映画『フルメタル・ジャケット』あらすじ・キャスト・感想(評価)・まとめ

海外映画

 ベトナム戦争を題材にした戦争映画です。

 日本語訳は汚さを正確に出すために、スタンリー・キューブリックが原田眞人を演出として起用したという作品でもあります。

 映画『フルメタル・ジャケット』のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。

映画『フルメタル・ジャケット』概要

公開日:1988年3月19日(日本)

上映時間:116分

製作国:アメリカ、イギリス

原題…Full Metal Jacket

 

【スタッフ】

監督…スタンリー・キューブリック

原作…グスタフ・ハスフォード

 (軍報道員としてベトナム戦争に従軍した体験をもとに、戦場をリアルに描いた小説『フルメタル・ジャケット(原題:The Short-Timers)』が原作となっています。)

映画『フルメタル・ジャケット』あらすじ

 ベトナム戦争でアメリカの海兵隊に志願したジョーカーは、海兵隊訓練キャンプで厳しい訓練を受けることになりました。

 鬼のような教官、ハートマン軍曹のもと体罰やスラングを浴びせられながら指導されるという過酷な環境の中、ともに志願した同期とともに戦争に向け心身を鍛えられていきます。そんな閉鎖的な空間で受けるストレスは少しずつ訓練生を追い込んでいくのです。

 訓練についていかれていなかったレナードは、ハートマンに目をつけられ、彼が何かドジをしたら訓練生全員が連帯責任を負うという決まりを作られてしまいます。ギリギリのところで耐えていた訓練生たちは、連帯責任を取らされ続けた怒りが頂点に達し、夜中にレナードを襲撃。

 その中にレナードの世話係を任され、懸命にレナードの面倒をみていたジョーカーも加わっていたのです。ジョーカーを信頼していたレナードは、その襲撃以来自分の銃に話しかけるなど少しずつ様子がおかしくなっていきました。

 一方で射撃の才能が開花し、ハートマンからも高く評価され始めるレナード。無事に歩兵部隊への所属が決まりますが、卒業を翌日に控えた夜にトイレに銃をもって座りこみ、ジョーカーが見ている前で、ハートマンを射殺し自分もその銃で自殺したのです。

 そんなふうにして卒業したジョーカーは報道隊員となり、ベトナム戦争の様子をカメラマンと一緒に取材して回ります。上官から目をつけられ、前線での取材に向かうことになりました。

 そこで彼を待っていたのは。同期との再会もある中でジョーカーは様々なものを見、経験することになるのです。

映画『フルメタル・ジャケット』キャスト紹介

ジェイムズ・T・デイヴィス(ジョーカー)…マシュー・モディ―ン

 海兵隊の訓練生から、『スターズ・アンド・ストライプス』(米国の準機関紙)の報道隊員になりました。

 

レナード・ローレンス(ほほえみのデブ)…ヴィンセント・ドノフリオ

 海兵隊に志願したものの、日常生活能力に少し欠けた所がありドジをして、仲間に連帯責任という迷惑をかけてしまう訓練生。のちに射撃の才能を開花させるが、精神に支障をきたしてしまいます。

 

ハートマン軍曹…R・リー・アーメイ

 アメリカ海兵隊の一等軍曹の訓練教官です。鬼軍曹ではあるが、職業軍人としての老練さも持ち合わせた人物。

映画『フルメタル・ジャケット』感想(評価)

 前半の訓練生の時の事件は衝撃的でしたね。レナードの変貌する過程は、目に焼き付いてしまうほど印象的でした。あんなに穏やかで優しそうな顔をしていたのに。それはレナードだけでなく、この戦争に関わった全てに人に同じことが言えるのだと思いました。

 ジョーカーが経験したものは、いくつも描かれたくさんの生と死、それによって変貌した人々、人の本性、そしてともに厳しい訓練にも耐えた同期をいろんな形で失うというものでした。訓練以上残酷だった前線は、想像をはるかに絶するものだったと感じます。

 スタンリー・キューブリックが作ったからこそ、このような重い題材を観やすく仕上げることに成功し、そこに生きた青年の純粋な感覚に焦点が集められたのではないでしょうか。

映画『フルメタル・ジャケット』まとめ

 戦争映画というより青春映画のような映画でした。

 ベトナム戦争に向かっていった青年の目線で、彼が遭遇したあらゆる事実が描かれている作品です。

 最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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