人類と宇宙人の接触を描いたSFドラマで世界的な大ヒットを記録。 アカデミー賞でも数々の賞を獲りました。
元アメリカ空軍のUFO研究部顧問が監修をした作品です。
映画『未知との遭遇』のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。
映画『未知との遭遇』概要
公開日:1977年11月16日(アメリカ) / 1978年2月25日(日本)
上映時間:135分
製作費:2000万ドル
興行収入:3億400万ドル
配給収入:32億9000万円 (日本)
原題…Close Encounters of the Third Kind (「第三種接近遭遇」)
→※これは元アメリカ空軍のUFO研究部顧問ハイネックの著書で提唱された用語でもあります。
【スタッフ】
監督・脚本…スティ―ブン・スピルバーグ
音楽…ジョン・ウイリアムズウイリアムズ
映画『未知との遭遇』あらすじ
メキシコのある砂漠で第2次世界大戦時に消息不明になった戦闘機が、当時とまるで変わらない姿で発見されました。その付近に住んでいたひとりの男性は、日に焼け呆然としていることから、もしかしたら何かを見たのではと推測する隊員たち。
その頃アメリカのインディアナ州で大規模な停電が起こります。電気技師のロイは急遽職場から呼び出され、夜ひとりで復旧工事に向かうことになりました。そこで謎の発光する飛行物体に遭遇するロイ。奇妙な体験をしたロイはそれから何かにとりつかれたようになってしまいます。
三角のモノを見ると異常に引き付けられ、その形を正確に整形しないといられなくなり、次第にその症状は悪化していくのでした。
しかし実はその現象はロイだけでなく、同じように謎の飛行物体を見た全ての人に起こっていました。それにはある意味があったのです。
映画『未知との遭遇』キャスト紹介
ロイ・ニアリー…リチャード・ドレイファス
発電所に勤める電気技師です。
クロード・ラコーム…フランソワ・トリュフォー
フランスのUFO学者です。
ロニー・ニアリー…テリー・ガー
ロイの妻です。
ジリアン・ガイラ―…メリンダ・ディロン
ロイと同じように発光する謎の飛行物体を見たシングルマザーです。
映画『未知との遭遇』感想(評価)
どうやらこの作品は人間ドラマ部分を先に撮影し、そのあとにUFOシーンを収録したようですね。UFOのデザインには様々なアイデアがある中で、「宇宙が地球人を安心させるため、地球上にあるものに似たデザインにするのではないか」という観点から、この形が選ばれたそうです。
確かに想像を絶するようなものは、巨大であるということだけで、あとはあまり新しいものや斬新なものはなかったように思います。現代から見ても、あの巨大なUFOの一部は高層ビル群の街のようにも見え、少し親近感がありました。
未知との遭遇は、地球人と宇宙人の交流を伝える物語で、最初こそ未知なだけに恐ろしいものを感じましたが、事実を知るととても友好的にやりとりが行われているのがわかり、互いに尊重尊敬し合っているかのようでした。
危うさを残しながら、平和を描くという絶妙なバランスの映画でした。
ただ人物の描き方は甘かったように思いました。ロイの残された家族はどうなるのか、そしてUFOから戻ってきた人々には何があったのか、その辺りが気になりましたが、「十戒」を基にしているストーリーとのことなので、それを観たら何かヒントがあるのかもしれません。
この映画は映像と音響が実に素晴らしいです。なるべく環境のいいところで観ることをおすすめします。感動が何倍にもなること間違いなしです。
映画『未知との遭遇』まとめ
未知との遭遇は意外にも友好的で、互いを尊重し合っているような神秘的な作品でした。
それは宇宙だけでなく地球上でも同じことが言え、未知なるものには尊敬や尊重の念をしっかりと意識するだけで、難しいと思っていたものの解決の糸口が見つかるかもしれませんね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。