二重生活 あらすじ・概要・キャスト・感想・評価!

映画

赤の他人を理由もなく尾行する。

他人の行動に段々と興味を惹かれていく。

その哲学的尾行の先にあるものはいったい…。

この記事では映画「二重生活」について簡単にまとめています!

二重生活 概要・キャスト

「二重生活」は2016年に公開された門脇麦の単独初主演の映画です。

原作は小池真理子さんの同名小説「二重生活」です。

監督は「あゝ、荒野」の岸善幸さん。

門脇麦さんの他には菅田将暉さん、長谷川博己さん、リリー・フランキーさんと豪華な俳優陣。

ここからは詳しいキャスト紹介をしていきます。

白石珠/門脇麦

大学院生で、哲学について学んでいる。

論文のテーマに悩んでいたところ、担当教授に「哲学的尾行」を提案される。

珠は赤の他人である近所の男性石坂を尾行することに。

鈴木卓也/菅田将暉

珠の恋人で、同棲している。

ゲームデザイナー。

尾行にのめりこむ珠に一緒にいる意味があるか疑問を抱き始める。

石坂史郎/長谷川博己

珠の近所に住んでる男性。

珠の尾行の対象となる。

家族を持っているが、不倫している。

篠原教授/リリー・フランキー

珠の担当教授。

珠に哲学的尾行を提案した張本人。

二重生活 あらすじ

大学院生の白石珠は恋人の鈴木卓也と同棲していた。珠は大学院で哲学を学んでおり、論文の題材について担当教授の篠原に相談する。篠原は珠に理由なき尾行、哲学的尾行を珠に提案する。尾行から人間とは何かを追求するという篠原の提案に戸惑う珠。退大学院からの帰り道、本屋で試しにひとりの男性を尾行してみる珠。その男性は女性と落ち合い、路地裏でキスをしていた。思わぬ展開に動揺する珠だったが、理由なき尾行を行ってみることを篠原に報告する。その日から近所に住んでいる石坂史郎という男性を尾行する珠だった。

理由なき尾行はその対象者と接触してはいけないというルールがあった。珠は十分に注意しながら石坂を尾行していく。石坂は家族がいるが、不倫をしている。不倫相手と会っているときも、ばれないようにホテル・レストランにまでついていく。途中で不倫相手の女性に気付かれることもあったが、迷惑をかけていないことを主張して誤解だと思わせるなどなんとか乗り切っていた。

石坂の尾行にどんどんのめりこんでいく珠は論文に集中していた。卓也は尾行を開始してからの珠を少しずつ不審に思うようになる。お互い論文と仕事に集中する中、会話も減っていき一緒にいる意味があるか分からなくなっていく卓也だった。

珠は引き続き石坂の尾行を続けていた。石坂の奥さんと不倫相手が遭遇するときも、石坂の奥さんが自殺未遂をしたときも監察していた。しかし、ある日石坂に尾行していることがばれてしまう。石坂は珠が石坂の奥さんに依頼されていると思っていたが、珠は正直に論文の題材であることを正直に話すのだった…。

二重生活 みどころ

この作品は珠が石坂を尾行することで人間とは何かを追求する作品です。

石坂は不倫しており、家族との関係も壊れていき、珠も石坂の人間性に興味を持っていきます。

珠が尾行にのめりこんでいくこと、恋人と距離が出来てしまうことにも人間関係が表現されています。

尾行される側の石坂だけでなく、尾行する側の珠も人間とは何かを見ている私達に教えてくれるような気がします。

そして尾行の提案者である篠原教授もまた特殊な人間関係を気付いているので、注目です。

人間のリアルな生き方が表現されているこの作品は作中ずっとがみどころと言ってもいいかもしれません。

二重生活 感想・評価

私はこの作品を観たとき、普通の人の生活観がすごい表現されているなと感じました。

終始ゆったりとしたペースで、暗い印象でしたが飽きることなく鑑賞することができると思います。

登場人物が抱える人間関係の問題も共感できる部分がありました。

リリー・フランキーさんが演じる篠原教授の真実にも驚かされ、切ない気持ちになりました。

尾行するという非日常の中で、日常的に存在している問題を気付かせてくれている作品かな。

門脇麦さんの普通の学生っぽさが凄かったです。

長谷川博己さんと接触した後の2人の演技には静かながら迫力があって圧倒されました。

ただ、赤の他人の尾行にそこまでのめり込むかなという疑問はありました。

ただ、そこはフィクション作品だと割り切って鑑賞することも大事ではないでしょうか。

二重生活 まとめ

いかがでしたか?

「二重生活」について簡単にまとめてみました。

この作品は言葉で説明するのが難しく感じて、是非皆さんにも実際に鑑賞していただきたいです。

鑑賞後は不思議な感覚に陥るかと思いますが、決してつまらないと思わないはずです!

この記事を読んだ方が「二重生活」に興味を持っていただけたら幸いです。

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