「箱入り息子の恋」あらすじ・キャスト紹介・感想・評価

映画

「箱入り息子の恋」あらすじ

ラブロマンスコメディというジャンルにぴったりの映画です。

主人公の天雫健太郎は真面目の代名詞かのような性格です。

市役所の記録課として13年間勤務し、遅刻欠席はゼロでお酒タバコとももちろん無縁な生活を送っていました。

お昼休みには同僚とご飯を食べるわけでもなく実家に一度帰りご飯を食べ、定時には真っすぐ家に帰るので交友関係もありませんでした。

見た目の眼鏡をしていて地味なので到底色恋沙汰があるわけがありません。

そんな息子の日々の生活を一番近くで見ていた健太郎の両親は、息子の将来が不安でたまらないのです。

代々続いてきた天雫家存続の危機でもあります。

健太郎の両親は息子に黙って親同士の代理お見合いに参加しに行きます。

そこでは今井奈穂子というとても美人で可愛らしい娘をもつ両親と話をするものの特段なにも起こらずに帰宅しました。

今井奈穂子のお家でも代理お見合いについての話し合いがされていました。

実は奈穂子は8歳の頃から目が不自由になり現在は完全に目が見えていないのです。

なので娘を金銭的にも生活をサポートできるような頼もしい男性を探していました。

そんな娘を持つ父親としては健太郎のような向上心がなく人付き合いもない冴えない男は釣り合わない、と断固拒否の態度でした。

父は優良企業の社長でもあるので健太郎のようなタイプのことが理解できないのです。

ある日、奈穂子は母とお出かけをしていました。

晴れた日であったため傘を持ち歩いていなかった二人は突然の雨に濡れてしまいます。

急いで傘を取りに車へ戻った母を奈穂子は道で濡れながら待っていました。

そこへ偶然にも健太郎が現れたのです。

目の見えない奈穂子はただ立って待っていただけなのですが、その視線がちょうど健太郎がいる方向であったためこちらを向いていると勘違いした健太郎はさしていた傘を奈穂子へ渡しました。

奈穂子の母が借りた傘をたたんでいるときに名前が目に入りました。

それは以前代理お見合いをしたときに知り合っていたのです。

運命的なものを感じた奈穂子の母は父を説得して天雫家とのお見合いをすることに決めたのです。

そんな一報を知った天雫家は大喜びでした。

しかし、当の本人である健太郎は断固拒否です。

やっとの思いで健太郎を説得しお見合いに出かけることになりました。

まだ相手の娘さんが盲目と知らない天雫家は、実際にどんなお見合いになるのでしょうか。

そして二人の恋の行方はどうなっていくのでしょうか。

「箱入り息子の恋」キャスト紹介

星野源(天雫健太郎役)

1981年1月28日

ミュージシャン・歌手・俳優・文筆家としてアミューズに所属

この映画では真っすぐで真面目な男性を演じる

夏帆(今井奈穂子役)

1991年6月30日

女優・モデルとしてスターダストプロモーション所属

この映画では盲目の女性を演じる

「箱入り息子の恋」感想

ずっと泣いたり笑ったり微笑んだり、と感情が忙しかったです。

健太郎の真っすぐな姿に毎度感動して涙流していました。

お見合いのシーンでは運命的な出会いをした二人が自分たちのペースで関係を築こうとしていてなぜかそんなところにほっこりしてまず泣きました。

そして二人が徐々に仲良くなって健太郎のお昼休みにデートを繰り返しているシーンには心あったまりいつのまにかにやけている自分がいたのです。

二人の関係は本当にピュアで真っすぐなのでなんだか心が温まるんです。

見ていてこちらが幸せな気持ちになれるようなそんな穏やかな二人なんです。

奈穂子のお母さんのサポートがあってのことなのでお母さんは偉大だな、とも感じました。

盲目の女性を演じた夏帆ですが演技がうますぎて夏帆を見ているというか本当に奈穂子という人物が映画の中にいるようでした。

夏帆の演技力には驚きました。

二人の初めてのキスシーンはもうこちらが照れてしまうくらい初々しくてとても素敵なものでした。

もっと激しくなるシーンもあるのですが二人の初々しさがとても美しいものにしていて見ていてほっこりしました。

そんなほっこりしていた中結末が全く予想することができなかったので驚きの連続です。

普通のラブコメディとは違ってここまで吹っ切るのか、と面白かったです。

感動と応援の涙あり、二人の恋愛に微笑ましくなり、最後の結末に笑わされ最高に面白かったです。

時間があっという間に感じられました。

「箱入り息子の恋」評価

歌手として大活躍している星野源が俳優としても活躍する中、映画初主演のラブストーリーです。

このような真面目でまっすぐな男性を演じるのが得意なのかな、と思うほどぴったりのハマり役でした。

夏帆の演技力は高く透明感もあってこちらも奈穂子にぴったりでした。

後半のストーリー展開は前半のストーリー展開と180度変わるので賛否両論になるところかもしれません。

この二つの展開を楽しめる人とこの展開が理解できない人といるかもしれませんが私は面白くて好きです。

全く違う展開ではあるのですが違和感なく自然な流れなので良かったです。

そして二人のデートのシーンでは健太郎の些細な気遣いがきちんと描写されていて細かいところにも気遣いされている作品だな、と思いました。

牛丼屋さんで奈穂子が左利きだったから席を左隣から右隣に移動するんですよ。

そんな細かい描写もこの映画の良さだな、と感じました。

一人一人の性格や設定もきちんとあるので笑えて泣ける作品になっているんだと思います。

ラブコメディのジャンルにしては最初はただの恋愛映画で普通に恋愛映画を楽しんでいたのですがエンディングに向かうにつれて大逆転されました。

全く想像していない展開に見事にやられました。

お家で何を見るか決めていないときに気軽に見ることのできる作品です。

最後に

ちょっぴり泣けてちょっぴり笑える恋愛映画をぜひご覧になってみてください。

純粋で真っすぐな二人の恋愛にぐっと心掴まれるはずです。

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