「ステキな金縛り」三谷幸喜監督の大ヒット映画!あらすじ・キャスト・感想

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「ステキな金縛り」ってどんな映画?

三谷幸喜監督の代表作「ステキな金縛り」はご存じですか?お馴染みの三谷ファミリーに加え、何といっても今作は、主人公の深津絵里さんと、なんと落ち武者役の西田敏行さんが一番の見どころです。三谷監督が贈る終始笑いっぱなしの作品を早速ご紹介していきましょう!

「ステキな金縛り」のあらすじ

優秀な弁護士だった父と同じ弁護士となり、やる気はあるが空回りばかりしてしまい、依頼人からも見放されてしまう三流弁護士の宝生エミ(深津絵里)は、雇い主の速水(阿部寛)から「これが最後のチャンスだ」と仕事を与えられます。しかしその仕事は他の事務所でも引き受ける弁護士がいないほど、厄介な事件だったのでした。

その事件とは美術品バイヤーとして有名な矢部鈴子(竹内結子)が、自宅マンション裏で死体となって発見された事件でした。死因は転落死と推測されましたが、自宅の部屋では争った形跡が有り、窓際に取れたボタンが見付かったことから、後日別居中の夫で行方不明になっていた 矢部五郎(KAN)が、奥多摩の山中で彷徨っているところを警察に逮捕されました。矢部五郎は犯行を全面的に否定しましたが、現場に証拠も残っていて、アリバイも弱く勝てる見込みの無い裁判でした。矢部は接見に行ったエミに「自分は死のうと思って奥多摩に行ったのだが、結局死ねず古びた旅館に泊まった。それも一晩中落ち武者に上に股がられ、金縛りにあって動けなかった」とアリバイを訴え、無罪を主張しました。エミは矢部の犯行を疑いましたが、ボスの速水は「嘘をつくなら、もっとましな嘘をつくはず」だという言葉を信じ、裁判長の菅(小林隆)と相手検事の小佐野(中井貴一)にも矢部の主張を伝えますが、「証人として落ち武者を連れてくるしかない」と軽くあしらわれてしまいます。そこでエミは奥多摩にある矢部が泊まったとされる「しかばね荘」という旅館に行き、矢部が「落ち武者の幽霊」が出るという噂の絶えない隣の部屋に間違えて入ってしまい金縛りにあったことを突き止めます。そして悪天候のため交通手段を失ったエミは、落ち武者が出るという「歯ぎしりの間」に宿泊します。エミが眠りにつくと案の定金縛りにあい、落ち武者の幽霊が出てきたので、エミは落ち武者の幽霊 更科六兵衛(西田敏行)を捕まえ、矢部のアリバイを証言する証人として裁判で証言してくれるように頼みます。始めは嫌がっていた六兵衛も、「矢部は無実の罪で裁かれる」という言葉に押され、証人として証言台に立つことを承諾します。

証人として六兵衛を連れて帰ったエミですが、六兵衛の姿はある条件を満たした一部の人にしか見えない為、六兵衛の姿をどう裁判で立証するかが鍵になり、エミや雇い主の速水はあの手この手を使って六兵衛の存在を示します。

一方幽霊の存在など信用しない検察官小佐野は、六兵衛の存在を立証しようとする弁護側に対して反論を繰り返します。しかし六兵衛は小佐野が六兵衛と目が合い、見えているのでは?と主張します。犯人のアリバイを証言するのは幽霊という裁判で、幽霊は居るか否かで世間も大注目する裁判が繰り広げ繰り広げられます。

「ステキな金縛り」のキャスト

宝生エミ(深津絵里)

優秀な弁護士だった父の跡を継ぎ、同じ弁護士になったが、やる気は有るが空回りばかりしてしまう三流弁護士。

速水 悠(阿部寛)

エミの雇い主で速水法律事務所を経営する弁護士。医者には止められているが、甘いもの好きでチョコや駄菓子などを好んで食べている。大好物の音の鳴るラムネ(フエラムネ)が六兵衛の存在を立証する手掛かりとなるか?趣味はタップダンスだが、人には隠している。

小佐野 徹(中井貴一)

今回エミが弁護を担当する事件の担当検事。科学を信じ、幽霊や超能力の存在は信用していない。最近妻が家を出て行ってしまい、可愛がっていた愛犬のラブちゃんが死んでしまって落ち込んでいる。

更科六兵衛(西田敏行)

「しかばね荘」で宿泊人を金縛りに合わせる落ち武者の幽霊。北条氏永の家臣で、小田原の合戦で豊臣側に情報を漏らした反逆罪として無実の罪で処刑されてしまい、同じ無実の罪で裁かれる矢部五郎の弁護をエミに頼まれ引き受ける。一定の条件を満たす人達にしか、六兵衛の姿は見えない為、裁判の証人尋問では六兵衛の存在をどう立証するかが裁判の行方を左右することになります。

矢部五郎(KAN)

別居中の妻 矢部鈴子の殺人容疑で逮捕されてしまう。死のうと思って奥多摩山中を彷徨っていたが、結局勇気がなく死にきれず「しかばね荘」に宿泊し、六兵衛により一晩中金縛りにあう。

矢部鈴子(竹内結子)

美術品のバイヤーで、化粧品会社社長の日野風子の妹。夫の矢部太郎とは別居していたが、荒らされた自身の部屋から転落死してしまう。犯人は夫の矢部太郎?

日野風子(竹内結子)*一人二役

矢部鈴子の姉で、化粧品会社の社長を務める。夫の日野勉には愛人がいる?

日野勉(山本耕史)

日野風子の夫で、いかにも怪しく、風子の他にも愛人がいる?

木戸健一(浅野忠信)

歴史学者で更科六兵衛の子孫にあたる。六兵衛を尊敬していて、六兵衛は反逆罪などしておらず無実の罪で殺されたと信じている。

・阿倍つくつく(市村正親)

安倍晴明の友人の子孫の陰陽師。いかにもインチキ臭い風貌。

「ステキな金縛り」の感想・まとめ

三谷劇場の最高傑作と言っても過言ではない程の面白い作品です。とにかくキャストが盛りだくさんで、上記のキャスト以外にも三谷作品でお馴染みのキャストの方々の他にも、深田恭子さんや、篠原涼子さんなど豪華俳優陣の方が多数出演されていますので、探しながら観るのも楽しいですね。なんといってもヒロインの深津絵里さんと、落ち武者役の西田敏行さんとの絡みが面白さが何とも言えず、西田敏行さんの憎めないキャラクターの虜になること間違いありません。

そして一人二役で竹内結子さん出演されてますね。こんなに素敵で才能のある女優さんが亡くなってしまったなんて未だに信じられませんが、今作でも竹内結子さんにしか出来ない役どころを見事に演じられています。ご家族で楽しめる作品ですので、ぜひご覧になってみてください。

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