NETFLIXで視聴できる名作の一つ2019年制作のアメリカ映画『アンカットダイヤモンド』を紹介します
監督は『グットタイム』で高い評価のある、 ジョシュ・サフディとベニー・サフディ兄弟。
以外にも主演はコメディ映画の帝王と言われているアダムサンドラ。
今回はピアスに革ジャン、金縁眼鏡で 借金取りに追われる嘘つきで、運だけで生きてきた宝石商の男を演じています。
年を重ねるごとに演技の幅が広がってきたアダム、この映画ではコメディ完全封印でいつもと全く違う彼を見れ、ファンになること間違いなし。
彼が時折見せる笑顔が、彼の生き様、人生全てを物語っているような、シリアスな演技をする彼もを見れるので、ぜひ見ていただきたい。
ネタバレがあるので気を付けてくださいね。
【アンカットダイヤモンド】キャスト紹介
ハワード アダム・サンドラー
ニューヨークで借金まみれの宝石商を営む、ウソと運だけで生きている。
K.G ケビン・ガーネット
元NBA選手 本人役で出演
ダイナ イディナ・メンゼル
ハワードの妻、愛人の存在も承知しており、夫には愛想をつかしているがハワードは妻を愛している。
ジュリア ジュリア・フォックス
ハワードの店で働く愛人、マンションまで与えられている。
ザ・ウィークエンド
本人役でライブ出演、ライブの合間にハワードの愛人ジュリアときわどい関係になる。
フィル キース・ウィリアム・リチャーズ
ハワードを追いかける借金取り
アルノ エリック・ボゴシアン
ハワードの義理の兄
【アンカットダイヤモンド】あらすじ
借金取りに毎日追いかけまわされている、ニューヨークで宝石商を営むアダム演じるハワード。持ち前のガッツとウソでなんとか切り抜いて生きているんですが、
そんな生活が続くわけもなく、とうとう運がつきて、八方ふさがりになってしまいます。
義理兄にも裏切られる始末。
そんなハワードは、エチオピアの鉱山で働く鉱夫を買収し、手に入れたオパールの原石をオークションで売り、一攫千金を狙います。
客として来店したK.Gがそのオパールに執着して、売ってくれとハワードに懇願するんですが、
もっと高値で売れると期待しているハワードはそれを断ります。
オークションが始まるまでは、いつものように借金取りに追われる毎日。
そのうち大金が手に入ると言い訳ばかりして逃げ回っているのですが、とうとう借金取りを怒らせてしまいます。
大きな期待でオークションに臨んだハワードだったのですが、希望価格がつかず、行き場がなくなってしまいます。
そんなハワードに最後の光、どうしてもオパールが欲しいK.Gが直接買い付けに来ます。
K.Gにも値切られてしまい、売らないよりはいいと、安く売るのですが、
そのお金でさらに一攫千金を狙って、K.Gがでる試合に全額かけてしまうんです。
頭がおかしくなっちゃったのか、異常な行動に出るハワードですが、 そんな賭けで勝てるわけがないと普通は思いますよね……。
でも、その賭けは大当たりするんです。
大金を手にすることができると大喜びするハワードでしたが、しびれを切らせた借金取りのフィルに射殺されてしまいます。一瞬の出来事でした。
お金に翻弄され、運をつかんだ途端、人生までも終わらせてしまうという…..。
何とも言えない、破滅的な生き方のハワードでした。
【アンカットダイヤモンド】見どころ
アダムの演技もさることながら、豪華な出演者にも注目です。
元NBA選手のK.G(ケビンガーネット)や歌手のザ・ウィークエンドが本人役で出演し、 K.Gに至ってはハワードの人生の賭けに深くかかわっている役どころ。
ザ・ウィークエンドはハワードの愛人ときわどい関係になって、ハワードを怒らせてしまいます。
破滅的な生き方のハワードですが、妻のことはとても愛しているんですよね。
家族は豪華な自宅に住んでいますし、お金の心配はさせていないんです。だけど愛人を囲っている典型的なトホホ男ですね。
妻には愛想つかされてますよ勿論。
オークションではうまくいかず、借金取りにも殴られて『俺はなにをやってもダメな男だ』と号泣するシーンでは、この人にもこんな繊細なところがあるんだな…..。
と少し同情するところもありましたが、運が回ってくるとコロッと元通りになってしまういい加減男。
希望価格ではなかったものの、K・Gにオパールを売ったお金で、コツコツ生きていきゃいいのに、この男はそうはいかない。
最後の大博打で、運よく大金を手にした瞬間に自分の人生も終わらせてしまうところがこの映画の面白いところ。
お金に縁のない人はとことん縁がないんでしょうか?!それともいい加減に生きていると最後はこんな目に合うものなのでしょうか?!
【アンカットダイヤモンド】感想・まとめ
彼の両親はロシア系のユダヤ人で、彼はユダヤ系のアメリカ人。
ユダヤ人を意識した、衣装や儀式などがこの映画でも取り入れられており、ユダヤ人の父親、母親たちと一緒に食事をするシーンがあり、ヘブライ語もでてきます。
次々とかかってくる電話や訪ねてくる人がアダムを責め立て、ごちゃごちゃになるシーンはよくアダムのコメディ映画とにもあるシーンで、共通点がありました。
アダムの不敵な笑みや口の悪さは『家族がいるんだからちゃんと生きなさいよ!!』と、ちょっと憎い感情も沸いてしまいましたが、それほどのハマり役だったと思います。
アダムファンの一人としては嫌いにならないでねという気持ちになりましたが、
コメディでの演技、シリアスな演技なんでもこなすアダムの才能を堪能でき、彼の違う顔を見れた映画でした。