『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』あらすじ・キャスト・感想・まとめ

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 『踊る大捜査線』のスピンオフ映画である、『交渉人 真下正義』と『容疑者 室井慎次』を挟み、前作から7年ぶりの『踊る大捜査線』劇場版第三作目です。

 2004年に逝去したいかりや長介演じる和久平八郎は、病死した設定になっており、彼の残した和久ノートが湾岸署メンバーを奮い立たせ、青島たちが事件と闘っていきます。

『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』のあらすじ・キャスト・感想をまとめてみました。

↓↓↓ 前作『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』のあらすじ・キャスト・感想・まとめはコチラ↓↓↓

『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』あらすじ(ネタバレ)

 湾岸署警察署は引越しをして新庁舎に移ることになり、青島が引っ越し本部長になって、全署員で荷物をまとめていました。

 その隙を狙って、引越し業者を装った複数の人間が入り込み、一部の情報と拳銃3丁盗まれてしまいます。

 するとレインボーブリッジ付近に停泊中のボートに変死体が見つかり、その被害者の上に盗まれた拳銃が1丁置かれていました。

 本庁がやってきて湾岸署新庁舎に捜査本部を立ち上げます。今回の指揮は一倉がとり、その補佐役に鳥飼がやってきました。

 犯人は囚人たちの顔写真が乗っているデータを警察に送り付け、ここに載っている囚人たちを解放せよと要求してきたのです。それはなんと全て青島が捕まえた犯人たちだったのです。

 優秀な刑事が捕まえる犯人は、みんな魅力的なんだよという犯人。そこには日向真奈美も入っていました。

 それはできないと言うと、高度なセキュリティシステムで守られているはずの新庁舎のシステムが、いつのまにか書き換えられていて、緊急事態にスイッチを入れると入るはずの要塞システムが、違うボタンで勝手に稼働し、刑事たちは新庁舎に閉じこめられてしまいます。

 苦肉の策で鳥飼が提案した、犯人の要求をのみ、囚人たちを解放し新庁舎に集め、射殺するという案が、警察庁で承認され実行することになりました。

 室井はなくなく承諾しましたが、日向真奈美の釈放にあたって、彼女が中東へ行くため羽田へ連れて行けというので、室井は青島を護送につけ、日向を説得してほしいと命令を出します。

 そして護送車の中で、全てが明らかになりました。この事件は逮捕された日から、ずっと脱獄を考えていた日向の仕業だったのです。警察とやり取りをしていた犯人は日向の操り人形で、真犯人は日向真奈美でした。

 しかし羽田で自分の銃殺命令が出たことを知った日向は、行き先を湾岸署旧庁舎に変更し、ここで自分が死ぬことで伝説となり、世の中に自分を模倣する人間が増殖するきっかけを作ろうとし始めます。そこを青島が再び逮捕したのです。

『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』キャスト紹介

2010年7月3日公開。

上映時間:141分

【監督】本広克之

【脚本】君塚良一

【キャスト】青島俊作(織田裕二)

警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係係長・警部補です。

【キャスト】室井慎次(柳葉敏郎)

警察庁長官官房審議官(刑事局担当)・警視監です。

【キャスト】恩田すみれ(深津絵里)

警視庁湾岸警察署刑事課盗犯係主任・巡査部長です。

【キャスト】和久伸次郎(伊藤淳史)

警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長です。

【キャスト】篠原夏見(内田有紀)

警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長です。

【キャスト】真下正義(ユースケ・サンタマリア)

警察庁長官官房付・警視です。

新・警視庁湾岸警察署署長にもなります。

【キャスト】鳥飼誠一(小栗旬)

警視庁刑事部捜査第一課管理補佐官・警視です。

【キャスト】一倉正和(小木茂光)

警視庁刑事部捜査第一課管理官・警視正です。

【キャスト】小池茂(小泉孝太郎)

警視庁刑事部交渉課課長・警視です。

【キャスト】木島丈一郎(寺島進)

警視庁刑事部捜査第一課第一特殊犯捜査係<SIT>専任管理官・警視です。

【キャスト】草壁中(高杉亘)

警視庁警備部特殊急襲部隊<SAT>中隊長・警視正です。

 

『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』感想

 青島(織田裕二)という刑事の魅力を存分に味わえる内容でした。日向真奈美(小泉今日子)に青島は自分の緑のコートをかけ守った姿は最も感動的でした。

 「君の死は美しくないよ。だって君には誇りがないじゃない。俺はどんなことがあっても、お前を逮捕する。それが俺の誇りだ」

 この言葉から青島が犯人のことを、人として心の底から思っている深い想いがあるのが伝わってきました。犯人と常に心で会話をしている人物で、日向真奈美を抱きかかえて出てくるシーンはまさに圧巻でした。

 自分の誇りをひとつ明確にしておくこと、とてもかっこいい生き方だなと思いました。

 また鳥飼(小栗旬)の出てくるラストシーン、青島と向き合っている時の死んだ目は、素晴らしかったです。印象に残りました。

 室井(柳葉敏郎)が青島とのラストシーンで放った「へっちゃまげな」は、秋田弁で「余計なお世話だ」という意味のようですね。ふたりのシーンは少なかったですが、離れていても想いと信頼関係は繋がっているのが見れて、絆を感じました。

『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』まとめ

 エンターテイメント性やスピード感は前作よりなかったものの、青島のキャラクターの描き方が、とても魅力的な作品でした。

 どんな人間に対しても、頭だけではなく心で人や事柄を見ていく生き方を、みせてもらった気がします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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