「ELF(エルフ) 〜サンタの国からやってきた〜」(2003年)は、心温まるファンタジーコメディ映画です。
エルフに育てられた人間が、まだ見ぬ父親に会うためニューヨークを訪れます。
冬に鑑賞するのにちょうど良いファミリー映画に仕上がっています。特に、クリスマスの季節にはおすすめですよ!
この記事では、「エルフ 〜サンタの国からやってきた〜」の概要、キャスト、あらすじ、ネタバレ、見どころ、感想を紹介しています。
目次
映画「Elf(エルフ) 〜サンタの国からやってきた〜」のキャスト紹介
バディ/演ウィル・フェレル
エルフに育てられた人間。
身体はおとなだが、子供のような純真な心を持っている。
演:ウィル・フェレル
アメリカの俳優、コメディアン、プロデューサー。
「ズーランダー」、「俺たちニュースキャスター」、「プロデューサーズ」、「主人公は僕だった」、「俺たちフィギュアスケーター」、「You’re Welcome America」などに出演した。
ウォルター/演ジェームズ・カーン
バディの生物学的な父親。人間。
出版社に勤めており、妻エミリーと小さな息子マイケルがいる。
「悪い子リスト」に載っている。
家庭より仕事を優先している。
演:ジェームズ・カーン
アメリカの俳優。
「ゴッド・ファーザー」「ファニー・レディ」「ラスベガス」などに出演。
パパ・エルフ/演ボブ・ニューハート
バディの育ての父親。エルフ。
演:ボブ・ニューハート
アメリカのコメディアン、俳優、声優。
コメディアルバムレコード「The Button-Down Mind of Bob Newhart」を出しており、1961年のグラミー賞で最優秀アルバム賞と最優秀新人賞を獲得した。
ドラマ「ビッグバン・セオリー」にゲスト出演し、2013年、エミー賞テレビドラマシリーズ部門ゲスト男優賞を受賞した。
ジョビ/演ズーイー・デシャネル
デパートのショップ店員。
バディが恋をする。
演ズーイー・デシャネル
アメリカの女優。
「(500)日のサマー」などに出演。
映画「Elf(エルフ) 〜サンタの国からやってきた〜」のあらすじ、ネタバレ
エルフたちとともに北極で育った人間のバディ。
彼は、成長して自分がエルフでないことに気付いてしまいます。
エルフの父親から、人間の父親がいることを教えられたバディ。
彼は、人間の父親に会うためにニューヨークへと旅立ちます。
バディは、エルフの父親からもらった道案内をたよりに、さっそく人間の父親ウォルターを探し出します。
しかしウォルターは、エルフの格好をした奇妙な風貌のバディをすぐに追い返してしまいます。
それでも、バディはあきらめません。バディは、若い頃のウォルターと母スーザンの写った写真を見せ、自分は息子だと訴えます。
突然のことに戸惑っていたウォルターですが、次第に話を信じ始め、ウォルターはバディを家に招待することにします。
ウォルターの家で、生活を始めるバディ。
彼は、妻エミリー、息子マイケルとも親しくなり始めました。
さらにバディは偶然出会ったショップ店員ジョビと仲良しになり、デートに誘います。
父親たちとの生活に慣れ始めたかのように見えるバディ。
しかし、すぐに問題が起こってしまいます。
バディが、ウォルターの大事な仕事の邪魔をしてしまうのです。
ウォルターはかんかんに怒り、バディに「出ていけ」と怒鳴りました。
家を出ていくバディ。
彼は、自分には居場所がないと落ち込みます。
マイケルは、バディが家出したことをウォルターに知らせます。
ウォルターは迷いましたが、大事な会議をキャンセルし、バディを探しに行くことを決意します。
ウォルターは、やっとのことでバディを見つけます。
ウォルターは、「本気じゃなかった。お前は少し風変りだけど、お前は正しい。行くな。私の息子だ。愛している。」とバディに伝えるのでした。
ウォルターとバディは、しばし抱きしめ合いました。
バディは、公園で久しぶりにサンタに会います。
話してみると、サンタはとても困っているようです。
サンタは、「そりが飛ばない。エンジンが落ちてしまったし、クリスマス・スピリット(クリスマスのこころ)がない。エルフのちからを貸してくれ」と言いました。
ソリの燃料は、実はクリスマス・スピリット(クリスマスのこころ)なのです。サンタを人々が信じることで、そりは飛ぶのです。
サンタのそりを飛ばすために、バディたちは知恵をしぼりました。
マイケルは、サンタのプレゼントリストを生放送のテレビカメラの前で読み上げることにしました。
ウォルターは、サンタの衣装を着て、邪魔をしてくる公園警備隊を止めに行きます。
ジョビは、クリスマスの歌を歌い始めました。
歌は、周りの人々に広がっていきました。
するとなんと、そりは、徐々に空へ向かって飛んで行きました。
こうしてバディは、クリスマスと人々の心を救ったのでした。
後日。
ウォルターは、出版社を起業します。
取り扱う本の一冊目は、「エルフ」。北極で育った養子のエルフが、ニューヨークで色んなことをして、最後にクリスマスを救うという内容の本です。
バディは、ウォルターたちと家で幸せに暮らしています。
ときどき、北極のパパエルフのもとを訪れます。
バディとジョビの間には、赤ちゃんも産まれたのでした。
映画「Elf(エルフ) 〜サンタの国からやってきた〜」の見どころ、特徴
あたたかくて楽しい映画
「エルフ」は、あたたかくて楽しい映画です。
エルフに育てられた人間のバディがまだ見ぬ父親に会って家族になっていく姿や、サンタのそりを飛ばすために皆が協力する姿は、胸にじんわりときます。
北極育ちで純真なバディが、人間の街で起こすトラブルも面白いです。
主人公バディのユニークなキャラクター
主人公バディのキャラクターは、とてもユニークです。
とっくに成人しているのですが、エルフたちの間で育ったせいか、純真で子供のような心を持っています。
絵本や児童文学のような物語
映画「エルフ」は、全体的に優しい雰囲気を持っています。
エルフやサンタなどが登場し、ファンタジックでもあります。
家族で楽しめる
「エルフ」は、家族で楽しめる映画だと思います。
お子さんはもちろん、大人たちも、純粋な心を思い出して楽しめるのではないでしょうか。
この映画はバディの物語ですが、人間の父親ウォルターの変化の物語でもあります。
ウォルターははじめ、大切なことを忘れた人間でした。
息子のマイケルは、ウォルターを評して、「最低の父親。彼は仕事ばっかり。お金のことしか考えてない。息子のことなんて考えてない。バディはみんなのことを気遣うけど、パパは自分のことしか考えない」と話しています。
さらに、サンタの「悪い子リスト」にも載っています。
そんなウォルターですが、バディに会い、少しずつ変わっていきます。
そして最後には、重要な会議よりも、いなくなったバディを探すことを選択する人間になるのです。
ちなみに、これによって彼は、会社に解雇されてしまいます。
そして、彼はのちに出版社を立ち上げます。
映画「Elf(エルフ) 〜サンタの国からやってきた〜」の感想
心あたたまる映画でした。
ずっと眺めていたい作品でした。
こんな風な気持ちになるのは珍しいです。私との相性が良かったのでしょう。
あたたかいと同時に、楽しい映画でもありました。
小さな面白ポイントが随所にちりばめられています。
爆笑というよりも、ちょっと笑顔になるような小ネタがたくさんありました。
エルフのパパ役を演じたボブ・ニューハートの演技やコメディセンスは、とても好きです。
「エルフ」は、映像は派手ではありませんし、大作でもありませんが、特に冬の季節にはおすすめできる良い作品だと思います。