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映画『隔たる世界の2人』あらすじ・キャスト・感想(評価)・まとめ

 2020年5月に起きたジョージ・フロイドさん殺害事件を受けて制作された、黒人差別と警官の暴力をテーマにした作品です。

 アカデミー賞最優秀短編映画賞を受賞しました。

 映画『隔たる世界の2人』のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。

映画『隔たる世界の2人』概要

公開:2020年

配信開始日:2021年4月9日 (日本)

上映時間:29分

原題…Two Distant Strangers

 

【スタッフ】

監督…トレイボン・フリー、マーティン・デズモンド・ロー

映画『隔たる世界の2人』あらすじ

  グラフィックデザイナーの黒人青年カーターは、ある朝一夜をともにし好きになってしまった女性ペリの部屋で目を覚ますと、愛犬が待っている家にすぐに帰るため、彼女の家を早々に出て帰路につこうとしていました。

 するとそこへ白人の警察官メルクがやってきて、カーターがたばこや大金を持っているのを見ると突然持ち物検査を要求し始め、その理不尽なやりとりに口論をしていると、急に警察官から暴行されカーターは殺されてしまいます。

 しかしそこまで行くと、なぜかカーターは毎回ペリの部屋で目覚めるところに戻るというタイムループに入ってしまい、そのたびに違う試みをしても毎回殺されてしまう結論は変わらないのです。

 頭を抱えて途方に暮れるカーター。するとわずかに一筋に光が……しかし……。

映画『隔たる世界の2人』キャスト紹介

カーター…ジョーイ・バッドアス

 グラフィックデザイナーの黒人男性です。

 

メルク…アンドリュー・ハワード

 ニューヨーク市警の白人の警察官です。

 

ペリ…ザリア・シモン

 カーターと夜をともにし、カーターが好きになってしまった女性です。

映画『隔たる世界の2人』感想(評価)

 最初全くこのお話の内容をわからずに観始めたので、前半部分でとてもハッとしてしまいました。このコロナ禍で起きたあの残酷な事件と同じ状況、同じセリフが出てきて驚いてしまいました。

 社会派であるこの作品。結末はやはりこの問題について、世界中の誰もが向き合って考えるべきことだと思わされました。

 日本に住んでだけいるとどうしても人種差別は言葉だけで、本当の意味での理解はできていないと常に感じていますが、アメリカで実際にこうした差別があることをしっかりと知って、自分の意見をちゃんと持っておくことがとても大事だと思います。

 差別はこうして人々の潜在意識の中に、埋め込まれてしまっているのが現実だとはっきりと知ること。そしてこのことを無くすために、自分は小さいけれども何をすることならできるのかを考えること。

 人任せにするのではなく、一人一人が行動していくことが必要だと感じさせてくれました。

映画『隔たる世界の2人』まとめ

 アメリカで今問題になっている差別と暴力について、もう一度しっかりと考えさせる機会を与えてくれた作品でした。

 短編なので誰もが観やすいので、ぜひ多くの方に観てほしいです。

 最後までお読みくださり、ありがとうございました。