『全裸監督』【第1話】あらすじ・キャスト・感想・まとめ

ドラマ

 「アダルトビデオ(AV)の帝王」として、革新的なスタイルでAV黄金期を築き上げた、村西とおるの半生を、虚実交えながら描いたドラマです。

 山田孝之が村西とおる役を務めたことでも、話題になった作品です。

『全裸監督』のあらすじ・キャスト・感想をまとめてみました。

『全裸監督』【第1話】あらすじ(ネタバレ)

 バブル経済に沸く1980年代、英語教材のセールスを生業にする村西とおるは、他の社員がいくつも結果を出している中、ひとつも契約が取れずにいました。

 それを見かねた上司に、成績トップの小野(板尾創路)から営業の仕方を学べと言われ、次の日から小野の指導を受けることのなりました。

 すると今までどの営業マンも痛い目をみて追い返されてきた、中井(吉田鋼太郎)というヤクザのところで、村西はなんと契約を取ってきてしまいます。

 それからの村西の成績はうなぎ登りになり、会社からの評価されるようになりますが、指導をしていた小野は村西を羨み、会社の金庫から売上を全部盗んで消えてしまいます。

 今までうだつが上がらず、家族に心配をかけていた村西は、恩返しをしようと新しく大きい家に引っ越そうと言ったり、子供たちが前から欲しがっていたおもちゃを、買ってあげようなどと家族に話したりしていました。

 しかし昼間家に帰ると、妻・幸子は他の男と浮気をしていたのです。しかも訳を聞くと、今まで夜で満足したことがないと。

 そこから村西が変わり始めます。落ち込んでバーで飲んでいた村西は、ラブホテルで撮った盗聴テープを売っているトシ(満島真之介)と出会います。落ち込んでいる理由を話すと、性欲には裏と表があり、裏をおさえられなかったから浮気されたのだと言われました。

 そうして裏の世界を見てみないかと誘われ、その世界をのぞいた村西は、トシが売っているテープを代わりに売ると言い、セールスで鍛えた営業トークであっという間に売ってしまいます。性欲を売り物にしたいと思った村西は、トシはタッグを組むことにしたのです。 

『全裸監督』【第1話】キャスト紹介

【原作】本橋信宏

2016年に出版されたノンフィクション作品『全裸監督 村西とおる伝』が原作です。

本橋さんと村西さんは公私ともに、30年以上の交流があるようで、本橋さんの緻密な取材と冷静な視点により出来上がった評伝になっています。

【監督】武正晴

『百円の恋』で日本アカデミー賞 優秀監督賞をとった映画監督です。

【キャスト】山田孝之(村西とおる)

この作品の主人公です。

【キャスト】板尾創路(小野貞己)

村西とおるのセールスマン時代の先輩です。

営業成績トップで、村西に営業のやり方を教えます。

【キャスト】満島真之介(荒井トシ)

セールスマンの村西をアダルトに誘う、のちに村西の相棒的存在になる人物です。

【キャスト】吉田鋼太郎(中井寛司)

村西が初めて英語教材を売ることに成功したヤクザです。

【キャスト】余貴美子(村西こずえ)

村西の母です。

【キャスト】桂雀々

村西のセールスマン時代の上司です。

『全裸監督』【第1話】感想

 物語がしっかりとしていて、村西にスムーズに共感することができました。きっとここに共感する人が多く、人気作品になっているのではないかと思いました。一生懸命毎日頑張っているのになぜ……。この疑問は誰もが一度は経験したことのある課題なのかもしれません。 

  小野(板尾創路)が教えてくれたセールスの仕方も、人の心理をついていて学びがありました。

 村西(山田孝之)のキャラクターが、実におもしろくて山田孝之さんの演技力には、驚かされるばかりです。冒頭に出てきたブリーフ一枚でカメラを構えながら、ある主張をされているシーンは、まるで別人でした。

 今後トシと村西がどんなふうにドラマを作っていくのか期待されます。そして村西の変貌ぶりなのか、本当の姿が顔を出すというか、それが最も楽しみです。

『全裸監督』【第1話】まとめ

 スカッとする作品で、エンターテイメント溢れるドラマです。観た後に元気になれます。傷つきどん底の気持ちから、心の声の従って生きていく、前向きな姿にエネルギーをもらいました。

 その傷を理解してくれたトシとともに、これから扉を開くのであろう世界での、波乱万丈と噂のその道のりは、果たしてどんなものなのでしょうか。

 

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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