今回おすすめする映画は、2019年に公開された韓国映画、『Be With You~いま、会いにゆきます』です。
日本版では、2004年に竹内結子さんと中村獅童さんが主演して話題になりましたが、韓国版では、韓国トップ女優として数多くの実績があるソン・イェジンさんが主演です。
Netflixファンならご存じの通り、ソン・イェジンさんといえば、オリジナルドラマ・『愛の不時着』で、日本での人気も再び上昇中ですよね。
今回は韓国版のあらすじ・感想を中心にをご紹介します。
『Be With You~いま、会いにゆきます』あらすじ
ウジン(ソ・ジソブ)は最愛の妻・スア(ソン・イェジン)に先立たれ、一人息子・ジホ(キム・ジファン)を男手一つで育てています。
ジホは生前スアが残した絵本から、「雨の季節になるとママは帰って来る」と信じていました。
翌年梅雨の季節になると、ジホは「雨が降るように」純粋に願い続けます。
すると、ウジンとジホの元に、生前の記憶を失くしたスアが現れたのです。
信じられない状況に最初は戸惑うウジンでしたが、ウジンにとって愛するスアがいる生活は、何にも代えがたい喜びでした。
スアも日々の暮らしや二人のなれそめ話に心が温まり、母としての喜びにも目覚め始めます。
いつしかウジンとスアは、まるで出会った頃のように恋に落ちていき、家族3人は幸せな日々を過ごしました。
しかし梅雨が明ける頃になると、ジホは絵本通りに「ママが雲の上へ帰ってしまう」と不安に思い始めます。
そして、再び雨を降らせるために、ある突飛な行動に出てしまうのでした…
『Be With You~いま、会いにゆきます』韓国版と日本版の違いは?
日本の作品を、韓国がリメイクする。
その逆に韓国の作品を日本がリメイクする。
わりと頻繁にされていることですが、2004年の日本作品を15年経って韓国がトップ女優でリメイクするとは、少々驚きました。
しかし、ソン・イェジンさんに関しては、日本発のストーリーに馴染みが深く、2006年に主演したドラマ『恋愛時代』は野沢尚の原作ですし、2012年には韓国版映画『白夜行』にも主演しています。
『白夜行』といえば東野圭吾さんの代表作で、日本のドラマ版では2006年に綾瀬はるかさんが主演、映画版では2010年に堀北真希さんが主演していますよね。
少々前置きが長くなってしまいましたが、観る側にとって気になることは、「日本版と韓国版の違いは何?」ということではないでしょうか。
今回の『Be With You~いま、会いにゆきます』について、大まかなあらすじは何も変わりませんが、若干登場人物や設定に違いがあります。
また、劇中に存在する絵本の内容が、幼い息子にとって「雨の季節にママが帰って来る」と信じる裏付けになっているのですが、韓国版ではそれを冒頭で詳しく紹介しています。
日本版では、エンドロールと共にそれが紹介されていますので、この絵本の内容と絵の違い、本編での位置づけの違いも、なかなか興味深いです。
また日本版も韓国版も、それぞれにしか出てこない「秘密を知る人物」がいます。
日本版にしかないこだわりのセリフ、韓国版で際立っている主人公のチャーミングな部分など、比較して楽しめる部分も多いです。
上映時間は韓国版の方が若干長いですが、多くの韓国ドラマや映画は、気持ちの流れを大事に描くという傾向にあり、この作品でもそれが良く現れていると感じました。
まとめ
今回は、『Be With You~いま、会いにゆきます』をご紹介しました。
家族の絆や愛情、限られた時間をどう過ごすのかを考えさせられる作品です。
興味がある方は、是非本編をご覧になってみてください!