ドラマ『楽園』【最終話 第6話】あらすじ・キャスト・感想(評価)・まとめ

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 『模倣犯』の登場人物である、フリーライターの前畑滋子を主人公とした、宮部みゆきの長編小説『楽園』のドラマ化。

 連続誘拐殺人事件(『模倣犯』での事件)から9年が経ち、前畑滋子がある夫婦の犯した16年前の殺人事件を追っていくサスペンスドラマです。

 ドラマ『楽園』【最終話 第6話】のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。

(トップ画像公式ページより)

ドラマ『楽園』前回までのお話

放送期間:2017年1月8日~2月12日  《全6回》 

     WOWOW「連続ドラマ」枠 (日曜22:00~23:00)

放送時間:54分

 

↓↓↓ドラマ『楽園』【第5話】のあらすじ・キャスト・感想(評価)・まとめはコチラ↓↓↓

ドラマ『楽園』【第5話】あらすじ・キャスト・感想(評価)・まとめ
『模倣犯』の登場人物である、フリーライターの前畑滋子を主人公とした、宮部みゆきの長編小説『楽園』のドラマ化。 連続誘拐殺人事件(『模倣犯』での事件)から9年が経ち、前畑滋子がある夫婦の犯した16年前の殺人事件を追っていくサス...

ドラマ『楽園』【第6話】あらすじ

 監禁殺人に使った部屋に家宅捜索で警察に入られた明夫は、それを横目に近所の小学生である昌子を誘拐し、叔父の別荘へ連れて行ってしまいます。

 しかしすぐに警察に見つかり明夫は捕まって、昌子は無事保護され家に帰ることができました。

 一方、次女の誠子が土井崎に明夫のことで知っていることを警察に話してほしいと言うと、両親は16年前の殺人事件の真相を話し始めます。

 実は姉の茜を殺すきっかけは別に事件が関係しており、それを隠しておきたかった明夫がいたこと、そして茜を殺したのは本当は父ではなかったこと、それからそれぞれの事件が時効を迎え、明夫と土井崎夫婦の間に交わされていた会話など、全てが明らかになっていくのでした。

ドラマ『楽園』【第6話】キャスト紹介

《キャスト》仲間由紀恵  【前畑滋子役】ルポライター

《キャスト》黒木瞳  【高橋治美役】弁護士

《キャスト》小林薫  【土井崎元役】父親

《キャスト》伊藤紗莉  【土井崎茜役】長女

《キャスト》夏帆  【土井崎誠子役】次女

《キャスト》金子ノブアキ  【三和明夫役】前科持ちの男、金川の甥

《キャスト》甲本雅裕  【前畑昭二役】滋子の夫

《キャスト》西田尚美  【萩谷敏子役】事件の依頼者

ドラマ『楽園』【第6話】感想(評価)

 とても悲しいお話でした。茜を殺したのがまさか父親の土井崎元だはなく、元はそれを庇っていただけだったとは。

 土井崎元の苦しみは作品の中で存分に出ていた通り本当に壮絶でした。深い悲しみと激しい不安、どこまで続くかわからない暗い未来を背負う土井崎元の想いが、無言でそこにいるだけで痛いほど伝わってきてたまりませんでした。小林薫さんは素晴らしい役者さんです。

 滋子は事件の決着がつき、これからまた犯罪モノの記事を書こうと思う意思を夫の昭二に告げますが、そのリアクションから昭二の全てから滋子への愛の強さを感じることができました。

 本人が望んだ“楽園”を手の入れるための代償は、本人ではなく周りの人間に降りかかり、それは愛によって支えられていることを、本人は決して忘れてはいけないと思います。

 土井崎夫婦の夫である元、滋子の夫である昭二のあり方に、とても胸が熱くなりました。

ドラマ『楽園』【第6話】まとめ

 “楽園”、それは誰もが地獄のような現実から、少しでも安全地帯に身を置こうと歪んだ形で作り出される、魔物のようなものだと感じました。

 この作品ではそれをどうしても求めてしまう人間たちの、それぞれの強い想いからくる人間の哀しさやどうしようもない人間臭さと、途方もない愛を見ることができました。

 宮部みゆきの長編小説のドラマ化。観終わった後もいろんなことを思考させられる深い内容でとてもおもしろかったです。

 最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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