今回は2017年に公開された映画『海底47m』をご紹介します。
メキシコへバカンスにやって来た姉妹を襲うサメの恐怖を描いた本作は、数ある“サメ映画”の中でも、意外性のあるストーリーが印象的です。
監督はヨハネス・ロバーツですが、同監督で制作された続編・『海底47m古代マヤの死の迷宮』も2020年に公開されています。
この続編には、シルヴェスター・スタローンの次女・システィーンが出演したことで話題になりました。
今回は、2017年に公開された1作目のあらすじや見どころなどを中心に、ご紹介します。
『海底47m』のキャスト
リサ :マンディ・ムーア
ケイト :クレア・ホルト
テイラー :マシュー・モディーン
ハビエル :クリス・J・ジョンソン
ルイス :ヤニ・ゲルマン
ベンジャミン:サンティアゴ・セグーラ
『海底47m』のあらすじ
メキシコのビーチへバカンスを楽しむためにやって来た姉妹・リサとケイト。
妹のケイトは明るくしっかり者でしたが、姉のリサは地味な性格で、普段から妹に引け目を感じていました。
そしてこの旅の途中で、リサはケイトに「恋人にフラれた」ことを告白します。
落ち込むリサにバカンスを楽しむように促すケイト。
そんな中、姉妹は二人連れの男性と出会います。
その二人の男性・ルイスとベンジャミンに誘われて、姉妹は“ケイジダイビング”を体験することになりました。
ケイジに入ったダイバーがサメを間近で楽しむこの企画に、ケイトは乗り気でしたが、リサは恐怖心が先に立って、気が進みません。
しかし実際にケイジに入って潜ってみると、そこは神秘的な美しい世界で、リサの気持ちは一変します。
そしてその直後、大型のサメが現れたことで一瞬ひるむ二人でしたが、初めて間近で見るサメに二人は大興奮するのでした。
しかしこの後、予想していなかった恐怖が二人を襲います。
ケイジを引き上げる機械が故障して、二人が入ったケイジが海底まで墜落してしまったのです。
幸い命は助かりましたが、そこは水深47m。
この深さでは無線が届かず、助けを求めることができません。
そこでまずダイビング経験のある妹・ケイトが、ケイジの外へ出て自力で無線が届く水深まで浮上し、船長のテイラーに連絡をします。
運良く連絡は取れましたが、その後遠ざかっていく船のエンジン音を聞いてしまう二人。
その音を聞いて、姉のリサは置き去りにされたとパニックを起こしてしまいます。
そんな姉を落ち着かせるために、もう一度ケイジの外へ出て連絡を試みるケイト。
しかし酸素が減って行く中、この行動が二人の運命を更に過酷なものにしていきました。
そしてこの後二人は、サメの獲物にされる恐怖を、痛切に感じることになるのです。
『海底47m』の見どころ
この映画の見どころは、様々な恐怖です。
サメに襲われる恐怖、酸素残量の恐怖、閉鎖的な空間と暗闇の恐怖、潜水病の恐怖、人から見捨てられる恐怖、仲間の死という恐怖、そして最後は孤独の恐怖。
これだけ恐怖のピースが揃うと、正気でいることの方が難しいのでは?と思ってしまいます。
そしてもう一つの見どころは、特に後半が他の“サメ映画”にはない、意外なストーリー展開になっているということです。
『海底47m』の感想
“パニック映画あるある”では、「誰かが犠牲になるけれど、主人公は必ず助かる」というイメージがありますよね。
そういう意味ではこの作品も、“王道”を裏切っていない作品だと言えます。
しかし「強くて勇気ある主人公が自力で助かる」というパターンは、若干踏み外していると感じました。
その分、生身の人間の弱さや関係性が描かれているので、そこは意外性がありました。
具体的に言うと、日常の姉妹の関係性が伏線になっていて、後半のストーリー展開に繋がっているところが、とても斬新だったと思います。
まとめ
今回は映画『海底47m』をご紹介しました。
パニックを起こすような恐怖に襲われた時、より冷静な判断が人の生死を分けるのかもしれません。
“サメ映画”だけにやはり残酷な映像も有り、「ドキッ」「びくっ」としてしまう作品ですが、興味のある方は、是非本編映像をご覧になってみてはいかがでしょうか?
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