子宮に沈める、あらすじ、キャスト紹介、感想・評価・まとめ

映画

「子宮に沈める」あらすじ

現実的にはありえないような話なのですが、実際に起きた事件をもとにしたお話なんです。

これは母親の育児放棄によって起きた事件です。

 

何不自由なく生活を送るごく普通の家族である父親・母親・子ども二人(姉・弟)の四人家族でした。

お家の中でピクニックをして子どもの好みを聞いた上で手の込んだ手料理を毎日つくる、とても理想的な母親だったのです。

しかし、夫の帰ってくる日数が減っていくことで夫婦間に溝ができてしまい、母親が一人で幼い二人の面倒を見ることになってから徐々に変化がみられます。

離婚によってアパートでの生活が始まり、最初は育児を頑張るのですがなかなか新しい生活に満足できずに日々を過ごしていくうちにだんだんと生活も変化していき、生活環境も荒れていくのです。

この離婚がこの映画の一番のターニングポイントとなります。

 

母親は夜のお仕事を初めてお家にいる時間が急激になくなり、夜は男の人を連れて帰るだけの生活になっていくのです。

子どものいない生活がどんなものなのか理解した母親は、段々と家に帰らなくなりついに子どもだけを家に置いて出て行ってしまうのです。

ベランダやリビングから玄関へ向かうドアにはガムテープが頑丈に止められていて、外には出られない状況にしたまま何日間も幼い子どもたち二人だけの生活が始まってしまうことになります。

「子宮に沈める」キャスト紹介

伊澤恵美子(母親)

1982年7月11日

9歳から舞台にて活躍をした静岡県出身の女優

熊本PR大使

土屋希乃(姉)

2008年8月25日

東京都港区出身

所属事務所は、ヒラタオフィス

土屋瑛輝(弟)

2011年4月3日

ファイブ☆エイト所属

趣味は、お姉ちゃんと遊ぶこと

実の兄弟が姉弟役を演じています。

「子宮に沈める」感想(ネタバレ)

見終わったあとは、気分がずーんと沈むような感じでしばらく放心状態でした。

社会問題をここまでリアルに表現できている映画を初めて見たので、観た方はほとんどの方がこの現代社会で起こる育児放棄という問題に目を向けることでしょう。

始まりからずっとカメラワークが常に子ども目線で進んでいくため、とてもリアルに子どもたちの感情や言動を理解することができます。

母親が出て行って幼い子ども二人だけの生活が始まったところからはもう目が離せません。

4歳にも満たないであろうお姉ちゃんが2歳にも満たないくらいの弟をお母さんのマネをしてあやしたりミルクを与えてあげたりして面倒を見ていきます。

しかし、二人に掃除や食事の準備、身の回りのことを日々こなしていくことは困難なので時が経つにつれて部屋がどんどん汚くなり虫もわくような状況になっていくのは、見ていられませんでした。

次第に弟は泣くことさえもできなくなり、亡くなってしまいます。

ぐったりと動かなくなった弟の隣で弟を喜ばせようとハッピーバースデーの歌を一人で歌っている姿は切なくてとても悲しい気持ちになりました。

弟が亡くなってしまった後にお姉ちゃんが一人で生活していく姿も切なさで溢れていました。

「子宮に沈める」評価

こんなに社会問題をリアルに描写している邦画は、この映画なんじゃないかと思えるくらい観た人はこの問題を考えさせられるのではないでしょうか。

とても有名な芸能人がでている訳ではないからこそ私たちにも親近感のわくようなストーリーになっています。

バックミュージックなどの音楽もかからないのでリアルな生活音がより一層ことの重さを体験させてくれるのです。

現実世界ではありえないような話ですがこれが実際にあった事件だと思うと本当に胸が痛いです。

お母さんの目元が映らないようなカメラワークになっているのもそれぞれの家族にあてはめられることができるようにしているのかな、と思いました。

最後に(まとめ)

実際に起こった事件とは思えないほどの残酷さをこの映画では体験することができました。

自分がどれだけ恵まれていたのかということを実感すると同時にこんな人生を送っている子どもが日本にもいるのかと思い知らされました。

誰もが目を背けてしまいそうなそんな事件ではありますが、きちんと映像化されたことでこの事件で亡くなってしまった子どもたちのような子どもをこれから増やさないように取り組んでいかないとなりません。

このドラマが有名になることで少しでも多くの人がこのような社会問題に興味をもって認知度があがっていくことに期待しています。

 

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