今回は2009年に公開された映画『2012』をご紹介します。
古代マヤ文明の暦は、2012年⒓月で終わっています。
そのため、「2012年で世界は滅びる」という説が、一部で語られていた時代がありました。
その世界の崩壊を映画にした作品が、今回ご紹介する『2012』です。
未曾有の天変地異を大迫力で描いた本作は、是非本編映像を視聴していただきたい作品となっています。
『2012』のキャスト
ジャクソン・カーティス :ジョン・キューザック
エイドリアン・ヘルムズリー:キウェテル・イジョフォー
ケイト・カーティス :アマンダ・ピート
カール・アンハイザー :オリヴァー・ブラッド
『2012』のあらすじ
2009年、インドの宇宙物理学研究所に勤務するサトナムが、友人の学者エイドリアンに衝撃的な事実を伝えます。
「太陽から届くニュートリノが新種の核粒子に変化し、地球の中心を熱し始めた。」
その結果、地球に未曾有の天変地異が起こるというのです。
その後アメリカへ戻ったエイドリアンは、政府の重鎮アンハイザーを介して、大統領にこの恐ろしい事実を報告しました。
その後半年間の調査を経て、翌2010年アメリカ大統領は、各国首脳にだけ「世界が間もなく終わる」ことを伝えます。
そして極秘に、中国で避難用の箱船作りが始まりました。
このことを知っているのは、各国首脳と一部の大富豪のみです。
なんと世界46か国がこのプロジェクトに投資をし、この箱船に乗るための乗車パスは、破格の高額で売られていたのです。
売れない作家のジャクソンは、旅行先のイエローストーンで知り合ったチャーリーから、この話を聞いてしまいました。
しかも、この極秘事項を口外しようとした人たちは、皆始末されたらしいのです。
勿論ジャクソンは、そんな話を信じませんでした。
しかしその後、天変地異は本当に始まってしまいます。
そしてジャクソンは、別れた妻と子供たちを連れて、中国へ行こうと試みます。
しかし既に始まってしまった天変地異は、凄まじいスピードで容赦なく人類を襲い続けました。
そのため、アメリカ、イタリア、日本など、各国があっと言う間に崩壊していきます。
そんな状況の中、ジャクソンとその家族は、無事中国に辿りつくことが出来るのでしょうか?
そして、各国首脳が乗り込んだ箱船の運命は?
『2012』の見どころ
この映画の見どころは、大規模な地震や津波などを、大迫力の映像で表現しているところです。
そして世界が終わることを知っているのは、一部の人間だけという設定ですが、それぞれの考え方や人柄、思惑の違いなど、考えさせられる面もありました。
また、主人公のジャクソンが災害に直面しながらも、家族と人類を守るために奮闘するところも、見せ場となっています。
『2012』の感想<ネタバレあり>
アメリカ大統領は「世界が間もなく終わる」ということを各国首脳にだけ、極秘で伝えました。
もしもこのことを一般の人に伝えれば、間違いなく世の中はパニックを起こすに違いありません。
だからと言って、知っているのが各国首脳と乗車パスを買える大富豪だけというのは、やはり納得できませんでした。
しかしこのことにも理由があって、乗車パスを売って金を集めなければ、箱船作りの資金を捻出するのが不可能だったようです。
つまりこの映画では、命を守るために必要なのは“絶対的にお金”という構図になっています。
そのため、最初に地球の異変を発見した宇宙科学研究所のサトナムは、箱船に乗るどころか、政府から迎えに来て貰えないまま、インドに置き去りにされ、結果家族と共に津波にのまれて、命を失うことになるのです。
サトナムの“貢献度”を思えば、残念なことですよね。
勿論どんなに経済力が乏しい人間にも、政治家同様生きる権利はあるはずです。
しかし全世界が同時に天変地異に襲われるわけですから、地上に避難先はありません。
そして、全世界の人が乗れるだけの箱船を作ることなんて、不可能ですよね。
それを考えると、本当に怖いことだと改めて思いました。
まとめ
今回は映画『2012』をご紹介しました。
もしも未曾有の天変地異が起こって、世界が崩壊すると知ってしまったら、いったい何をするべきなのか?と、考えさせられてしまう本作品。
興味のある方は、是非本編をご覧になってみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!