「僕の初恋を君に捧ぐ」あらすじ・キャスト紹介・感想・評価

映画

「僕の初恋を君に捧ぐ」あらすじ

大人気のフラワーコミックスの青木琴美作品が実写化しました!

幼い頃から心臓病という病とずっと戦っている主人公の男の子逞と逞の主治医である父をもつ女の子の繭のちょっぴり悲しくも心あったまるお話です。

幼い頃から病院通いをしていた逞の遊び相手は主治医である先生の娘である繭でした。

二人はずっと一緒にいたのでいつの間にか恋人のようでした。

そんな中です。

ある日いつものように逞と繭が遊んでいるときにお父さんと逞の両親が深刻な話をしているところを見てしまったのです。

それは逞が20歳までは生きることができない、という余命宣告だったのです。

繭はそんなことを逞に直接は言うことができずに入院生活に嫌気がさしている逞を励ます毎日でした。

二人は共に成長していき中学3年生になりました。

周りからも認められるほどラブラブな二人はいつも一緒でした。

しかし、逞の心の中は少し違ったのです。

こんな自分がいつも隣にいるからこそ繭に迷惑をかけて我慢をさせているし、このまま一緒にいて自分が先に死ぬことがあってはどれだけ繭が悲しむのか痛いほど感じていたからです。

来年の高校進学の時には繭に必ず別れを切り出そうと決意をしていました。

お互いが大好きでたまらないのにお別れをしないとならないという病の大きな壁が二人の前に立ちはだかります。

今までも病気のことで沢山のことを乗り越えてきた二人ですが今回はどう二人で乗り越えていくのでしょうか。

また、逞の病気・余命はどうなっていくのでしょうか。

「僕の初恋を君に捧ぐ」キャスト紹介

井上真央(種田繭役)

1987年1月9日

アン・ヌフ所属

この映画では気が強くて才色兼備な可愛らしい女の子を演じる

岡田将生(垣野内逞役)

1989年8月15日

スターダストプロモーション所属

この映画では幼い頃から心臓病の病を抱える心優しい主人公を演じる

「僕の初恋を君に捧ぐ」感想 

序盤の二人の幼少期のシーンから涙が止まらず号泣でした。

二人が四葉のクローバーを探して繭が必死に「逞を死なせないでください」とお願いごとをするシーンは本当に泣けました。

子役の二人の演技力が素晴らしくて胸打たれました。

子どもながらにも大切な人のために必死になる姿は熱くなるものがあったのです。

そして思春期に入ってからは二人のキャラクターが確立されていて少し強気な繭とちょっと頼りないけど人一倍繭のことになると熱くなる逞のファンになりました。

同級生にこんなカップルがいたら可愛くて仕方ないだろうなーとも思いました。

二人がお互いを本当に大切な存在として生活していく部分には表面には見えない信頼関係がどれほど強いものなのかを思い知らされました。

中学生であった私にとってはなにかすごく大きなものを得られたような気分になっていました。

他人のために自分の感情を押し殺す強さをとても感じることができました。

大切な人の為につく優しい嘘は本当に残酷なものだと感じます。

そして花より男子から目が離すことができなかった井上真央ちゃんは本当にどの役を演じてもぴったりとハマっていてすごいな、と改めて感じました。

逞を演じた岡田将生くんもあのくしゃっと笑う笑顔や透き通った優しさがにじみ出ていて最高に癒されました。

原作を読んでいて内容は分かっていても映画館で鑑賞したときには本当に感動しました。

胸キュンも感動もぎゅっとつまったこの映画は本当にオススメです!

「僕の初恋を君に捧ぐ」評価

青春時代を謳歌する若者にとって青木琴美作品にはかなり影響を受ける作品なのではないでしょうか。

女子中高生なら誰しもが通ってくる道な気がします。

そんな中でもこの作品は爆発的なヒットをしていました。

恋愛映画の中でも記憶に残る物語であるからです。

なぜなら、中高生に大人気な作品であるにも関わらずきちんと社会性の訴えなどもきちんとされていてこの映画を観た中高生がきちんとその問題に対して考えられる映画だからです。

恋愛にしても病気や死に対する考え方、臓器移植がどういうものなのか、これから向き合うかもしれない大きな問題についてきちんと考えることのできるきっかけとなる映画なのではないでしょうか。

きちんとそのテーマが設定されているのでこの映画を観たあとにはいつもより少しだけそういう視点で物事を考えることができるような気がするのです。

本人がドナーに同意していても家族の同意が無ければ提供することができないという難しさもこの映画で知ることができました。

ただの恋愛映画ではなく友情や病に対する難しい考え方を学べるものでもありました。

人間関係についてもかなり考えさせられる映画です。

恋人とのつながり、友人とのつながり、家族とのつながりが死という大きな出来事に直面したときどんな風になってしまうのか正解がない問題だからこそ困難な問題なのだなと痛感しました。

私自身も大人になってこの映画を振り返ったときにはペンをとり自分の免許証の裏面に丸を書いていました。

考えた結末がバッドエンドにはならないところもこの映画の見どころです。

大きな問題を乗り越えていい方向に頑張って生き抜いていこうとするみんなの思いに心打たれました。

他人事ではなく自分のことに置き換えて考えられる映画だとも言えます。

最後に

自分にとってとても大切な人が死を目の前にしていたら、自分自身はどうするのかそんな難しいことを考えさせられる映画です。

普段考えることのないことをこの映画をきっかけに考えてみてはいかがでしょうか。

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