


建造中の超弩級戦艦「大和」。
山本のハワイ攻略の一環に大和からの超長距離射撃が含まれていましたが、

「ニイタカヤマノボレ」の発令で有名な実際の真珠湾攻撃では大和の参加はありませんでした。
理由は簡単で、完成はしていましたがこの時には就役していなかったからです。

そんな大和ですが、

海軍の、というより日本の技術力の結集ともいえる戦艦を売却(正確には建造図面ですが)するという櫂の意見は戦争回避のためとはいえ、

ともすれば「売国奴」と言われかねません。
これに次回予告に書かれていた特高が絡むと、櫂は日米の和平交渉をまとめるどころか反逆罪で捕まる可能性もあり得ます。

反発必至の海軍首脳部に対して、

次回は櫂が売却案をいかに納得させることができるのか注目しましょう。

 

 

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