『人狼ゲーム ビーストサイド』あらすじ・キャスト・感想・まとめ

映画

 先日熱い抱擁が話題となっていた、土屋太鳳さんと桜田通さん。6年前のこの作品でも共演されていました。

 『人狼ゲーム』は川上亮のよるホラー小説が原作の、サスペンス・ホラー作品です。この『人狼ゲーム ビーストサイド』は『人狼ゲーム』に続く2作目。その主演に土屋太鳳さんが出演されています。

 『人狼ゲーム』シリーズは全部で9作あり、実写映画化作品群の初期は若手女優の登竜門とも呼ばれていたようです。

  『人狼ゲーム ビーストサイド』 のあらすじ・キャスト・感想をまとめてみました。

(トップ画像公式ページより)

『人狼ゲーム ビーストサイド』あらすじ(ネタバレ)

 突然拉致され集められた総勢10名の高校生たち。外は明るいが、広い部屋には椅子が丸く並べられています。

 そこには一台のPCが置いてあり、自動的に映像が再生して、今の状況とこれからやる人狼ゲームの説明が始まりました。彼らは強制的に人狼ゲームに参加しなければならなくなったのです。

 今回のルールはこのようなものでした。

 

①一人のつき一枚、配役の書かれたカードが配られます。今回は「村人」(うち「預言者」1枚を含む)が5枚、「人狼」が2枚・「用心棒」が1枚、「共有者」が2枚です。

②プレイヤー全員で話し合いをして、投票を行い「人狼」と思われる一人を選んで、処刑をします。

③処刑後「人狼」は人狼同士で相談し、「村人」の一人を選んで殺害します。

④「預言者」は1ターンごとに一人のプレイヤーの正体を知ることができ、「用心棒」は1ターンごとにプレイヤーの一人を人狼から守ることができます。

⑤「村人」と「人狼」の数が同数になったら、次の投票で村人の一人が人狼によって殺されるので人狼の勝ち。「人狼」を全員処刑したら、「村人」の勝ちです。

⑥殺害や処刑は、実際に殺さなければならず、ルールに従わない場合は、全員死亡します。

⑦勝者には一億円の賞金が渡されます。

 

 主人公の由香(土屋太鳳)は、人狼のカードを引いています。このゲームを進める中で、由香は次第に興奮と喜びを感じ始め、本物の人狼のようになっていきます。

 参加する全員が混乱に振り回せれ、むき出しの狂気と本性を見せていく中、最後には論理とは違う決断をし始めるプレイヤーたちの姿が見えてくるのです。

 由香を人狼とわかっていながら、最後に「村人」が処刑対象に選んだのは、由香ではない仲間の「用心棒」でした。「村人」が、「人狼」の魂に従った勇気を称え、村を受け渡す結果となったのです。

 由香は勝利をおさめ、歌いながらひとりで元の世界に帰っていくのでした。

『人狼ゲーム ビーストサイド』キャスト紹介

 2014年8月30日公開。

 上映時間:110分

【監督】熊坂出

【キャスト】土屋太鳳(樺山由香)

【キャスト】森川葵(宗像美海)

【キャスト】加藤涼(小曽根正則)

【キャスト】桜田通(藤堂由紀彦)

『人狼ゲーム ビーストサイド』感想

 お芝居のリアリティーはあまりありませんでしたが、本気で登場人物同士がぶつかり合っていたのが良かったです。そして本当に人狼化してしまう由香と、人間の良心を捨てなかった麗子(青山美郷)のコントラストが、本来ならば人狼の敗北の原因だったかと思いました。

 しかしまさかの、最後の投票で美海(森川葵)が仲間を処刑相手に選ぶとは驚きました。人間は最後は論理ではなく感情を選ぶのだと、印象付けるような場面でとても面白かったです。

 私も普段カードゲームや、最近ではオンラインで月に一度くらい人狼ゲームをやっていますが、人間性や本性が見え隠れするので、新しい発見がありおもしろいです。

 映画では泊まり込みのため、立ち歩いて日常生活もしていますが、二時間くらいの場合は全員座って行います。

 本気でやると自分の席から立ちあがって、論理を述べる方や心情を語る方がいるというのを聞いたことがありまして、この映画を観てそれがさらに羨ましくなりました。

 いろいろな個所で、ハマる要素が散りばめられている映画でした。

『人狼ゲーム ビーストサイド』まとめ

 土屋太鳳さんと桜田通さん、とても熱心に役を演じられていました。

 土屋さんは表現力豊かで、この作品でも彼女の当時もてる力を存分に発揮されていたと思います。体の使い方がうまく粗削りな感じが、獣感を出していました。

 桜田さんはご本人は実に誠実な方ですが、軽い役を好演されていました。スタッフにも人気があり、これから伸びる俳優さんです。

 共演者として本気で作品に取り組むからこそ、抱擁を交わすほどの絆ができているのかもしれません。コロナ渦なのでそれは心配ですが、これからも素晴らしい作品で活躍されること、楽しみですね。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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