2007年 アメリカミュージカル映画 監督アダムシャンクマン
1988年オリジナル映画『ヘアスプレー』(ジョンウォーターズ監督1988年)を元に2002年ブロードウェイでミュージカル劇(トニー賞8部門を受賞)となったものが映画化された
ジョントラボルタが特殊メイクで巨体の女性を演じ、30年ぶりに女装でミュージカルに出演することで話題となりました
【ヘアスプレー】キャスト紹介
エドナ ジョン・トラボルタ
トレーシーの母 ビックサイズで昔は引きこもっていたが 家族と幸せに暮らしている
『サタデーナイトフィーバー』『ブロークンアロー』『フェイスオフ』
トレーシー ニッキー・ブロンスキー
ダンス好きでおしゃれな天真爛漫なビックサイズの女の子
『ラストムービースター』
ペニー アマンダ・バインズ
トレーシーの親友でいつもロリポップをなめている
『小悪魔はなぜモテる』
ウィルバー クリストファー・ウォーケン
トレーシーの父 妻エドナを心から愛している
『ディアハンター』『007美しき獲物たち』『トゥルーロマンス』『スリーピーホロー』
リンク ザック・エフロン
『コーニーコリンズショー』 に出演する人気ダンサー トレーシーの恋人
『ハイスクールミュージカル』『セブンティーンアゲイン』『グレイテストショウマン』
シーウィード イライジャ・ケリー
トレーシーの同級生でとダンスで意気投合
『大統領の執事の涙』
モーターマウス・メイベル クイーン・ラティファ
シーウィードの母
『マンハッタンで抱きしめて』
ベルマ ミシェル・ファイファー
元ミスボルティモア 黒人や、見た目を差別する意地悪な性格 娘はアンバー
『マンハッタン・ラプソディー』 『危険な関係』『オリエント急行殺人事件』
アンバー ブリタニー・スノウ
ベルマの娘
『ピッチパーフェクト』 『ピッチパーフェクト2』 『ピッチパーフェクト3』
コーニー ジェームズ・マースデン
『コーニーコリンズショー』のホスト
『Xメンシリーズ』『バチェロレッテあの子が結婚するなんて』 『スーパーマンリターンズ』『きみに読む物語』
【ヘアスプレー】あらすじ
黒人差別の風潮が色濃く残る 1960年代のアメリカ・ボルチモアが舞台
ダンスとおしゃれが大好きな天真爛漫な16歳の女の子トレーシー、 親友はいつもロリポップをなめている同じく天真爛漫でダンス好きなペニー、
ペーニーの母親はお固く、ペニーにとても厳しい一方で
トレーシーは優しい父ウィルバー(クリストファーウォーケン)と母エドナ(ジョントラボルタ) に可愛がられ、とても幸せに暮らしています
彼女の見た目はビックサイズだけど、そんなことはお構いなし、夢は人気のテレビ番組『コーニーコリンズショー』に出演して憧れのダンサーリンクと踊ること
ある日番組レギュラーメンバーのオーディションに参加します
でも番組を仕切っているのは元ミスボルチモアのベルマ (ミシェルファイファー)
彼女はスリムでスタイル抜群、『おデブちゃんは認めない』というちょっと意地悪な性格
トレーシーは体系を批判され不合格にされてしま います
ショックをうけ、そのまま学校に向かうも、遅刻してしまい、居残りの罰を受けます
そこで普段一緒に授業を受けることがない黒人の生徒たちが楽しそうにダンスしているのを見付けます
ダンスが大好きなトレーシーは、そのうちの一人シーウィード(イライジャケリー)と意気投合
彼らが踊っているダンスペイトンプレイスを教えてもらい一緒に踊ります
その様子を見ていたリンク(ザックエフロン)は番組のホップパーティーに出演してみないかとトレーシーに声を掛けます
リンクに憧れているトレーシーは即OK
ホップパーティーでは白人と黒人のエリアが分けられた中で皆が踊っています
天真爛漫なトレーシーはシーウィードに教えてもらったペイトンプレイスをみんなの前で披露し会場は盛り上がり
これをきっかけにトレーシーは憧れの『コーニーコリンズショー』に出演することになります
すっかり人気者になったトレーシー、大きめサイズ服のイメージガールになったり、順風満帆で楽しい毎日を送ります
親友のペニー(アマンダバインズ)も誘いシーウードと引き合わせます
ペニーとシーウードはお互い惹かれあい
トレーシーといい感じのリンクも一緒に居残り部屋でダンスを楽しむようになり、黒人生徒たちとの距離が少しずつ縮まっていきます
でも、それをよく思わない 『コーニーコリンズショー』のベルマは番組のホスト、コーニー(ジェームズマースデン)にトレーシーの番組出演や、番組内で黒人がダンスを踊ることを辞めるよう猛抗議します
そこには自分の娘を出場させている『ミスヘアスプレーコンテスト』で人気者のトレーシーに優勝を奪われない策略もあったのです
ベルマは自分の娘アンバー(ブリタニースノウ)を何としても優勝させたいのです
そして力づくで『コーニーコリンズショー』の人気コーナーで黒人が出演できる日『ブラックデー』を突然なくします
それを知ったトレーシーは『ブラックデー』のホステスを務めているシーウィードの母モーターマウスメイベル(クイーンラティファ)に怒りの抗議デモをしようと提案します
デモ当日、心配したトレーシーの母エドナですが、勢いでそのまま一緒にデモに参加することに
トレーシーはデモを阻止しようとした警官とのいざこざで追われる身に
ペニーにかくまわれるが、自宅に隠れていたのをペニーの母に見つかり追い出されます
そしてシーウィードたちのところへ向かうことに
翌日に控えた『ミスヘアスプレーコンテスト』へ出場できるよう、エドナに協力を頼みます
みんなの協力でトレーシーは 『ミスヘアスプレーコンテスト』に無事参加でき
そこでトレーシーは素晴らしいダンスを魅せ会場は大盛り
そしてリンクと抱き合うトレーシー
リンクのエスコートでシーウィードの幼い妹アイネスが飛び入り参加し更に会場は盛り上がり 『ミスヘアスプレーコンテスト』はアイネスが選ばれます
母エドナやシーウィードとペニーも一緒に踊り、そこには白人と黒人との壁はありませんでした
そしてベルマの不正も公の場で暴かれます
最後に番組ホストのコーニーは差別をなくすことを宣言し終わります
【ヘアスプレー】見どころ
体系や見た目を気にしない明るく前向きなトレーシー、それを支える優しい両親や、周りの友達との関係性を音楽と踊りを通して見せるところが『ヘアスプレー』のみどころ
差別に真っ向から立ち向かうトレーシー も
トレーシーが歌うグッドモーニングボルチモアで魅せられ、ダンスシーンではランアンドテルザット
差別に苦しんできた人々の心の叫びを歌ったIKnow Where i’ve Been
恋人同士の切ない気持ちをを表したウィズアウトラブ
ラストに全員で踊るユーキャントストップザビートで『ヘアスプレー』の世界観に更に引き込まれ、もう一度見よう!と思わせてくれます
母のエドナ、トレーシーとリンク、、シーウィードとペニー、 シーウィードの幼い妹アイネスらが大集合して踊るシーンは胸がキュンとなるシーン
ジョントラボルタのダンスは特にみどころ
ウィルバー (クリストファーウォーケン)とエドナ(ジョントラボルタ)の夫婦関係がうらやましいクスッと笑わせてくれるシーンも
【ヘアスプレー】感想・まとめ
音楽やダンス、歌を通してアメリカ社会が抱える黒人差別や、見た目の差別などが取り上げられています
母エドナのこれでもかというくらいのビックサイズっぷりはユーモアにも皮肉たっぷりに見た目の差別の愚かさを語っているかのよう
ビックサイズのトレーシーは天真爛漫で母エドナからは体系のことで昔引きこもっていたけれど『今は夫にたっぷり愛され可愛い娘と幸せに暮らしているわ』とのメッセージが聞こえてくる
いかに明るく前向きに生きることが大切かを教えてくれる映画でした