「目撃者」あらすじ(ネタバレ)
平凡な生活を送るあるサラリーマンが自宅のベランダから偶然にもとある事件を目撃してしまう。
まさかの犯人と目が合ってしまい事件の目撃者となった主人公は、犯人に狙われる運命となりこの日からハラハラドキドキの生活を送ることになる。
その犯人は、冷酷な連続殺人鬼だったのです。
犯人は山の中で車を停めて穴を掘っていました。
車のトランクにいた紐のようなもので縛り付けられた女の人は、隙を見て逃げ出しますがマンションの敷地内で犯人に追いつかれてしまいハンマーで殴られてしまうのです。
それを目撃したのがこの主人公だったのです。
飲み会から夜遅くに帰宅して外から聞こえた声がなにか知るために窓を除くとその光景が目の前でした。
すぐに警察に電話をかけようとしますが、主人公が帰ってきた物音に気付いた妻が部屋の電気をつけてしまうのです。
すぐに電気を消すもこちらがバレていないか不安になり、慎重に窓の外を覗くと犯人と目が合ってしまうです。
なんと犯人はこちらの部屋の階数を指をさして数えていました。
こちらの素性がばれてしまったので、結局警察へ通報することができなくなってしまいました。
家族も守らなければならない、と父親としても一人の男としても奮闘をしていきます。
「目撃者」キャスト紹介
イ・ソンミン
1968年12月4日
テグという演劇によって映画界へ進出した個性派俳優
この映画では保険会社に勤める父親役を演じる
チン・ギョン
1972年3月27日
10数年舞台を中心に活躍
この映画では主人公の妻役を演じる
「目撃者」感想(ネタバレ)
一度犯人と目が合っているし、家の場所も知られているのでその事件の日からどこかで犯人に見られているのではないかと思いながら毎日を過ごしていきます。
生きた心地がしない日々を過ごす主人公を見ているともう手には汗を握っていました。
冷酷な連続殺人犯だとわかってからどんなことを犯人側が仕掛けてくるのかは、もうドキドキが止まりません。
スピード感とストーリー展開が分かりやすくなっているので飽きずにずっと釘づけでした。
犯人も周りから攻めてきて狙いにちょこちょこ登場してくるところも恐怖が増す仕掛けなように思います。
事件に関わりたくないけどでも警察には話したい、でも家族を守るには自分自身の心の中にとどめておきたい、という様々な葛藤が主人公の表情から伺えます。
主人公とその家族、犯人の演技力は本当に感動しました。
作品にすぐにのめりこめるのは演技力が一番の力となっていたような気がします。
「目撃者」評価
コロナという感染症が世界で社会問題となっているこの現代社会にネットフリックスでも注目された韓国ゾンビ映画「新感染ファイナル・エクスプレス」などを手掛けたプロデューサーがプロデュースした映画です。
そのため、かなりスリリングな仕上がりとなっています。
また、家族をとても大切にする文化がある韓国だからこそこの映画に視聴者が思い入れしてしまうポイントとなっています。
主人公の試行錯誤の考えは、人によって応援したくなったりイライラしたりするかもしれません。
そんな感情を楽しむことができるのもこの映画の楽しみ方の一つです。
警察があまり頼りにならない感じも韓国映画の見どころの一つなのです。
現代社会の目の前でなにかあっても他人事で他人に対して冷たい様子もこの映画では如実に表現されています。
これは日本でも共通して問題視できる現代社会の問題なのではないかと思いました。
最後に(まとめ)
最後のワンシーンにはこの映画に込められたメッセージが強く出ています。
それぞれ観た人の価値観によってこの事件と主人公の見方が変わるそんな映画です。
ハラハラドキドキする映画を見る人には特にオススメではありますが、ほとんどの方が面白い、と楽しめる映画です。
恋愛や青春映画ももちろんですが、たまには日常生活で味わうことのできないようなスリリングを映画で味わってみるのもいかかでしょうか。