映画『2001年宇宙の旅』あらすじ・キャスト・感想(評価)・まとめ

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 それ以前のSF映画の常識を覆した、まさにSF映画の金字塔と言われている作品。

 長回しのカメラワークや極端に少ないセリフなどあらゆるテクニックで、宇宙空間やその世界観に私たちを引き込んでいく、演出・技術面でも作り手のバイブルとなる映画です。

 映画『2001年宇宙の旅』のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。

映画『2001年宇宙の旅』概要

公開日:1968年4月6日(アメリカ) / 1968年4月11日(日本) / 1968年5月10日(イギリス)

上映時間:141分 (途中休憩を含まず)

製作費:1100万ドル

興行収入:1億9000万ドル

 

原題…2001: A Space Odyssey

 

【スタッフ】

監督…スタンリー・キューブリック

脚本…アーサー・チャールズ・クラーク、スタンリー・キューブリック

映画『2001年宇宙の旅』あらすじ

 400万年前ヒトザル(ホモサピエンスの祖先)は、飢えと闘いながら生きていました。

 そこにある朝突然、黒い巨大な石板のような謎の物体「モノリス」が出現したのです。驚くヒトザルたち。彼らはモノリスに触れると何らかの知識を得、道具と使うことに目覚め、獣を倒してその肉を食べたり、敵と水場を争ったりして生活ができることを知っていきました。

 道具として使った動物の骨を、勝利の歓びで空に放り投げると、その骨は一瞬にして最新の軍事衛星の変わります。

 時代は進み月に人類が居住可能になった頃へ。月のクレーターからモノリスが発掘されたのを受け、フロイド博士はその調査に向かいました。

 それから18か月後、最新型の人工知能「HAL(ハル)9000型コンピューター」を搭載した宇宙船に5人のクルーを乗せて、フロイド博士は彼らを木製探査に出発させます。

 ハルとともに任務の遂行に取り組むクルーたち。しかしあるちょっとした異変から、ハルとクルーたちの間の信頼関係が崩れてきてしまうのです。

映画『2001年宇宙の旅』キャスト紹介

デビッド・ボーマン…ケア・デュリア

 宇宙船ディスカバリーの船長です。

 

フランク・プール…ゲイリー・ロックウッド

 宇宙船ディスカバリーのクルーのひとりです。

映画『2001年宇宙の旅』感想(評価)

 50年前の映画とは思えないくらい今観ても斬新で、新しい発見が山ほどありました。そして科学的にも当時の理論に実に忠実に描かれているようで、臨場感がものすごい。無音でゆっくりと宇宙船が動いている映像は、ともに旅をしている気分にさせてくれました。

 実は最初のヒトザルが出てくるシーンから、思わず世界観に引きづりこまれてしまいました。景色が本物であるか否か、サルは一体……一つ一つにカットがここまで入念に作られているとは。完全にあらゆるものを錯覚させられ、心地よく映画の中に浸ることができました。

 物語の展開は難解と言われていますが、宇宙ではすでに当たり前になっている物体ではなく精神、いわゆる魂のみの状態に人類が進化したという結論になるのでしょうか。解釈はいろいろで、それを楽しんでほしい面もあるようですね。

 モノリスはあくまでも地球外の知的生命体の道具のひとつで、どうやら高度なコンピューターと捉えると比較的わかりやすいように感じました。

 そしてモノリスはIntelligence Teacher(知能の先生)で、これに触れると知識を得ることができる。とても面白いアイデアです。形状も無機質で恐ろしいような強い存在感を放っていて、しかしシュールでスタイリッシュでアバンギャルド。

 キューブリック色の強い、アート作品のような映画でした。彼は新しいものの可能性を強く信じて、常に常識の逆を想像し形にして世の中に出す天才だったのだと、とても刺激を受けました。何度も観て学びたい最高の作品です。

映画『2001年宇宙の旅』まとめ

 宇宙や科学の可能性を、事実のできるだけ忠実に、かつ圧倒的な想像力を交えて作られたSF映画の最高傑作でした。

 公開から約50年経った今も、斬新でおしゃれな刺激的な作品です。

 最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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