全米ナンバーワン大ヒット、その予想外の成功に当時配給会社は大慌てになったという青春映画の傑作です。
4人の少年たちの大人の境界線をまたぐ姿が描かれた、冒険物語の金字塔。
映画『スタンド・バイ・ミー』のあらすじ・キャスト・感想(評価)をまとめてみました。
目次
映画『スタンド・バイ・ミー』概要
公開日:1986年8月22日(アメリカ) / 1987年4月18日(日本)
上映時間:88分
製作費:800万ドル
興行収入:5200万ドル
原題…Stand by Me
【スタッフ】
監督…ロブ・ライナー
原作…スティ―ブン・キング
(非ホラー短編集『恐怖の四季』の中の、秋の物語『THE BODY』です。)
映画『スタンド・バイ・ミー』あらすじ
作家であるゴーディは新聞を読んでいると、ある記事を発見しました。タイトルは「弁護士クリス・チェンバーズ刺殺」。少年時代の親友クリスが、レストランでケンカをしていた2人の間に仲裁に入り、ナイフで刺されて死亡したというものでした。
ゴーディはクリスたちとした、12歳の時の2日間の冒険のことを思い出します。
ゴーディとクリス、そしてテディとバーンは性格も個性もバラバラでしたが仲が良く、いつも4人で遊んでいました。木の上に秘密基地を作り、そこでタバコを吸ったりトランプをしたり、少年ならではの絆がそこには生まれていたのです。
ある日バーンが家の床下でへそくりを掘り出そうとしていると、不良である兄が線路わきに野ざらしになっている死体のことを話しており、バーンはその会話を盗み聞いてしまいます。
そのことをゴーディとクリス、テディに話すと、発見者としてテレビに出られるかもしれないと盛り上がり、4人は夏の暑い中30キロ離れた線路わきに置かれたままになっている死体を探しに冒険に出かけます。
そこで彼らはさまざまなことに出くわしたり、彼ら自身のことを振り返り仲間と話し合ったりしながら、自分たちの将来やこれからの生き方に向き合っていくのでした。
映画『スタンド・バイ・ミー』キャスト紹介
ゴーディ・ラチャンス…ウィル・ウィートン
内向的で真面目、物語を書く才能があります。事故で死んでしまった歳の離れた兄がとは、とても仲良しでした。文武ともに優秀だった兄の死により、両親は嘆き悲しみゴーディを冷遇し、彼は劣等感を持ってしまっていました。
ゴーディ(大人)…リチャード・ドレファス
大人になって作家になりました。
クリス・チェンバーズ…リヴァー・フェニックス
ゴーディの親友です。アルコール依存症の父親と不良の兄を家族に持つ。頭のいい少年で正義感があり友達想い。家庭環境から将来は悪党に思われているが、そういう大人社会に落胆し悲観的になっています。置かれた環境から抜け出し進学クラスへ進み、街を出て弁護士になります。
テディ・ドチャンプ…コリー・フェルドマン
メガネが特徴的な少年で、戦争で勇敢に戦いトラウマで精神を病んでしまった自身の父のことを深く愛し、軍隊に憧れています。しかし視力弱かったことから入隊の夢は叶わず、一度は刑務所に入りましたが、出所してからは臨時雇いで真面目に働いています。
バーン・テシオ…ジェリー・オコンネル
ノロマで太っている少年。うっかり者で臆病な性格です。
エース・メリル…キーファー・サザーランド
不良グループのリーダーです。
デニー・ラチャンス…ジョン・キューザック
ゴーディの亡くなってしまった兄です。
映画『スタンド・バイ・ミー』感想(評価)
最高でした。12歳の少年がここまで考えていたのかと、自分の12歳のころと比較してしまいました。特にクリスは大人でした。
ゴーディと話して進学クラスを目指し、そこへ入ったことはクリスにとって人生を変えた本当に大きな出来事でした。ゴーディもまた賢く友達を大事にする男気のある少年だったから、クリスとゴーディは大人になっても親友でいられたのだと思いました。
12歳の夏の出来事は、最高の思い出ですね。そしてそれまで4人で秘密基地で過ごした時間も。
私も10代のころの大事な仲間のことを思い出し、あの頃に思い切り友達と遊んだり、絆を深められたりしたことは、本当に貴重なことだったのだと、改めて思い返しました。
そんなふうに思い出せる友人が私にもいて幸せです。大人になると実際に会う友人は1人いるくらいですが、ゴーディとクリスのことを想うとなんだか納得で、逆に豊かな気持ちになります。
繰り返し観たい、原点に返れるような作品でした。
映画『スタンド・バイ・ミー』まとめ
名作と言われるこの映画は、子供も大人もどの世代で観ても感じることが新鮮で、心を温かくしてくれるような感じがしました。
心の奥底、記憶の中にある大事な仲間。いつまでも色あせることのないものを、何度でも実感してみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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