ドラマ『深夜食堂』シーズン1~あらすじ・キャスト・感想(評価)・まとめ~

ドラマ

  新宿の繁華街の路地裏にある小さな「めしや」。深夜0時から朝7時頃までの営業時間から、常連客には「深夜食堂」と呼ばれています。

 メニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎のみ。しかしマスターが作れるものなら、言ってくれれば何でも作るよというのが、この店のやり方です。

 店には今日も性別も年齢も境遇も異なる、さまざまな客がやってきて、カウンターであらゆるドラマが生まれていきます。まさに小腹と心を満たしてくれる作品。

 ドラマ『深夜食堂』シーズン1のあらすじ、キャスト、感想(評価)、まとめてみました。

(トップ画像公式ページより)

ドラマ『深夜食堂』シーズン1 概要

放送期間:2009年10月10日~12月12日 (MBS) 毎週土曜0:29~0:59 (金曜深夜)

     2009年10月15日~12月17日 (TBS)     毎週木曜0:34~1:04 (水曜深夜)

放送分:30分

回数:全10話

ドラマ『深夜食堂』シーズン1 あらすじ

第1話「赤いウインナーと卵焼き」

 常連客の小寿々やマリリンたちがカウンターに並んで座り語り合っていると、地周りのヤクザ・竜が弟分のゲンと一緒にやってきました。竜の注文は赤いウインナー。その言葉にマスターは「タコの形にしてやろうか」と答えます。そんな竜に惹かれた小寿々。自分の大好物の「卵焼き」と竜の大好物の「赤いウインナー」を仲良くふたりは分け合うようになりました。彼らの大好物にはそれぞれ忘れられない思い出があるのでした。(ゲスト:松重豊)

第2話「猫まんま」

 朝6時半頃「カツ節ある?」っと言って売れない演歌歌手・みゆきが店にやってきました。常連客の作詞家の先生に歌を聞いてもらおうと、紹介するマスター。歌を聞いて作詞家の先生は、みゆきに歌詞のプレゼントをします。そこからみゆきの人生は一変。予期せぬ大ヒットで、みゆきは大忙しになりました。その矢先……みゆきは控室で血を吐いて、倒れてしまうのです。(ゲスト:田畑智子、田口トモロウ)

第3話「お茶漬け」

 深夜一時前後にやってくるミキ、ルミ、カナは三人でお茶漬けを食べながら「純愛」への憧れを語り合う独身同盟を築いていました。そんなある日ルミの母親の体調が悪くなり、実家に母の様子を見に行きがてら、10歳年上の男性とお見合いをすることをふたりに報告します。しかし裏切りと捉えてしまい、女の友情にひびが入ってしまいます。三人はどうなるのでしょうか。

第4話「ポテトサラダ」

 深夜食堂でマスターが毎日一番最初に作るポテトサラダを、来ると必ず頼むカリスマAV男優のエレクト大木は、突然「弟子にしてください」という田中の熱意に心動かされ、デビューさせることに。しかしその撮影の前日、田中の携帯に母が倒れたと連絡があり、大木は田中をすぐに実家に帰らせます。大木の過剰なほどの心配には、ある大きな訳があったのです。(ゲスト:風間トオル)

第5話「バターライス」

 常連の小道の紹介でめしやにやってきた著名な料理評論家・戸山。店に来るなりあらゆるグルメの知識をひけらかし、嫌なムードになる店内。そこへ流しの歌手・ゴローが来店しました。ゴローはバターライスを食べたあといつものように歌を披露し、戸山はゴローと繋がります。実はふたりには過去に共通のある思い出があったのです。(ゲスト:岩松了)

第6話「カツ丼」

 夫と死別しスナックで働くあけみとその娘・まゆが店で食事をしていると、そこへ低位ランカーのプロボクサー川田がやってきました。運命的な出会いをしたふたり。果たして人生をともに歩むことができるのでしょうか。(ゲスト:音尾琢真)

第7話「タマゴサンド」

 本業よりバイトが忙しい日々を送る駆け出しのタレント・リサは、店で豚汁定食を食べていました。そこへ新聞配達をしながら大学に通う新聞奨学生・中島が食パンを片手にやってきます。二人の出会いがそれぞれを甘酸っぱく成長させていくのです。(ゲスト:田中圭)

第8話「ソース焼きそば」

 ある風の強い日、帽子を目深にかぶりマスクをした、往年の元アイドルで女優の風見倫子が店にやってきて、目玉焼きのせソース焼きそばを注文します。すると倫子に大きな仕事が決まり、主役として大役が回ってきます。しかし倫子は撮影が始まっても暗い顔をしたまま。そこにある人物が登場し、彼女の人生は大きく変わります。その人物とは……。(ゲスト:YOU)

第9話「アジの開き」

 ここ最近朝6時頃になるとやってくる、朝御飯でアジの開きを注文する老婦人の八千代は、巡業から帰ってきた踊り子のマリリンと意気投合します。深夜までふたりで飲んでクラブで華麗な踊りを見せる八千代。彼女は一体何者なのか。 (ゲスト:りりィ)

第10話「ラーメン」

 いつもは兄貴分の竜と一緒に店に来るゲンが、その夜はひとりでやってきてラーメンを注文し、帰り際に不安げな笑顔を見せて帰っていったのを、マスターは気がかりに思っていました。するとゲンはそれ以来姿を消してしまいます。そんな中、小学生の男の子が店を訪ねてきます。

(ゲスト:松重豊、山中崇)

ドラマ『深夜食堂』シーズン1 キャスト紹介

マスター 【小林薫】

めしやの店主です。本名・経歴不明で、左顔面にワケありの傷跡を持っています。

忠さん 【不破万作】

ストリップが好きな、マリリンのファンです。遊び人のおじさんで情報通。

小寿々 【綾田俊樹】

新宿二丁目でゲイバーを経営するオカマです。めしやでの大好物は、甘い卵焼き。

マリリン松嶋 【安藤玉恵】

新宿ニューアートのダンサー、看板ストリッパーです。熱しやすく冷めやすい。付き合う男性に影響されやすい性格。

ゲン 【田中崇】

竜の弟分です。

小道 【宇野祥平】

フリーカメラマンです。弱気な性格だが、いろいろと首を突っ込みたがるところがあります。

竜 【松重豊】

地周りのヤクザです。めしやでの大好物は赤いタコさんウインナー。

片桐 【オダギリジョー】

フラッとめしやに現れる「めしや」の常連客です。カウンターにピーナッツを並べて、客たちの会話を聞きながら酒を飲んでいます。口癖は「人生なめんなよ」。

ミキ 【須藤理彩】

独身三人組でいつもやってくる、梅茶漬けが好物のお茶漬けシスターズのひとりです。

ルミ 【小林麻子】

独身三人組でいつもやってくる、たらこ茶漬けが好物のお茶漬けシスターズのひとりです。

カナ 【吉本菜穂子】

独身三人組でいつもやってくる、シャケ茶漬けが好物のお茶漬けシスターズのひとりです。

ドラマ『深夜食堂』シーズン1 感想(評価)

 最初はこの世界観がだいぶ大人の世界のように感じていましたが、観進めていくうちに必ず最後には涙してしまうようになりました。人生の厳しさの中で懸命に生きている人々の姿を、とても大事に大切に描いているところが、本当に心温まります。

 強がったり乗り越え方がわからなかったりする、人生に翻弄させられている人々がこの『深夜食堂』にたどり着き、マスターが漂流してきた彼らに方向性を導かせ、その背中を優しく押してくれる。

 なぜ数ある飲み屋ではなくこの食堂に人は集まってくるのか、シーズン1の最後まで観てようやくわかってきました。

 「うちののれんくぐるんだったら、肩書きなんておいてきな。」っと言ったマスターの懐の深さと、人間自身を見ようとする心の目は、真実の中に生きているかけがえのない存在で、だからこそいろんな人がここに集まってくるですね。

 苦労してきたことをまっすぐ見つめてくれ、報われなかったことも優しく包んでくれる、そしてちゃんと歩むべき道に止まってしまった足の最初の一歩を踏み出させてくれる、このドラマはそんな作品でした。

ドラマ『深夜食堂』シーズン1 まとめ

 毎日の日常の中に漂流してしまった時、フッと観てほしいドラマ。

 頑張ってきたことや、ずっと想ってきた全てのことに誇りが持て、明日への元気が湧いてくるあったかい家族の中に帰ってきたようなお話です。

 最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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