エイプリルフールに公開になった、73歳のおばあちゃんが突然20歳に若返って、人生をやり直そうとするコメディ映画です。
あらゆる賞を獲った2014年の韓国映画『怪しい彼女』のリメイク作品です。他にもタイ、インドネシア、インド、ドイツでリメイク版が制作されました。
『あやしい彼女』のあらすじ・キャスト・感想をまとめてみました。
(トップ画像公式ページより)
目次
『あやしい彼女』あらすじ(ネタバレ)
何かにつけて今まで仕事と子育てで、やりたいことをやれなかったと言ってしまう73歳の瀬山カツは、ある日同居しているバツイチの娘に、そこまで言うならやりたいことを好きにやれば!っと言われてしまいます。
ショックを受けてやけになったカツは、シャッターの閉まっていく商店街に繰り出します。とぼとぼ歩いていると、一軒の写真館を見つけました。
引き寄せられるように入っていき、写真を撮ってもらいました。するとなんとカツは若返ってしまったのです。それは20歳のようで身も効くようになり、カツは素性を隠すため、大鳥節子と名乗ってその歳を生き始めます。
好きな髪形にし、着たかった服を買い、やりたかったことを全てやり始めました。
商店街ののど自慢大会で歌を歌うと、そこで本当は孫である翼に、一緒にバンドをやらないかと誘われ、音楽活動に参加することになります。さらに音楽プロデューサーである小林の目にもとまり、音楽番組にも出ることになりました。
そうするうちに節子と小林は相思相愛になり、節子は恋もするのでした。
音楽番組は成功し、新人には珍しいフェスの誘いがやってきます。そこでうまくいけばデビューできるというので、節子は翼の夢を叶えるため、翼の尻を叩きながらオリジナル曲を書かせ、準備が整いました。
しかしフェスの当日、予期せぬことが起きるのです。
『あやしい彼女』キャスト紹介
2016年4月1日公開。
上映時間:125分
2013年公開の映画『謝罪の王様』のスタッフにより、制作されました。
【監督】水田伸夫
日テレのテレビ演出家であり、映画監督です。
【キャスト】大鳥節子(多部未華子)
20歳に若返った瀬山カツです。
【キャスト】瀬山カツ(倍賞美津子)
節子の本来の姿です。73歳。
【キャスト】瀬山幸恵(小林聡美)
カツの娘で、ファッション雑誌の元編集長です。
【キャスト】瀬山翼(北村匠海)
幸恵の息子です。カツの孫。バンドをやっています。
【キャスト】中田次郎(志賀廣太郎)
カツの幼馴染で、カツに昔から想いを寄せています。銭湯を経営しています。
【キャスト】小林拓人(要潤)
音楽プロデューサーです。
【キャスト】(野村周平)
青年の次郎です。
『あやしい彼女』感想
カツはもともとさばけた人物でしたが、若返ってからの全てがかわいらしく魅力的でした。
節子として人生を生きてみて、生まれ変わってもこれまでの人生を寸分たがわず生きたいと言った姿から、私は自分が生きている今この瞬間も、かけがえのない愛おしい時間なのだと、カツに教えてもらったような気がしました。
つらい時や苦しい時、当たり前に過ごしている時間の全てが宝物であり、一番近くにいる人の存在が幸せそのものなのですね。
節子を演じた多部未華子さんのお芝居が光っていて、本当に若返ったおばあちゃんに見えました。とても上手かったです。体の使い方も老人に見えるように徹底し、カツを演じる倍賞美津子のお芝居の癖もちゃんと取り入れてやっていて、見事でした。
昔から多部さんは芯の強さがどんな時もありますが、特にこの役ではその芯がさらに太くなり、70代女性にみられる、その人のキャラが完成され、何かを超越しているような雰囲気を完璧に現していました。観察眼がすごいです。
孫への輸血をするとき、それを止めようとした次郎の想いもグッときました。「やっと自分の人生を掴んだところじゃないか。今まで苦労ばっかりでいいことなんてなにも…」次郎のこの言葉はの愛の深さは計り知れません。
ラストシーンに公園で、カツが青年の次郎に会う場面は大好きです。
『あやしい彼女』まとめ
生きている今この瞬間の、全てのことが愛おしく思えるような映画です。
やりたいことを全て我慢したまま、ここまで来てしまったっと思った時、ぜひこの作品おすすめです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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