あなたは地元をどこまで愛していますか?どこまで知っているでしょう。
地元愛に満ちた人々が、自分たちの誇りにかけて闘う物語です。
原作をベースにした「伝説パート」と、それをラジオドラマで聴いている現代の埼玉県民の話「現代パート」が交錯する、エンターテイメント性溢れる映画。
映画『翔んで埼玉』のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。
映画『翔んで埼玉』概要
公開日:2019年2月22日
上映時間:106分
【スタッフ】
監督:武内英樹
原作:魔夜蜂央 (『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』)
製作:若松央樹
配給:東映
映画『翔んで埼玉』あらすじ
ある夏の暑い日、埼玉県熊谷市に住む愛海は結納のため、両親を連れて都内に向かっていました。婚約の相手も埼玉県民なのに、なぜ都内にこだわるのかと言う父と母の一方で、東京都民になれるとはしゃぐ愛海。
すると向かう車の中では、ラジオNACK5で都市伝説のラジオドラマ「埼玉解放の伝説の人物・麻美麗」が流れ始めます。
1900年代、東京で埼玉の迫害が続き、通行手形がないと都内には入れず、入ったとしても過酷な労働や待遇を受けていた埼玉県民。そんな時、麻美麗が歴代の都知事を生み出してきた名門・白鵬堂学院に転校してきて、そんな埼玉県民たちを庇うようになったのです。
それを不快に思った生徒会長の百美は麗を試します。しかし意表をつかれたことから百美は彼に惹かれるようになったのです。
百美はデートをするうちに麗が埼玉出身であることを知ってしまいます。拒絶反応を示しながらも、彼についていくのでした。
麗の正体は通行手形撤廃を目指している、埼玉解放戦線の主要メンバー。そんな彼の目の前に、なんと埼玉より先に撤廃を成立させようとする千葉解放戦線が立ちはだかります。ここで埼玉と千葉の全面戦争い発展してしまうのです。
そんな矢先に百美がある場所に歴代の東京都知事が不正に貯めこんだ金塊があることを発見します。全面戦争していた埼玉と千葉は手を組むことにし、そんな東京都に立ち向かっていくのでした。
映画『翔んで埼玉』キャスト紹介
麻美麗…GACKT
白鵬堂学院の転校生です。文武両道で容姿端麗、都会的な物腰を身につけている人物。アメリカ留学もしていた。丸の内の大手証券会社の御曹司で籍は港区だが、実際は埼玉の大地主・西園寺家の子息で、埼玉県民です。
白鵬堂百美…二階堂ふみ
東京屈指の名門校である、白鵬堂学院の生徒会長。東京都知事の息子です。隙のない性格だが、その隙をついて麗にキスされたことをきっかけに、同性の麗に恋をします。
埼玉デューク…京本政樹
伝説の埼玉県民で、ずっと埼玉県民解放運動を行っていた人物です。
壇ノ浦建造…中尾彬
百美の父です。
阿久津翔…伊勢谷友介
建造の執事。実は千葉県出身で裏では「千葉解放戦線」を率いています。通行手形撤廃のため暗躍。
映画『翔んで埼玉』感想(評価)
ここまでやるかというくらい各県についての描写があり、とてもおもしろかったです。自分の住んでいる地元でも知らなかったこともたくさんあったり、当たり前だと思っていたことが実は他の県に自慢できるようなことであったり、発見の連続でした。
情報が山盛りです。そして3秒に一回は笑わせてくれます。
どのキャラクターも立っていて癖があって、まさに遊園地の中にいるよう。この世界観にはまってしまいます。10回観ても飽きずに笑ってしまう感覚です。情報量とキャラが濃すぎて、内容があまり入ってこないという難点も少しありましたが、それくらいエンタメ性がすごいです。
正直新しい登場人物が出てくるだけで、思いがけず盛り上がってしまうほど。みなさん相当振り切っています。好きなキャラを探すのも楽しそうです。
百美は二階堂ふみさんの新境地でした。GACKTさんと並んでも引けを取らないほどのインパクト。これで男役というのもまた実力を見せつけてくれました。
それ以上に阿久津演じる伊勢谷友介さんは、素晴らしかったです。俳優とはこれだという魅力をこれだけ2.5次元化したキャラの中でも見せてくれたのは実に見ごたえがあり、また観たくなりました。
映画『翔んで埼玉』まとめ
地元愛あふれる熱いエンターテイメント作品。
もっともっと自分の地元を知り愛したい、自分のそれに対する愛をもう一度確かめたくなる映画でした。家族でわいわい観るのにおすすめです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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