反体制的なヒッピーの若者たちが、マリファナで儲けた大金を持ちオートバイで旅に出るロードムービー。アメリカニューシネマの代表作です。
ハリウッドのトラブルメーカーと言われていたデニス・ホッパーが初監督を務め、主題曲となっている ステッペンウルフ の「 Born to Be Wild 」が高い知名度を誇った作品でもあります。
映画『イージー・ライダー』のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。
映画『イージー・ライダー』概要
公開日:1970年1月31日(日本)
上映時間:94分
製作費:34万ドル
興行収入:6億ドル
原題…Easy Rider
主題曲「Born to Be Wild」(ステッペンウルフ)
【スタッフ】
監督…デニス・ホッパー
脚本…デニス・ホッパー、ピーター・フォンダ、テリー・サザーン
製作…ピーター・フォンダ
映画『イージー・ライダー』あらすじ
メキシコからコカインの密輸で大金を得たワイアットは、友人のビリーとふたりでそのお金をハーレーダビッドソンのタンクの中に隠し、ロサンゼルスから謝肉祭が行われるニューオーリンズに向けて旅に出ました。
道中いろんな人々に出会い、食事を提供してもらいながら旅を続けるふたり。そんな中無許可でお祭りのパレードの後ろについて参加したことで警察に捕まり、留置所に入れられてしまいます。
そこに居合わせた若い弁護士ハンセンとの出会いによって、その口利きにより釈放されるワイアットとビリー。旅の話を聞いたハンセンは一緒に行きたいと言い、ハーレーの後ろに乗せてもらって同行することになりました。
夜火を囲みながら様々な話をする三人。行くところ行くところで居心地の悪い思いをするワイアットとビリーは、アメリカが求める「自由」を体現しているふたりを国民は恐れているという真実をハンセンから伝えられます。
三人はその真実に、そのあと現実として直面してしまうのでした。
映画『イージー・ライダー』キャスト紹介
ワイアット(キャプテン・アメリカ)……ピーター・フォンダ
メキシコでのコカインの密売で大金を儲けたヒッピーです。
ビリー…デニス・ホッパー
ワイアットの友人です。
ジョージ・ハンセン…ジャック・ニコルソン
若い弁護士です。
映画『イージー・ライダー』感想(評価)
アメリカン・ニューシネマは、1960年代後半~1970年代半ばにアメリカがベトナム戦争に邁進したことで、兵士として送られたアメリカの若者を中心にして起こった反体制的な心情、反戦ムーブメントが描かれた作品のことです。
その背景をきちんと知った上で観ると、奥深い映画であるのを改めてを感じます。
なぜワイアットやビリーのようなヒッピーは特に大人の男性は警戒したのか、「自由」を体現している者を避けようとしていたのか、そのことをもっと知りたくなりました。
またこの作品が日本でも中年の男性から特に支持をされていて、休日になるとこのようにバイクで旅をする知人がいますが、時を経て「自由」への思いがポジティブな憧れとして人々の心の中に生まれ育っていったことを感じました。
映画『イージー・ライダー』まとめ
ポップで軽快にオシャレに作られた映画だったので、アメリカの歴史を知るのにとても入りやすい作品でした。
こういったアメリカン・ニューシネマの作品をもっと観て、アメリカの「自由」についてもっと深く知りたくなりました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。