宗教観や自分を取り巻く数々の陰謀を乗り越えて、イングランドの女王に即位したエリザベスの姿を描いた作品です。
黄金時代を築き生きた若き女王の、苦悩と葛藤の物語。
前作『エリザベス』と同じスタッフ・キャストで送る、歴史スペクターになっています。
映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。
目次
映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』概要
公開日:2007年10月12日(アメリカ)、23日(イギリス) / 2008年2月16日(日本)
上映時間:114分
【スタッフ】
監督…シャカール・カプール
製作国…イギリス、ドイツ、フランス、アメリカ
前作の映画『エリザベス』と同じスタッフ・キャストで作られました。
映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』あらすじ
異母姉のメアリー女王のあとイングランド女王に即位することになったエリザベスは、前女王がカトリックだったのに対し、エリザベスはプロテスタントであることから、周りから女王になることを認めまいと、圧力をかけられていました。
それは腹心の弟や寵愛している次女ベス、さらにイングランド王家の血を引くスコットランド女王メアリー・スチュアートに至るまで。特にメアリーは自分がカトリックであることから、これを機にイングランドの王位も狙っていたのです。
独身であるエリザベスは外交上の理由で結婚をしなけらばならず、いくつものお見合いを繰り返していましたが、どの男にも魅力を感じずへきへきしていました。するとそこへあらゆる大陸や海を旅してきたという男ウォルター・ローリーが現れ、一気に心惹かれてしまいます。
メアリーの処分に悩まされるエリザベス。そのとき心を支えてくれたのはローリーでした。
しかしローリーは次女のベスと恋仲に。ついにベスのお腹にはローリーの子供が宿ります。エリザベスはそれを知ると裏切られたような思いになり大激怒し、ふたりを遠ざけてしまいました。
そしていよいよ迫ってきたスペインとに戦いに、エリザベスはあらゆるエネルギーを投入し、見事勝利を果たします。
一皮むけたエリザベスがそのあととった行動は……。
映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』キャスト紹介
エリザベス1世…ケイト・ブランシェット
フランシス・ウォルシンガム…ジェフリー・ラッシュ
ベス…アビー・コーニッシュ
ウォルター・ローリー…クライブ・オーウェン
映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』感想(評価)
闘いに挑む最後のエリザベスの姿は実にかっこよかったです。途中ベスとローリーの関係を知った時には、哀れな様子でどうなってしまうかと思いましたが、そこで彼女は終わりませんでしたね。芯の強い女性の弱さと強さを、等身大で演じていました。
例えばこの役をメリル・ストリープが演じていたら、この細くて強い繊細さは出ていなかったと思います。
ケイト・ブランシェットがやっていたからこそ、もしかしたらこのまま潰れてしまうのではないかと思わせる一瞬があり、その感じに思わず共感してしまいました。ひとりの女性がここから女王になっていったのだと感じさせる説得力がありました。
孤高というのは意志が強く芯があって、さらにエネルギーが溢れんばかりの人にだけにできることだと思います。弱い自分を知っているからこそ強く生きる。雑草のような女性のたくましさ。そんなかっこいい人生を生きたいと思わせる物語でした。
映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』まとめ
孤高であることのかっこよさを見せつけられた映画。だからこそ黄金時代を生きることができたのかもしれませんね。
孤独ではなく孤高に。真の孤高の意味を知ることができた、勇気をもらえる作品でした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。