目次
「後妻業」あらすじ
黒川博行による同名小説が原作となっている痛快な大人の恋愛サスペンスドラマです。
富裕層の高齢者を狙った結婚詐欺師という「後妻業」という難しい職業を木村佳乃が演じます。
木村佳乃演じる主人公の武内小夜子は男なら誰でも虜にする天性の才能を持っています。
顔だちも美人でスタイルも良く愛嬌もあり明るい性格でターゲットの男の人は小夜子の手にかかればいちころです。
そんな才能を活かしてお金持ちの高齢者をターゲットにして多額の遺産を目的に結婚詐欺をしていました。
過去には3人の男と入籍しては別れ、をつ続けられるほど後妻業として一流の腕を持っています。
そんな小夜子は高橋克典演じる柏木亨とバディを組んでこの仕事をしていたのです。
柏木亨は結婚相談所「ブライダル微祥」の経営者です。
経営者というのはほんの表向きの肩書にすぎません。
裏ではお金と女には目が無く後妻業の女を何人も雇っている後妻業の首謀者とも言える男です。
ある日柏木から依頼を受けた小夜子は元教師である中瀬耕造の後妻になり、遺産を手に入れるために作戦を進めていきます。
しっかりと中瀬耕造の懐へ入った小夜子は後妻となりました。
そんなときに中瀬耕造が脳梗塞で倒れたのです。
病院へ駆けつけた耕造の次女である中瀬明美は、そこで後妻である小夜子と対面します。
明美はキャリアウーマンであり知的で負けん気の強い女性です。
見るからに父親のことを騙していそうな風貌の彼女を見て明美は小夜子に対して敵意むき出しにします。
小夜子を怪しむ明美は父の遺産をこの女にとられてはたまらない、と小夜子の調査を探偵事務所に依頼するのです。
偶然にも明美の大学の先輩であった元マル暴刑事の本多芳則が私立探偵をしていたのでした。
明美の話を聞いた本多いはうすうす二人が後妻業をしているのではないかと勘付いていくのです。
後妻業をしていることを勘付かれている二人のこれからはどうなっていくのでしょうか。
また、小夜子はどうして後妻業をして荒稼ぎをしているのでしょうか。
「後妻業」キャスト紹介
木村佳乃(武内小夜子役)
1976年4月10日
女優・歌手・声優としてトップコートに所属
このドラマでは男を手玉にとる生まれつきの才能をもち、後妻業として荒稼ぎをする女を演じる
高橋克典(柏木亨役)
1964年12月15日
俳優・ミュージシャンとしてケイダッシュに所属
このドラマでは結婚相談所「ブライダル微祥」の経営者で小夜子と共に後妻業を企てる男を演じる
木村多江(中瀬明美役)
1971年3月16日
女優として融合事務所に所属
このドラマでは負けん気の強い中瀬の次女を演じる
伊原剛志(本多芳則役)
1963年11月6日
俳優としてIHARAオフィスに所属
このドラマでは明美の大学の先輩で後妻業を追い詰める探偵役を演じる
「後妻業」感想
まず一番に伝えたいのは木村佳乃ファンにはたまらないドラマだった、ということです。
綺麗で可愛くてスタイルも良くて男の好きなタイプに染まっていく天性の悪女を演じるにはふさわしい人物だな、と感じました。
テンションが高く明るい雰囲気もとても小夜子と木村佳乃が重なる部分があってますます魅力を知ることができました。
そしてドラマを見ている人たちは後妻業のターゲットになっているおじさまと同じ様に小夜子の魅力にハマっていったのではないでしょうか。
女性が憧れる女性の姿をしているのではないかと思うくらい小夜子の言動は女の私から見てかっこいいものでした。
毎回ストーリーの展開が似ているようで似ていないので飽きずに毎週の楽しみになっていました。
なんといっても一番の見どころは小夜子と明美の攻防戦です。
もうめちゃくちゃ面白かったです。
コメディ要素も入っているんだと思うんですけど二人ともその演技力も高い女優さんなので最高でした。
明美を木村多江さんが演じてくれたことでかなりこのドラマのスパイスになった気がします。
内容としてはすごく重かったり、ドロドロしているはずなのにかなりコミカルな雰囲気にしてくれるのでより面白かったです。
ドラマではありますがそれぞれの人生に何か考えさせられることが多く全てを他人事として片づけることはできない切なさも感じました。
最終回では大どんでん返しがあってまんまとやられました。
本当高橋克典さんの大人な魅力というかセクシーさにやられない人はいないんだろうな、と思います。
コミカルで面白い中に考えさせられることもあってとても深いドラマでした。
「後妻業」評価
パーフェクトな配役だったのではないでしょうか。
一人一人の配役がもうばっちりあっていることがこのドラマの面白さをより一層引き出せたような気がします。
大人な雰囲気をだせたのもその一つなようです。
大人な魅力を持つ二人が結託して詐欺を働き、仕事に真っすぐな女性が女の魅力たっぷりな女性をどこか妬んでいるような、そんな構図が自然と浮かび上がってきます。
このドラマを見た人は誰か出演者一人のファンになるのではないかと思えるほどそれぞれの良さが出ていました。
社会的な目線からこの作品をみると結婚詐欺という犯罪を犯していることになりますが小夜子側から物事を見てみると孤独に生きる老人に希望を与えて清々しい最後を迎えるお手伝いをしているというのです。
そんな孤独な死を迎えようとしていた人たちに希望を与えて死の直前まで一緒に居て話を聞いているのは小夜子なのです。
いけないことをしているのかはたまたいいことをしているのかどこか胸が締め付けられる切ない社会問題と向き合っているドラマだな、と感じました。
人を騙している方も騙されている方もきっとなにか助けを求めている人なんだな、と切なくなりました。
「後妻業の女」というどこかダークな作品ですが多くのことを考えさせてくれるそんな素敵なドラマです。
ドラマの構成に関しても人間関係の重いドロドロとしたシーンをコミカルな雰囲気で表現してくれるので面白ろ楽しく作品を楽しむことができました。
最後に
「後妻業」という本当のこの職業の意味を知りたくはありませんか。
そしてこの作品を通して様々な人たちの人生を知れるのです。