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「サバイバルファミリー」あらすじ・キャスト紹介・感想・評価

「サバイバルファミリー」あらすじ

矢口史靖監督作品であるサバイバルコメディ映画です

東京都のマンションに暮らす平凡な一般家庭に焦点を当てて物語が進んでいきます。

お父さんは会社勤めの普通のサラリーマンで薄くなってきた頭を気にしてカツラをつけて生活をしていました。

お母さんは専業主婦をしていました。

そして二人の子どもである大学生の賢司と高校生の結衣です。

四人は一つ屋根の下で暮らしているものの子ども二人は現代っ子という感じで常に携帯をいじっており食事中に家族団欒の楽しい雰囲気はありませんでした。

一緒に生活していても心は離れているそんな印象です。

そんな中ある日突然全世界で異常なことが起こります。

全世界から電気が消えたのです。

この家族の元からも電気は消えてテレビ、冷蔵庫、スマホの充電などができなくなりました。

しかし、家族は一時の停電であると解釈しあまり気にもとめていなかったのです。

近所に住む人たちも同じように捉えていました。

みんな電気のある生活など当たり前で一時的なものにしか思えないのです。

ただ一時といえどもろうそくなど必要なものは買いに行かなくてはならないのでお母さんは買い物に出かけました。

そこには異様な光景が広がっていました。

スーパーは大混雑をしていてレジでは店員さんがそろばんをうっているではないですか。

一方の父も会社へ出社したもののパソコンの電源がつかないので仕事という仕事をすることが難しいのです。

子どもたち二人もそんな状態で授業もままならないため早めに帰宅しました。

そんな生活が一週間続きこのまま東京にいることは難しいのではないかという考えに至ります。

周りの家族はもう地方の実家などへ移動しているという情報もはいりこの家族も行動に移る決断をするのです。

お母さんの実家が鹿児島にあるので一家は鹿児島を目指すことにします。

鹿児島の実家に四人が辿り着くことができるのでしょうか。

そして東京に電気が通っていない世界でこの四人家族は生きていくことができるのでしょうか。

「サバイバルファミリー」キャスト紹介

小日向文世(鈴木義之役)

1954年1月23日

俳優としてファザーズコーポレーション所属

この映画では会社員のサラリーマンで一家のお父さんを演じる

深津絵里(鈴木光恵役)

1973年1月11日

女優としてアミューズ所属

この映画では義之の妻の専業主婦を演じる

泉澤祐希(鈴木賢司役)

1993年6月11日

俳優としてアルファエージェンシー所属

この映画では大学二年生の息子を演じる

葵わかな(鈴木結衣役)

1998年6月30日

女優としてスターダストプロモーション所属

この映画では高校一年生の娘を演じる

「サバイバルファミリー」感想

少し前までは世界から電気がなくなるなんてありえないでしょ、と安易に考えていましたがコロナを経験してから観るのとでは少し感覚が違うな、と思いました。

この一家が出会ったスーパーでのあり得ない光景。

少し前の日本でもありえない光景でした。

しかしコロナが始まってからの日本ではあり得ないこともない光景だと考えるととても恐ろしく感じました。

当たり前にあるものがなくなったら、、、そんなことは考えずにどれだけ自分が気楽に人生を送っているのか思いしらされたのです。

電気が消えてからのシーンでは、「あ、こんなこともできなくなってしまうのか」「あ、これも難しいのか」と気づかされることが沢山ありました。

現実にこんなことが起こってしまったら、と考えれば考えるほど恐ろしくなります。

しかしこの作品はサバイバルコメディなのでそこを暗く考えさせる映画ではないので少し気が楽でした。

役のキャラクターがきちんと確立されているのでコメディ調には笑えました。

電気によって現代化したものが次々と使えなくなった先には家族の絆が待っていることもこの映画が教えてくれました。

たしかに家に携帯がなかったら家族と話をして会話を楽しむしか娯楽がないですよね。

そんな初歩的なことにも改めて気づかされました。

そしてあったかい気持ちにさせてくれました。

日常生活にありふれている一つ一つの幸せに感謝しながら一日一日を大切に送っていきたいです。

「サバイバルファミリー」評価

ある日突然電気がなくなった世界をあなたは体験することになったらどうしますか?

奥の深いコメディ映画を体験することができる作品です。

コロナという誰しもが想像しなかったこの世の中になったからこそこの映画にさらに価値が付いてきたような気がします。

当たり前の日常が当たり前ではなくなるときそんなことを考えさせられるいい機会となりました。

普段では気づくことのできない新しい発見が沢山あるのもこの映画の面白さの一つです。

現代社会に生きる人間がどれだけ便利に埋もれているのかよくわかるのです。

そんな恐ろしさの半面家族の絆がきちんと描かれていてコメディ映画の中でもストーリーの組み立てがしっかりしていました。

そういった点ではめちゃくちゃコミカルというよりは一つ一つが丁寧に真面目に構成されていました。

東京が舞台になっているところもすごいなと思いました。

大都市のパニックの風刺がよくされていて突き刺さるのです。

人間の生活とはなにか家族とはなにかコメディの中にある沢山の現代社会問題と人の温かみを教えてくれる作品です。

最後に

どんなことが起きるかわからないこのご時世だからこそ見ておきたいと思える映画です。

当たり前が当たり前でなくなるときあなたは家族とどう生き抜いていきますか。