あの大ヒットドラマ【ブレイキング・バッド】の主婦版！との呼び声も高い、ごく普通の主婦３人が巻き起こす痛快コメディがNetflixに登場。
ミシガン州の郊外に住むベス・アニー姉妹、そして友人ルビー3人の女性はそれぞれに金銭や家庭問題をずっと抱えていた。3人は「人生立て直すのに必要なお金を勝ち獲る」ためスーパーに押入って強盗を決行するが、予想外の大金を手にしてしまったことでとんでもない方向へと狂い出していく。
【第６話】あらすじ・キャスト・感想を紹介します。
目次
「グッドガールズ：崖っぷちの女たちS1」前回までは…
Netflix シーズン１全10話（現在シーズン３まで終了／次回シーズン４決定）
Rotten Tomatoes:批評家支持率60% 平均点6.34/10点満点
Metacritic:加重平均値60/100
放送期間：2018年7月3日 Netflixにて配信スタート（アメリカではNBCにて2018年2月26日放送開始）
原案・制作：ジェナ・バンズ（脚本家）
主な作品「グレイズ・アナトミー」（プロデューサー兼ライター）
「スキャンダル」（レギュラーライター兼共同プロデューサー）
【第６話】「頂上からの眺め」 US視聴者数 4.04百万人
↓↓『グッドガールズ: 崖っぷちの女たちS1第５話』あらすじ・キャスト紹介・感想はコチラ↓↓
「グッドガールズ：崖っぷちの女たち第６話」キャスト紹介
【ベス・ボーランド役】演-クリスティーナ・ヘンドリックス
Christina Hendricks（1975年5月3日生まれ）アメリカ・テネシー州ノックスビル出身
主な出演作品：ドラマ「マッドメン」ジョーン・ホールウェイ役
Instagram:@actuallychristinahendricks
【アニー・マークス役】演-メイ・ホイットマン
Mae Whitman（1988年6月9日生まれ）アメリカ・カリフォルニア州ロスアンゼルス出身
主な出演作品「アレステッド・ディベロプメント」
声優代表作「ティンカー・ベル」「アメリカン・ドラゴン」
Instagram:@mistergarf
【ルビー・ヒル役】演-レタ
Retta（1970年4月12日生まれ）アメリカ・ニュージャージー州ニューアーク出身
主な出演作品「公園とレクリエーション」
Instagram:@unforettable
【クリストファー（通称リオ）役】演-マニー・モンタナ
Manny Montana（1983年9月26日生まれ）アメリカ・カリフォルニア州ロング・ビーチ出身
主な出演作品「西海岸捜査ファイル グレイスランド」
Instagram:@lbmannymontana
【ディーン・ボーランド役】演-マシュー・リラード
Matthew Lillard（1970年1月24日生まれ）アメリカ・ミシガン州ランシング出身
主な出演作品「スクリー厶」「デッドマンズ・カーブ」
Instagram:@matthewlillard
Twitter:@Matthew Lillard
【スタン・ヒル役】演-レノ・ウィルソン
Reno Wilson（1969年1月20日生まれ）アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークブルックリン区出身
主な出演作品「マイク＆モリー」「トランスフォーマーシリーズ（声のみ）」
Instagram:@renowilson1
Twitter:@RenoWilson
【セイディ＝ベン・マークス役】演-アイザイア・スタナード
【サラ・ヒル役】演-リディア・ジュウェット
「グッドガールズ：崖っぷちの女たち第６話」あらすじ（ネタバレ）
《ボーランド夫妻の場合》
「検査結果は前立腺がんです。様々な治療法がありますよ」と医師がボーランド夫妻に告知する。ベスは「治療費は全部でいくら？」と医師に尋ねる。ベスが去った後、ディーンは医師に新車のキーをくれてやる（まるで狐と狸の化かし合い…）
© Netflix good girls
一方湖畔で盗難車が発見された。現場立会いはFBI捜査官ジミーだ。その後ジミー捜査官は、ディーンの事務所を訪ねて「盗難車の犯人はベス」だと告げる。唖然とするディーン…
© Netflix good girls
ジミー捜査官の事情聴取を受けたディーンは「夫の浮気の腹いせにカナダ🇨🇦で散財した後、車を捨てたんだろう」と話しておいたと苦々しくベスに告げる。ベスの言い分を責めながらもディーンは「悪い連中につけ込まれ、犯罪行為に利用されたんだろう」と勝手に解釈する。
《ヒル夫妻の場合》
在宅透析を始めた娘サラを少しでも楽しませようと懸命なヒル夫妻。今日も昼夜働きづめだと言うルビーを心配するスタン。どうやら嘘もそろそろ限界のようだ…。
後日ダイナーの店長トニーが、ヒル夫妻宅を訪れていた。事情を知ったスタンはルビーに「何と言われても信じられない」と突きつけた。
《凸凹トリオの現在》
「割に合わないことは止めよう。そのうち捕まるわ」と意気消沈なルビーを見て、２人とも浮かない表情のようだ。さっそく資金洗浄した現金受渡しの場所で、ベス姉さんが仕切る「今の５倍は稼ぎたいの。どうせならデカくやりたいわ！」とリオへ言い放つ。予想外の展開にポカンとするルビー＆アニー。
ベス姉さん、妙案を思いつく。マルチ商法まがいの名づけて「シークレット・ショッパー」だ。３人は友人・知人を集めて説明会を開く。独断で決めかねる主婦たちへ「この仕事を始めて、人生の考え方がガラリと変わったわ」とベス姉さんがプッシュする。すかさずアニーが最優秀賞として「新車プレゼント」のダメ押しで、主婦の気持ちをグッと鷲づかみにする。
いつも通りアニーがレジ業務をしていると、運悪く店長ブーマーの祖母マリオンが登場。ブーマーも見つけて３人のチグハグな会話が続く。そこへ警備員タイラーが来て、アニーを呼び出した。「シークレット・ショッパー」をこなしたタイラーだったが、車に置いた「現金２万ドル」を盗まれたと言う。青ざめるアニー、すぐにベス＆ルビーに状況報告しなければ…。
© Netflix good girls
もはや多少のトラブルには動じないベス姉さんは「２万ドル相当の商品を補充すれば問題ないわ」と即実行。ベス＆アニーの姉妹コンビは、ホームセンターでまんまと商品をゲットする（後は返品➟現金化するだけ）
《ブーマーと祖母マリオン》
ブーマーはアニーら３人に「メディケア」と偽り自宅に入られた祖母マリオンのことを心配している。なんたって銀行嫌いで、大金を自宅に隠しているからだ。反対にマリオンばあちゃんは、話し相手してくれたシングルママのアニーを心配する。何も知らない祖母にブーマーは苛つき「彼女は負け犬だ。腹黒く嘘つきで悪い奴さ」と吐き捨てる。しかし芸能人を自分の婚約者と偽っていたブーマーもまた「負け犬」と同じ…マリオンばあちゃんはブーマーを諌めた。
やり場ないブーマーはFBI捜査官ジミーを訪ねるが、ここでも門前払いされてしまう（ストレス限界値かも）
© Netflix good girls
《今度こそ》
かくして今回凸凹トリオは「50万ドル分の資金洗浄」をやり遂げて、リオから「６万ドルの報酬」を得たのだった。３人で祝杯をあげながらベス姉さんは言う「今後の計画は半年以内で必要なお金を手に入れるわ。その後はhoneypotを仕掛けるの、合法的な安全策で投資するのよ」と打ち明けた。
© Netflix good girls
大金を得たら得たで…気がかりなことが頭をもたげ、手放しでは喜べない３人もいた。
《ヒル夫妻その後》
大金を手にしたルビーはスタンと話す「愚かでリスキーなことをしたの。ビジネスを始めたの、順調で絶好調よ」とテーブルに２万ドルの札束を置く。それを見て警官の夫スタンも次第に表情が緩み、札束の重みと香りを確かめながら抱きしめ合うのだった。
《アニーその後》
正装したアニーはマリオンばあちゃん宅へ謝罪に行く「メディケアも慈善団体もないわ、盗みが目的だったの。ごめんなさい」と盗んだアンティーク人形を返すアニー。「何か事情があるのね？一緒に飲みましょ」と逆に晩酌相手として誘うマリオンばあちゃん。長い夜になりそうだ。
一方でついにイカれたか血迷ったか…店長ブーマーは（部下にドラッグを用意させて）ありったけのドラッグをアニーの従業員ロッカーにコッソリ忍ばせるのだった。
《ボーランド夫妻その後》
「危険な連中から守る、俺が許さない」と言い、自宅の鍵を全て取替えた夫ディーンに呆れるベス姉さん。「私が世間知らずで騙され易い間抜けだからよね」と自虐的に言った後…ベスは「アナタに想像も出来やしない。私が全て望んでやった仕事よ」と言い放ち、紙袋の大金をディーンに向けぶちまけるのだった。（第６話完）
「グッドガールズ：崖っぷちの女たち第６話」感想
ベス姉さん、ちょいとスタンドプレイが過ぎませんかね…
今回は少し冷やかに観てしまいましたね。いくら夫ディーンの浮気や金銭管理の甘さがあったとは言え…「なりふり構っていられない」状況なのも分かるけど、どうしちゃいましたか？ベス姉さん。
おそらく今まで「見過ごしてきた、やり過ごした」自分自身への憤りや後悔もあるのでしょう。２０年の夫婦関係は短くないし、積年の思いにも気づいた。夫ディーンに責められた際に「じゃどうすれば良かったの？すぐに大金を稼ぐ方法が他にあるの？」と開き直りました。現時点で捕まっていないことに味をしめ「自分を正当化」してしまった…。まぁディーンの言動も「取り繕っている」だけで褒められたもんじゃありませんけどね…。
今回は「てっぺんにのし上がり、ソコから見える景色」を眺めている気分（を想像している）なのだと解釈しています。
「上昇志向」＆「お金に魅入られた」ベス姉さん、半年で「裏稼業」から足を洗えるわけはありません。マルチ商法まがいに関係者を広げたら、その分リスクも増えるのだから。きっと誰かに足元をすくわれますよ。くれぐれも慎重に…。
「孤独感」をよく知っているアニー。異性運はなさそうだけど、出会いには恵まれていそうだ。気取らず自分をさらけ出す性格が引き寄せるのかも。マリオンばあちゃんはきっと「幸運の鍵」ではないかな。この謝罪は「人生を変えるきっかけ」になるような気がするのだ。アニーに幸運あれ！
ルビーが今一番しんどいかもしれない。理解ある夫スタンを裏切ることは避けたいのが本音だろう。嘘がバレてもベスのように「開き直る」ことはしないと見える。今回は通用したかもしれないが、騙し通せるのか？真実を打ち明けずにいられない表情にも見える。ちょっと切ない。
幸か不幸か？ベスがリオに問いかける「なんで捕まらないの？」リオは「うまく売りさばく」と答える。今はその意味が分からなくても、ベスの表情から更に「ターボ（加速装置）スイッチオン」なのが見て取れる。
飽くなき欲望に「自信」が加わると、人は善悪関係なく突き進んでしまうのでしょうかね。どこまで行っても「崖っぷち」なのは変わらないと思いますが…。
最後に（まとめ）
第６話はいかがでしたでしょうか。
今回はベス姉さんの「ひとり舞台」だったように思います。リオから「次回は取引量を増やす」と言われ、まんざらでもないベス。ついに夫ディーンにも本音を晒して、もはや「裏稼業100%モード」に突入しそうだ。益々「危険な賭け」に取り憑かれて行きそうですね。
方や「ブーマーの狂気」が迷走しそうで恐いけど期待している。３人（特にアニー）にどんな「化学反応」をもたらすのか見逃せません。自分だけ「蚊帳の外」に置かれて疎外感を持つ店長ブーマーさん、くれぐれも墓穴掘らないでくださいね。
それではまた第７話でお会いしましょう。