2020年ノルウェー映画(原題Kadaver) 監督・脚本ヤーラン・ヘルダル
核で荒廃した街に食べるものがなく、飢えた人々があふれかえる中、ヒロイン一家が、街の大きなホテルで開催されるディナー付き演劇に招待され、殺人に巻き込まれるストーリー
【殺人ホテル】キャスト紹介
レオ ギッテ・ヴィット
『The Sleepwalker』『ソニア ナチスの女スパイ』
元演劇女優で意志が強く冒険心もある レオとヤコブは夫婦でアリスという娘がいる主役一家
ヤコブ トマス・グルスタッド
レオの夫、妻レオと違い心配性
マティアス ソルビョン・ハール
ホテルのオーナーこの人物が鍵を握る
『7月22日』 Netflix映画
ラーシュ キングスフォード・シアヨール
カトリーヌと夫婦役でホテルの観客と偽っているが、実はホテルの雇われ
カトリーヌ ヨナタン・ロドリゲス
ラーシュと夫婦役
【殺人ホテル】あらすじ
核で荒廃した街で暮らすヒロイン一家
食べるものがなく、飢えた人々があふれかえる中、ヒロイン一家が、街の大きなホテルで開催される演劇に招待される
ホテルには観客が沢山
豪華な食事が出されレオ一家はむさぼりつくように食事をします
そして部不気味な雰囲気のマティアスがぶ舞台に立ち
『舞台も観客席も無い、ホテル全体が会場だ、これから起こること全てが演出だ』と説明します
そして男女の喧嘩が始まり、そこからショーが進んでいき、観客には黄金色の不気味な仮面が渡されます
そう、これは演者(ホテル側)と観客を区別するため
観客たちは仮面をつけて、ホテル内を観劇して回ります
ホテルのそれぞれの部屋では演者達がそれぞれの演技をし、初めのうちは不安もありながら楽しもうするヒロイン一家
好奇心旺盛な娘アリスは、演者を追って両親と離れ離れになってしまいます
必至になって娘を探す両親
演技なのか現実なのかわからなくなり、恐怖に陥ります
自分たちの前でのどを切って自殺するウエイター
動く牛の絵、、、、
どんどん恐怖に陥りますが、娘のアリスを探し続けるレオとヤコブ
次第にアリスは殺されたのではないかと、演劇に誘ったレオを責めたてる心配性なヤコブ
しかしレオは生きていると信じアリスを探し回ります
そしてキッチンで、人間が食料にされているのを目撃してしまったところで、同じ観客だと思っていたラーシュに襲われ、気を失い目を覚ますとホテルのキッチンで吊るされているレオ
そう、ラーシュとカトリーヌは演者(ホテル)側だったのです、、、
ホテルのオーナーマティアスが元演劇女優のレオに演者側になれと脅しますが、意志が強く希望を捨てないレオは同意しません
そこへ夫のヤコブが現れ『外の世界には何もない、餓死するだけ、ホテルに残ることが唯一の方法だ』と説得するも
レオは決して同意しません
キッチンの男に促され、ヤコブはレオの首を切る振りをしますが、ヤコブはレオを助けます
ヤコブは寝返ったふりをしてレオを助けたのです
そしてキッチンの男に刺されて亡くなってしまいます
そこからレオは立ち上がり
オーナーマティアスの前で演者や観客たちに真実を話し
皆とキッチンへ
そこで残忍な様子をみた演者達はマティアスに詰め寄る、、、
マティアスは『生き残る手段で食人をしていた』と開き直るが演者の一人に刺されて最後はなくなります
そしてレオは愛する我が子アリスと再会し、しっかりと手をつなぎ
荒廃した何もない街へ戻るレオ親子
【殺人ホテル】見どころ
タイトル通り殺人ホテルなのですが、ゾンビが出てきて、動機なし殺人を行うのかと思いきや、そうではないところ
どういうことか?
殺す理由は食べ物のない終末世界で、食べるための殺人を行うのです
そう、食人は『生きるための手段』
ただ人を襲って殺すのではなく、ディナー付きの演劇に招待する、と飢えた人々を偽り、広いホテルの中をさまよわせて一人一人襲うという残忍さ
四面楚歌の状況でヒロインが寝返らなかったシーンは、どんな状況でも生き抜いていく!希望を捨てず生きていこう!と強いメッセージでした
【殺人ホテル】感想・まとめ
一つ、強烈に印象に残ったのは
ヒロインの夫が『家に帰っても飢えるだけ、ならここで暮らせばおなか一杯食べられる』と言った言葉になるほど、、、と寝返りそうになったワタシ、、、笑
しかしあの状況で寝返らなかったヒロインはすごい魂の持ち主だなと感心しました
そこには『生きる』という強い意志を感じました
彼女なら終末の世界を生き抜いてくれるはずです
コメント