高齢者の運転により池袋で母子2人が亡くなった痛ましい事故が記憶に新しいですが、またしても高齢者の運転による死亡事故が福岡で起きてしまいました。
交通事故による死傷事故は毎日全国のどこかで起きていて、
高齢者に限った事では無いですが、
高齢者が加害者になる場合は共通の理由がありそうです。
そこから有効な事故対策を無いか調べてみたいと思います。
福岡で高齢者による交通死亡事故
まずは福岡で起きた高齢者の死亡事故の一報を毎日新聞の記事からご紹介します
4日午後7時5分ごろ、
福岡市早良区百道の市道交差点付近で、少なくとも6台の車が絡む事故があり、
うち2台が歩道に乗り上げた。福岡県警早良署などによると、
歩行者1人を含む9人が病院に搬送され、うち80代の男性と70代の女性計2人が死亡した。同署は亡くなった80代の男性が運転するワゴン車が道路を逆走しながら次々と車と衝突したとみて、現場の状況を詳しく調べている。
引用元:https://mainichi.jp/articles/20190604/k00/00m/040/326000c
亡くなってしまったのは運転していた80代男性と同乗していた70代女性だそうです。
運転者が亡くなってしまった事で、事故原因を解明するのは難しくなりそうです。
わかっている事は運転者のワゴン車が道路を逆走して、
次々に対向車に衝突し、その勢いで2台が歩道に乗り上げ、
歩行者も乗り上げた車の下敷きとなりケガをしてしまったという事です。
死傷者は7名だそうです。
今回の事故に関してネットの反応は
ツイッターがすごい勢いで更新されていましたので、
ネットの反響も大きかったですが、私が個人的に気になった意見をご紹介します。
「地下鉄もあるし車じゃなくても動ける場所だよね」こちらです。
池袋もそうですが、車が無くても過ごせる都市部で、
大きな死亡事故が起きていると感じます。高齢者の免許返納議論が起こっていますが、車が必需品では無い都市部と車が無いと動きが取れない農村部で切り離す必要があると感じます。
高齢者の逆走運転は増加傾向
平成23年には211件だった高齢者の逆走事故は毎年微増を続け、
平成28年には259件に増えています。ま
た年齢別に見ると65歳以上75未満は全体の22%で75歳以上は
なんと45%で高齢者による逆走事故の割合は全体の3分の2を占めています。
統計から見ても高齢者が逆走事故を起こしやすい傾向にあると言えると思います。
最近の高齢者による交通死亡事故
警察庁のまとめによると、2018年に発生したバイクや車による死亡事故のうち、
75歳以上のドライバーが過失の最も重い「第一当事者」となった事故は、
前年より42件増えて460件だった。全体の14.8%を占め、過去最高の割合になった。
社会の高齢化が進むなか、高齢運転者の事故対策強化が一段と求められる。
引用:https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00410/
最近の高齢者による死亡事故と言えば前述した、
池袋の母子死亡事故が真っ先に思い浮かび、
今回の福岡の事故を受けて最近多いという印象ですが、
警察庁のまとめでも実際増えているようです。
一つには免許保有者の高齢化があると思います。
シンプルかもしれませんがを持つ高齢者の分母が増えた為に件数も増えたという理由が
一番の原因でしょう。
高齢者による交通死亡事故の対策は
それでは高齢者による交通死亡事故は防ぎようがないのでしょうか?
高齢者の死亡事故の主な原因として、アクセルとブレーキの踏み間違いなどの
「運転操作不適」や「安全不確認」があります。
止まれると思った場所で止まれない!など身体の機能の低下も大きく影響します。
その為高齢者は「早めにブレーキを踏む」など自分でも気をつける必要があります。
また周囲も高齢者の運転に理解を示し、
「車間距離を詰めない」など思いやりを持った運転を心がける必要があると思います。
まとめ
福岡で起きた死亡事故では運転していたワゴン車が逆走し、
運転者の高齢男性と同乗していた高齢女性が死亡した他、
歩道に乗り上げた車の下敷きになった歩行者を含む、7人が死傷しました。
高齢者の逆走事故は統計的にも増え続けていて、早急な対策が必要です。
対策には高齢者本人による、身体的能力の低下の認知と周囲の理解が有効であると思います。
少しでも悲惨な事故の減少に繋がる様にみんなで気を付けていけたら良いですね。
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